使ってわかった

目の前の景色に大画面!透過タイプのアイウエア

  • 文・コヤマタカヒロ
  • 2017年4月20日

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モベリオを装着したところ。それほど重くないため、通常のメガネと比べてもそれほど違和感がない。

  • モベリオは、メガネ部分とコントローラ部分で構成されている。

  • コントローラは上部の十字キーと、下部のタッチエリアで構成されている。

  • コントローラとメガネ部の間にヘッドホンを装着するための端子を配置。この部分はクリップになっており、未使用時はシャツなどに固定できる。

  • 通常の鼻パッド(右)と、メガネ用の鼻パッドを用意。この鼻パッドのおかげでメガネの上にかけても使いやすかった。

  • メガネをかけた上でモベリオを装着したところ。半透明ディスプレイなので、普段の視界もキレイに見える必要があるため、このかけ心地の良さはポイントだ。

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 大画面で映像を楽しみたいと考えたとき、最初に思い浮かぶのは大きなスクリーンに映像を投影するプロジェクターだ。この場合は、物理的に大きなスクリーンを設置したり、投影サイズに適したプロジェクターの設置を考えたりとハードルはかなり高い。

 ひとりで大画面を楽しみたいと考えるなら、もうひとつの手がある。最近人気のアイウエア型のデジタル機器を使う方法だ。中でもちょっと面白いのが、エプソンのスマートグラス「MOVERIO BT-300(以下モベリオ)」だろう。

 これはメガネ型のディスプレイで、装着すると目の前に大画面が表示されるというもの。目の前がディスプレイだけになる密閉型が主流だが、こちらのモベリオは透過型で目の前の景色の中にスクリーンが浮かんで見えるのだ。画面の大きさは、周辺風景との比較で見え方が変わり、2.5m先だと40型、20m先だと320型のスクリーンが表示されているように見える。、筆者宅には壁面に100型のスクリーンを張っているが、いつもの視聴位置からスクリーンを見た場合、80型ほどの大きさに感じられた。

有機ELディスプレイで鮮やかな映像を実現

 まずはモベリオの仕組みを紹介しよう。メガネ型のフレームの両サイドに、0.43型超小型有機ELディスプレイを搭載。ここで表示した画面をプリズムで反射させ、メガネのガラス部に配置されたハーフミラー層に投影している。モベリオを正しい位置に装着すると、目の前に大きく映像が表示されるというわけだ。

 面白いのが映像を投影するのがハーフミラー層だということ。このため、使用者は目の前の風景と映像の両方が同時に見える。例えば、動画を見ているときに、飲み物を手に取るといったこともモベリオを外すことなく、手軽にできるのだ。完全に目元を覆うVRゴーグルなどと違い、画面と景色が共存できるのが最大の特徴といえるだろう。

 モベリオでは、OSにAndroidを搭載しており、多くのスマートフォンと同様の操作や設定ができる。Wi-Fiに接続すれば、WebサイトやYouTubeを閲覧するといったこともできる。また、モベリオの機能を最大限に生かして使える、専用のモベリオアプリも用意。「MOVERIO Apps Market」からダウンロードができる(Google Playには非対応)。

 例えば、ファントムシリーズなど、数多くのドローンを手がけるDJIは、空撮映像を見ながらドローンを操作できる「DJI GO」アプリを用意。SF映画のように目の前の空間に広がるドローン視点の映像を見ながら、自由なフライトが楽しめる。このほかにも、360度全天球写真が撮影できるリコーの「THETA」用の360度映像表示アプリや、動画視聴アプリなどが用意されている。加速度センサーも搭載されているので、見ている方向を変えると視点が変わる新鮮な体験もできるだろう。なお、専用コントローラの操作に最初はちょっと手間取ったがすぐに慣れることができた。

スマートフォンの画面をミラーリング!

 実際に、モベリオを使っていろいろと試してみた。まずは、気になるのが動画視聴だ。著作権保護などがかかっていないファミリービデオなどの動画ファイルを再生するなら、microSDメモリに保存して、コントローラのスロットに差し込むのが早い。そうすればプリインストールの動画再生ソフトで再生できる。また、公式アプリとして用意されている「楽天SHOWTIME」や「U-NEXT」を利用すれば、好きな映画などもすぐに視聴できるだろう。また、専用アプリとしてBDレコーダーに保存した映像をネットワーク視聴できる「TV Suite for MOVERIO」なども利用できる。

 スマートフォンに保存している映像を見たい場合は、Miracast機能を利用するのが便利。これはMiracast対応スマートフォンから、映像をモベリオのディスプレイにワイヤレスで映し出す機能。いつも使っているスマホのアプリをそのまま画面に呼び出せるので、モベリオアプリに制限されずにさまざまなゲームなども楽しめる。モベリオのディスプレイは半透明なので、スマホの画面も同時に見られるため、操作に困ることもなかった。ただし、定額動画サービスなどの動画コンテンツはワイヤレス転送が禁止されているものがあり、一部の映画が再生できないこともあった。

メガネ・オン・メガネも快適。どこでも楽しめる

 アイウエア型のデバイスでいつも問題になるのが普段メガネをかけている場合だ。視力を考えるとメガネをかける必要があるが、その上に付けるとなるとなかなかいいポジションにできなかったり、視野角が限られたり、といったことがあった。しかし、モベリオでは専用のメガネ用鼻パッドを用意しており、快適に装着できた。

 今後、体に装着するウエアラブル機器はどんどんと増えていくだろう。モベリオはそれをいち早く実現した製品だといえる。場所を選ばず利用でき、さまざまな映像を手軽に大画面で楽しめる。未来のライフスタイルを先取りした製品だといえそうだ。

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PROFILE

コヤマタカヒロフリーライター

小学生の長女を筆頭に幼稚園児、未就学児の3女を育てるパパライター。専門分野はデジタル製品と家電機器なので、家事や子育てにもそれらを駆使して奮闘中。自宅事務所で働くフリーランスで、子育てにも積極的に参加中。

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