男の調理道具

10年保証は自信の表れ! チタン&フッ素コートの強固なフライパン

  • 文・栗山琢宏
  • 2017年9月26日

商品画像をクリックすると外部サイトへ移動します

デンマークのスキャンパン「IQシリーズ」。左がグリルパンで右がフライパン24cm。

  • 独特な形状の持ち手はとても握りやすい。このままオーブンにも入れられる(260度まで対応)。

  • 24cmのフライパンの重さは実測で960g。内側の表面加工がチタンと結合している独自技術。

  • 餃子を焼いたときにその実力がよくわかる。均一に焼き色がついて焼きムラがない。

  • サケのムニエルも表面はかりっと、中はふわっとした仕上がりでおいしくできた。

  • ホットケーキもこの製品の得意技。きれいな焼き色がついて、ふわふわに仕上がる。

  • 焼き色をつけるグリルパンは、対角上に斜めにおいて焼き色がついたら、90度ずらして逆の対角に置くと格子状の焼き目がつく。

[PR]

 食材がくっつかない便利なフッ素樹脂加工のフライパン。だが、使っているうちに表面にキズがついたり、はがれたりして、その効果が失われ、短いスパンで買い換えることになる。今回はフッ素樹脂加工されたフライパンにもかかわらず、10年の製品保証をつけている「スキャンパン」の製品を紹介する。

特許技術のチタンで守るから加工が強固

 スキャンパンは1956年にデンマークで創業した調理器具メーカー。強固なフッ素樹脂加工のフライパンで有名だ。一般にフッ素樹脂加工の製品は、表面の加工を傷つけないように、金属ヘラを使わない、表面をゴシゴシ洗わないなどの注意が必要だ。ほかにも強火では使わない、急激な温度変化(熱したフライパンに水をかけるなど)を行わないなど、案外デリケートに扱うべき製品なのだ。そしてある程度、注意して使っていても、だんだんフッ素加工がはがれるなどして、買い換えることになる。

 スキャンパンのフッ素樹脂は、独自の特許技術でチタン層と組み合わせることで、強固な加工を実現している。一般的なフッ素樹脂加工は、金属の表面に膜状にフッ素を塗布しているため、表面のキズから油分などが入り込んでフッ素の膜がはがれたりするケースが多い。スキャンパンではチタンを高温にして、高速で表面放射し、細かい凹凸を作る。そこにフッ素樹脂加工を行うと、チタンの硬い凹凸の合間にフッ素樹脂が定着し、立体的に組み合わされる。チタンの柱によってフッ素樹脂が守られるので、はがれや摩耗に強い。10年保証はその自信の表れだ。

 この強固な加工によって、金属ヘラも利用でき、使用後すぐに水を入れてゴシゴシ洗ってもいい。むしろ汚れが表面に付着したまってしまうと効果が薄れてくるので、食器用洗剤とスポンジでしっかりと洗うことが推奨されている。急激な温度変化にも強いので、使ってすぐのフライパンに水をかけて洗うこともできる。

高密度アルミボディで熱伝導に優れる

 スキャンパンのフライパンには、いくつかのシリーズがあるが、今回紹介するのはIQシリーズという、IH対応の高密度アルミボディモデル。600度の高温で溶かしたアルミを型に入れ、250トンの力で圧力をかけて作っている。もともと熱伝導に優れるアルミだが、この製造方法によって均一な構造になり、熱ムラを抑える。火の当たる部分だけでなく、全体でムラなく加熱できるのが特徴だ。

 またアルミはIHに適合しないが、底面にステンレス板を組み込むことで対応している。一般にはステンレス板を張り付けるだけだが、それだと空気の層ができて熱効率が低下する。スキャンパンではアルミを型に入れる前にステンレス板をセットして、圧力鋳造することで完全に一体化するので、IHでも優れた熱効率を発揮する。

 本体のデザインは北欧らしいシンプルで機能的なデザイン。とくにハンドル部分の形状は持ちやすく、操作しやすい。素材はアルミだが、本体には厚みがあり、ステンレス板も組み込まれているので、それなりの重量はある。24cmのフライパンで実測960gだった。フライパンを振るには、少し重量感があるだろう。

 熱ムラの少ないこのフライパンの特質を生かせる料理として、まず作ったのは餃子。フライパン全体に円形に配置して焼いてみたが、全面が均一にパリッと焼けた。熱ムラのあるフライパンだと、火の当たる部分とそうでない場所で焼き色にムラができてしまう。

使い勝手がよく手入れもしやすい

 次にサケのムニエルを作ってみた。熱効率がいいので、中弱火程度でも素早く食材に熱が通る。短時間で調理できるので、小麦粉をつけてバターソテーしたサケは、表面はサクッと、中はふわっとした仕上がりだ。

 弱火で焼くホットケーキも、全体に均一に焼き色がついたきれいな仕上がり。カットして中を見ると、全体に均一に火が入っていてムラのないことが確認できた。均一に火が入っているので、全体にふわふわの食感で、とてもおいしくできあがっていた。この熱伝導の良さと、熱ムラのなさは、使っていてとても気持ちがよく、失敗しにくい調理器具といえるだろう。

 IQシリーズにはフライパンのほかにもいろいろな種類のモデルがある。フライパンは本体の高さが浅めなので、焼き物にはちょうどいいが、野菜炒めやチャーハンといった炒め物を中心に考えるなら、少し深さのあるソテーパンのほうが使いやすいかもしれない。また食材に焼き目をつけられるグリルパンや、片手鍋のソースパン、ダッチオーブンなどもある。

 料理したばかりのフライパンに水をかけて洗って、次に取りかかるというのは工程としてはよくあるが、急激な温度変化に弱いフッ素樹脂加工のフライパンにとっては寿命を縮める要因になる。スキャンパンなら、そんなことを気にせずに使える。そうした手入れのしやすさもこの製品の魅力のひとつだ。

 安いフライパンを買って、だめになったら買い換える使い方もあるが、環境にはやさしくないし、道具を使う喜びにも欠ける。スキャンパンのフライパンは、「良い物を長く使う」という北欧デンマークの文化がしっかり反映されているアイテムだ。気持ちよく使えて、使い勝手のいい、失敗が少ないフライパンが欲しければぜひチェックしてほしい。

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!