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高画質だけどコンパクト! いいとこ取りの「1インチコンデジ」を選ぶ

  • 文・栗山琢宏
  • 2017年11月14日

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ソニーの「DSC-RX100M5」は、ロングセラーモデルの最新版。高速なAFと操作性で一眼レフ以上に気持ちよく撮影できる

  • パナソニックの「LUMIX DMC-LX9」は、F1.4-2.8の明るいLEICA DC VARIO-SUMMILUXレンズを搭載している

  • パナソニックの「LUMIX DMC-TX1」は25-250mm相当の光学10倍ズームレンズを搭載したモデル

  • キヤノンの「PowerShot G9 X Mark II」は、約206g、薄さ31.3mmのボディーサイズを実現したコンパクトモデル

  • ソニーの「DSC-RX10M4」は、24-600mm相当の光学25倍の高倍率ズームレンズを搭載したモデル。今最強の高倍率モデルだろう

  • パナソニックの「LUMIX DMC-FZH1」は、24-480mm相当の光学20倍の高倍率ズームレンズを搭載したコスパのいいモデル

  • ソニーの「DSC-RX0」は、超コンパクトなサイズに約110gと、多様な使い方ができる製品だ

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 スマートフォンのカメラ機能の向上によって、コンパクトデジタルカメラの需要は激減した。しかしスマートフォンでは代用できない機能を持つ製品は今なお人気が高い。とくに最近では「1インチコンデジ」と呼ばれる高画質かつコンパクトなデジタルカメラが人気になっている。今回は、画質に優れ、ミラーレスや一眼レフよりもずっとコンパクトで持ち運びしやすい1インチコンデジを紹介しよう。

機能特化型になったコンパクトデジタルカメラ

 スナップ写真の多くがスマートフォンで撮影されるようになって、コンパクトデジタルカメラは機能特化型のモデルが生き残るようになっている。たとえば、水中でも撮影できる「防水」や、光学40倍といった「超高倍率ズーム」などの機能だ。こうした機能をミラーレスや一眼レフで実現しようとすると、高額であったり、非常に大きなサイズになったりするため、コンパクトデジタルカメラのニーズは今なお高い。

 同じように画質面でもスマートフォンよりも高画質で、ミラーレスや一眼レフよりもコンパクトな「1インチコンデジ」が注目を集めている。一般的なコンパクトデジタルカメラは、1/2.3インチのイメージセンサーを搭載しているが、その4倍程度の大きさの1インチイメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラのことを指す。スマートフォンよりもずっと高画質で、ミラーレスや一眼レフよりもはるかに小さいボディーのコンパクトデジタルカメラだ。

 一眼レフよりもコンパクトなミラーレスでも、ズームレンズをつければそれなりの大きさ、重さになる。ソニーのコンパクトなミラーレスカメラ「α6300」でも、本体が約400g、キットレンズが約120gで合計約520gになる。だがソニーの1インチコンデジ「DSC-RX100M5」なら約300gの重さで、サイズもひとまわり小さく持ち歩きしやすい。

 しかもミラーレスや一眼レフは、レンズ交換ができることが前提になっているので、レンズと本体の設計はどの組み合わせでも使える汎用性を求められる。レンズ交換がない1インチコンデジは、その機種専用のレンズとボディーの組み合わせなので、サイズも専用設計でコンパクトにでき、画質も専用でぎりぎりの高画質セッティングができるメリットがある。ときにはエントリークラスの一眼レフよりも、ずっと切れのいい写真を撮影できることがあるのだ。持ち歩きのポータビリティと画質を両立した1インチコンデジをチェックしてみよう。

コンパクトさを重視したミラーレス泣かせ

 ソニーの「DSC-RX100M5」は、1インチコンデジの火付け役となった「DSC-RX100」の後継モデル。2012年の登場以来、絶大な支持を受けながら順当に進化している。有効約2010万画素のメモリ一体1.0型積層型Exmor RSセンサーを搭載し、315点の像面位相差検出AFセンサーを配置し、0.05秒の高速オートフォーカスや、24コマ/秒の高速連写などを実現。高い描写性能で定評のある24-70mm相当のZEISSバリオ・ゾナーTレンズを搭載し、明るくノイズの少ない画像を撮影できる。また最大960fps(40倍)のスーパースローモーションや、ハイビットレート4K撮影に対応するなど、動画撮影にも実力を発揮する。非常に完成度の高い、買って間違いのない製品だ。

 またこのモデルはロングセラーで、旧モデルも手に入りやすい。現行の「DSC-RX100M5」が価格.comの最安値が97400円(2017年11月5日現在、以下価格調査日はすべて同じ)なのに対し、2世代前で2014年発売の「DSC-RX100M3」なら、65400円で購入できる(1世代前の「DSC-RX100M4」は1万円程度しか安くなくお買い得感が低い)。搭載センサーが旧世代のものなので、AF速度などはかなり違うが、1インチセンサーにZEISSバリオ・ゾナーTレンズという高画質な組み合わせを、コンパクトに持ち歩くという点は楽しめる。

 パナソニックの「LUMIX DMC-LX9」は、有効2010万画素の1インチセンサーを搭載し、24-72mm相当の3倍ズームを搭載したモデル。レンズは、F1.4-2.8と明るいLEICA DC VARIO-SUMMILUXレンズを搭載し、高い解像感とやわらかく豊かなボケ味を楽しめる。重さも撮影時約310gと軽量で持ち歩きに向いている。早朝や夕方などの明るさの少ないときなどには明るいレンズが効果的なので、散歩に持ち歩くカメラとしてはかなりおすすめだ。

 パナソニックには、1インチセンサー搭載のボディーに、25-250mm相当の光学10倍ズームレンズを搭載した「LUMIX DMC-TX1」もある。サイズも幅約110.5mmでコンパクト、重量も約310gと持ち歩きにも便利。レンズの明るさはF2.8-5.9だが、光学ズームを重視するならこちらのモデルだろう。

 キヤノンの「PowerShot G9 X Mark II」は、有効2010万画素の1インチセンサーを搭載しながらも、約206g、薄さ31.3mmのボディーサイズを実現し機動性に優れるモデル。レンズは28-84mm相当(F2.0-4.9)の光学3倍ズームを搭載している。画像処理エンジン「DIGIC 7」によって、高ISO撮影時でもノイズの少ない美しい画像を生み出す。携帯性の良さではこのモデルがファーストチョイスだ。

高倍率ズーム搭載の一眼レフキラー

 野生動物、スポーツ、飛行機などの撮影で使う望遠レンズは、価格もビックリするほど高額で、重量が2kgを超えるモデルも珍しくない。高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラは従来からあるが、1インチセンサーを搭載した高画質モデルに高倍率ズームが搭載されるとかなり強力アイテムになる。価格と携帯性を考えると一眼レフキラーになりうるモデルだ。

 ソニーの「DSC-RX10M4」は、有効2010万画素の1インチセンサーに、24-600mm相当の光学25倍の高倍率ズームレンズを搭載したモデル。AF速度や動体捕捉に効果の高い「ファストハイブリッドAFシステム」は、0.03秒の高速AFで、望遠撮影時に威力を発揮する。最高約24コマ/秒(最大249枚)の連写も可能で、決定的瞬間を逃さない。さらにサイレント撮影も可能なので、野生動物やコンサート会場での撮影など、静寂性が求められる撮影にも効果的だ。今、最強の高倍率コンパクトデジタルカメラといえよう。

 パナソニックの「LUMIX DMC-FZH1」は、有効2010万画素の1インチセンサーに、24-480mm相当の光学20倍の高倍率ズームレンズ搭載のモデル。望遠は480mm相当までだが、新開発の「LEICA DC VARIO-ELMARIT」によって高い解像感で精細な画像を写し出す。600mm相当までの望遠が必要なければ、高画質な高倍率コンパクトレンズとしては買いやすい価格で抑えられており、コストパフォーマンスの高いモデルだろう。

 最後に紹介するソニーの「DSC-RX0」は、高画質なRXシリーズの異端児。レンズは24mm相当の単焦点で、1インチセンサーを搭載したコンパクトな製品だ。幅59×高さ40.5×奥行き29.8mmのコンパクトサイズで重量も約110gしかない。防水性能や耐衝撃性能を持ちアクションカメラのようだが、手ブレ補正の機能などは省かれている。そのコンパクトなボディーに1インチセンサーの高画質を詰め込んでおり、写真でも動画撮影でも高画質での撮影を可能にしている。複数台でのリモート撮影など、このサイズを生かした多様な使い方ができるようになっているのが特徴だ。より創作的な写真や動画を楽しむ人にピッタリの、新たな可能性を秘めているモデルと言えるだろう。

 1インチコンデジは、画質の面ではスマートフォンよりもはるかに優れ、サイズの面ではミラーレスや一眼レフよりもずっと小さいいいとこ取りの製品。製品によっては一眼レフを超える使い勝手と画像を生み出す。これらを手にすれば、ふだん持ち歩くスマートフォンに比べて、明らかに写真の質が向上するはずだ。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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