使ってわかった

新発想の肩掛けスピーカー

  • 文・コヤマタカヒロ
  • 2017年11月21日

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ソニーの「ウェアラブルネックスピーカー SRS-WS1」

  • 本体右側に電源ボタンと、振動の強弱を設定するボタンを配置

  • 左側にはボリュームの「+」「-」ボタン。凹凸があるため見なくても操作できる

  • 使っていないときは充電台にセットして置く。充電時の必要スペースは広めだ

  • テレビと接続する送信機。電源と音声入力(光ケーブルかステレオケーブル)を接続する

  • スリットからスピーカーユニットをのぞいたところ。ここから前後に広がるように音が出て、包み込まれる仕組みだ

  • 首にかけたところ。荷重が分散するので長時間使用してもあまり負荷を感じない

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 アクション映画やゲームなどはできるだけ迫力満点の環境で楽しみたいもの。しかし、時間帯によっては近隣に迷惑をかけてしまうこともあり、せっかく大画面テレビがあっても、大ボリュームでというのはなかなか難しい。ヘッドホンを使う選択肢もあるが、自宅内でコンテンツを楽しむのに、耳を密閉してしまうのはなんだかやりづらさもあるはずだ。

 そんなとき、ヘッドホンのように耳をふさぐ必要がなく、それでいて小さいボリュームでも迫力のサウンドが楽しめるアイテムが発売された。それが首にかけて使う、ソニーのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」だ。さっそく、使用感などをご紹介していこう。

耳に近いから音が小さくても迫力

 まずはウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」の基本的な使い方と機能から。スピーカー本体はU字型で首にかけられる構造となっており、耳の下あたりにスピーカーを置いて使う。面白いのがスピーカーのレイアウトだ。内蔵されているのは30ミリのフルレンジスピーカーユニット。これが外側に向いて取り付けられているのだ。スピーカーから出た音はスロープ形状のディフューザーを通り、上向きのスリット(開口部)から広がりながら出てくる仕組み。さらに低音を補強する振動板「パッシブラジエーター」が搭載されているのもポイント。スピーカーユニットだけでは物足りない低音に振動と合わせることでより高い臨場感を生み出している。

 本体内にバッテリーを内蔵しており、最長約7時間のバッテリー駆動に対応する。質量は約335gで、決して重くはないが、肩に乗っている感覚は強い。使っているうちに慣れてはきたが、映画などを一本見るとちょっと外して首を回したくなる重さではあった。

 本体以外に送信機があり、それをテレビと光デジタルケーブルもしくは、音声ケーブル(ステレオミニジャック)で接続。送信機と本体の間は、遅延が発生しにくい独自のワイヤレス方式で通信する。

大ボリュームでなくともしっかり聞こえる

 実際に「SRS-WS1」を使って映画やバラエティー番組などを視聴してみた。まずはテレビのスピーカーでちょうどいい音量に合わせて、それと同じ迫力を感じる音量に「SRS-WS1」を調整した。40型クラス以上のテレビは少なくとも1.5mは離れて視聴することが多いため、迫力を求めるとそれなりの音量になる。

 「SRS-WS1」は体に装着した状態になるため、より音が近くストレートに響いた。テレビのような反響音がほとんどないせいか、ボーカルやセリフもよりクリアに聞こえる。

 次に、「SRS-WS1」を別の人に渡して、装着者から1メートルほど離れた位置で聞こえ方を確認してみた。ヘッドホンとは違って、密閉されていないので音は聞こえるが、テレビのスピーカーのボリュームはよりはかなり小さく、あまり気にならなかった。例えば、大きな部屋の反対側でテレビの音がするといった感覚だ。ただし、すぐ隣に座るとそれなりに内容を聞き取ることができた。ニュースやバラエティー番組など音質を問わない番組なら、そばに置いておくだけでも近接スピーカーのように使えそうだ。

 さらに「SRS-WS1」は、1つの送信機から2台の本体に同時に音を送る機能を搭載している。この機能を使えば、家族や友人と同時に楽しむこともできるのだ。

低音再現時に本体が振動

 「SRS-WS1」を、使って面白かったのが、音楽や映画などで低音が響くとそれに合わせてパッシブラジエーターが大きく振動することだ。この振動があるため、実際には低音の再現性がそれほど高くなくても低音が響いているように感じるようだ。この振動の強さは3段階で調整できる。

 そして、この振動機能はゲームのプレー時にもおすすめだ。遠くで鳴っている銃声は軽い音だが、近いと重く響いてくる。この差が振動を伴って体感できた。

 また、大型テレビにありがちな画面と音の位置のズレをほとんど感じることがないのもポイントだろう。「SRS-WS1」はサラウンド対応ではないが、ボリュームを上げるとより、音に包まれる感覚が強く得られ、映画などは没入感がアップする。

 使っていて残念だったのは「SRS-WS1」が独自形式の無線通信を採用しているため、スマートフォンと接続するためにはケーブルが必要なことだった。受信機に別売りのBluetoothのレシーバーを取り付けるなどの方法もあるが、いずれにせよスマートフォンとスムーズに繋がるとは言いがたい。これは、テレビとの相性がよいアイテムなのだ。

小音量でも迫力! ヘッドホンが苦手な人に

 「SRS-WS1」はカジュアルに装着できるウェアラブルタイプのスピーカーだ。仕様だけを見ると実用最大出力1W+1Wと物足りなく感じるかもしれない。最近ではこれよりもパワーがあり、低価格なBluetoothスピーカーも数多く登場している。

 しかし、コンパクトながらも包み込んでくれるような、そして振動そのものを体で感じられるようなスピーカーはほかにはない。

 純粋に映画などを高音質大迫力で、時間帯を気にせず楽しみたいなら同じくソニーの9.1ch対応ヘッドホン「MDR-HW700DS」のようなサラウンドヘッドホンが向く。

 しかし、開放感と臨場感のバランスをとりながら、気軽に高音質を楽しみたいなら「SRS-WS1」はオススメだ。映画などの本格派のコンテンツだけでなく、日常的に視聴するニュースやバラエティーなどの、音声も聞き取りやすくなる。また、ゲームとの相性も抜群だ。

 首にかけるだけと手軽なので、バータイプのスピーカーが置けない場合や、ヘッドホンが苦手という場合にも使いやすい。また、耳をふさがないため生活音が同時に聞こえるなど利点も多い。ちょっといい音でテレビを楽しみたいという、日本の家庭向けなスピーカーといえるだろう。

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PROFILE

コヤマタカヒロフリーライター

小学生の長女を筆頭に幼稚園児、未就学児の3女を育てるパパライター。専門分野はデジタル製品と家電機器なので、家事や子育てにもそれらを駆使して奮闘中。自宅事務所で働くフリーランスで、子育てにも積極的に参加中。

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