くらべて選んで

豆から淹れる全自動コーヒーメーカー選び

  • 文・栗山琢宏
  • 2017年12月14日

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本格的なコーン式ミルをドリップ式コーヒーメーカーに搭載したシロカの「コーン式全自動コーヒーメーカー」

  • 象印の「珈琲通 EC-NA40」は、高温の抽出方法でコクと香りを引き出す。ステンレスマホービンサーバーも特徴

  • 全自動コーヒーメーカーの定番モデル、パナソニックの「NC-A56」は、沸騰浄水機能を搭載

  • ビタントニオの「VCD-200」は、ステンレスポットを採用した、デザインがかわいいモデル

  • 低価格全自動コーヒーメーカーとして人気になったシロカの「SC-A130」はステンレスサーバーモデル

  • CCPの「BONABONA BZ-MC81」はデザインが特徴的なシンプルな格安モデル

  • デロンギの「マグニフィカ ESAM03110S」は全自動エスプレッソマシンをぐっと身近にしたモデル

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 コーヒーの香りは挽き立てがいちばんいい。だがミルを使って豆を挽いて、それからコーヒーをドリップするというのは、忙しい朝の時間などにはなかなかの面倒だ。そんな方におすすめなのが、豆と水をセットすれば、スイッチを押すだけで、挽き立てのコーヒーが抽出できる全自動コーヒーメーカーだ。挽き立ての香り高いコーヒーを手軽に楽しめる全自動コーヒーメーカーを選んでみよう。

ミルの違いが価格に直結

 コーヒーメーカーは各メーカーからいろいろなモデルが登場しており選択に迷うほどだが、ミル付きの全自動タイプは非常に少なかった。少し前まではパナソニックと象印のモデルくらいしかなく、それ以外では、10万円を超えるようなとても高価な全自動エスプレッソマシンしか選択肢がなかった。しかし2016年にシロカが低価格な全自動モデルを発売したり、無印良品の参入、デロンギが従来よりずっと安価な全自動エスプレッソマシンを発売するなど、市場がにわかに活性化してきた。

 全自動モデルを選択する場合にはふたつの選択ポイントがある。ひとつがミルの方式だ。電動ミルの方式には、高速なカッターが回転するカッター式(プロペラ式)、上下の臼ですりつぶす臼式(フラットカッター)、固定歯と円錐状の歯で粉砕するコーン式(コニカル式)がある。

 安価な全自動コーヒーメーカーに搭載されているのはカッター式で、この方式は高速回転によって熱が発生しやすく、香りが飛びやすい。また粉砕した粉の大きさにばらつきも出るので、雑味も出やすい。臼式は摩擦熱が発生するものの、挽いた豆の均一性が高くなるので、雑味が出にくくなる。コーン式は低速回転なので摩擦熱を抑え、挽きむらも少なく安定した味を実現する。非常に細かく挽くこともできるのでエスプレッソ用の極細挽きにも対応する。このミルの性能の違いが製品の価格にも直結する。

ドリップ式かエスプレッソか

 もうひとつのポイントは抽出方法。上部から水を落として抽出するドリップ式と、圧力をかけて抽出するエスプレッソでは、コーヒーとしての味わいはまったく違う。しかしスターバックスなどのシアトル系コーヒー店の広がりで、エスプレッソコーヒーも認知され、エスプレッソをお湯で薄めたアメリカーノなどの飲み方も広まってきている。ミルクフォームを加えてカプチーノなどいろいろな楽しみ方ができる点も人気だ。

 エスプレッソマシンなら、エスプレッソのほかに、ドリップ的なコーヒーを楽しむという使い方もできるので、もしドリップもエスプレッソも、というニーズがあるなら、低価格なエスプレッソマシンは少しがんばれば十分手の届く範囲だろう。全自動モデルの購入するにあたって、エスプレッソマシンを選ぶのも悪くない。

コーン式を搭載したシロカ

 シロカの「コーン式全自動コーヒーメーカー」は、本格的なコーン式ミルをドリップ式コーヒーメーカーに搭載した画期的モデル。ワンランク上のドリップコーヒーを全自動で楽しめる。コーン式の性能を生かして、豆の挽き方も粒度が無段階で選べ、香り高く自分好みの味を楽しめる。コーヒー豆は毎回計って投入する必要がなく、一度入れておけば杯数に応じて自動計量するので手間がかからない。コーヒーサーバーは煮詰まらない真空二重ステンレスサーバーの「SC-C121/SC-C122」と、ガラス製サーバーの「SC-C111」が用意されている。

 象印の「珈琲通 EC-NA40」は、カッター式ミルを搭載した全自動モデル。熱湯と蒸気でコクと香りを引き出す「マイコン予熱&ダブル加熱95度抽出」が特徴。またマホービンメーカーならではの高性能なステンレスマホービンサーバーが、挽き立ての味をキープする。手持ちのステンレスマグなどに直接抽出することも可能。挽き方と濃さで4種類の味わいを調整できる。

 パナソニックの「沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A56」は、全自動モデルの定番商品。抽出前に沸騰したお湯を活性炭フィルターに繰り返し通すことで、カルキを90%以上カットする沸騰浄水機能を搭載。カッター式のミルは、フィルターのセットによって豆を「粗挽き」「中細挽き」と挽き分け、抽出も「マイルド」と「リッチ」が用意され、4種類の味を楽しめる。

 ビタントニオの「VCD-200」は、ミル一体型の水タンクを採用し、操作や手入れの面倒を軽減。ペーパーを使わないステンレスフィルターを採用しており経済的で、コーヒー本来の油分や風味を生かした味わいを楽しめる。

 カッター式ミルを搭載して、1万円を切る価格帯の低価格製品もある。シロカの全自動コーヒーメーカーはステンレスサーバーの「SC-A130」やガラス製のサーバーの「SC-A121」、CCPの「BONABONA BZ-MC81」などだ。機能的な差は大きくないので、デザインやサーバーの違いで選んでもいい。全自動モデルの入門機というところだ。

 エスプレッソマシンの方も紹介しておこう。デロンギの「マグニフィカ ESAM03110S」は、最低でも10万円超えだった全自動エスプレッソマシンの価格を一気に下げたモデル。実売では5万円台から購入可能だ。エントリーモデルながら、コーン式ミルを搭載した本格的な全自動モデルなので、エスプレッソも楽しみたいならかなりお買い得だ。

 豆から全自動で挽くコーヒーは、香りが高く、高い満足感が得られる。時間のない朝でも、全自動コーヒーメーカーなら、手軽にその幸せな一杯を楽しめるだろう。コーヒーメーカー選びの最優先候補にしてほしい。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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