男の調理道具

進化した自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の実力

  • 文・栗山琢宏
  • 2017年12月26日

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シャープの「ヘルシオ ホットクック(KN-HW24C)」は、無水調理ができる自動調理鍋でありつつ、ネット接続によってメニュー提案やスマホ連携が可能なモデル。

  • 液晶画面からメニューを選ぶことができる。無線LANに接続して「聞いて」ボタンを押すと、ネットを通じたおすすめメニューなどを提案してくれる。

  • メニューによって取り付ける「まぜ技ユニット」があることで、調理中に食材を混ぜるなどの手間がなくなり、おまかせ調理ができる。

  • 「スペアリブの煮こみ」はふつうに作ると手間のかかる料理だが、食材を入れてボタンを押しただけで、ほろほろに煮こまれたおいしいスペアリブができあがった。

  • 「けんちん汁」も適当にあった材料をカットして入れただけでできあがった。量によって変わる調理時間は、本機のほうで自動的に調整されるのが便利。

  • 生米から作る本格的な「トマトリゾット」も所要時間は20分程度とお手軽。米の仕上がりも適度なアルデンテになっていて、できあがりの完成度は高い。

  • 「リンゴのコンポート」もリンゴを切って、調味料を入れただけと簡単。できあがったら冷やしてシナモンパウダーとアイスクリームを添えてみた。

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 材料を入れてスイッチを押すだけで料理ができあがる「自動調理機器」が人気になっている。シャープの「ヘルシオ ホットクック」は2015年に登場し、自動調理ができるうえに無水調理も可能ということで話題になった製品。今回紹介する「KN-HW24C」は、無線LANを搭載し、インターネットのクラウドサービスと連携することで、メニュー選択が豊富になった新モデル。自動調理鍋がどれくらい手間なくできるのかなどをチェックしてみよう。

かき混ぜも自動で手間なくできる

 「ヘルシオ ホットクック」は、メニューを決めたら、材料を入れてスイッチを入れるだけで、料理ができあがる自動調理鍋。メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載し、センサーが温度や蒸気を検知して火加減を調整するので、本当におまかせで料理ができあがる。野菜や食材に含まれている水分だけで調理する「無水調理」にも対応していて、必要最低限の調味料で、素材本来の旨味を生かした料理ができあがる。

 本体上部の液晶画面とスイッチで、食材や調理ジャンルなどから選択するだけでメニューが選べる。本体に内蔵されている130の自動調理メニューに加えて、この新モデルでは同社が提供するクラウドサービス「COCORO KITCHEN」からダウンロードして追加できるようなった。

 また本体の「聞いて」キーを押すと、旬の食材を使ったメニューや調理ランキングなどから、おすすめのメニューを提案してくれる。「COCORO KITCHEN」はAI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を複合したAIoTを活用したサービスで、ユーザーの利用履歴や、住まいの地域、好みの食材を使った新しいメニューなど、それぞれの生活に合ったメニューを提案する。

 自動調理だけでなく、メニュー選びの段階からアシストするという点が進化のポイント。新たにスマートフォンアプリもリリースされており、材料を買い物リストにすることなどもできる。仕事帰りに材料を買って、切って鍋に入れたらあとはおまかせ、といった使い方が可能だ。

スペアリブもほろほろになった

 早速、自動調理をやってみた。まずはふだんなら面倒そうで敬遠しがちな「スペアリブの煮こみ」にトライした。材料のスペアリブとタマネギ(薄切り)、ショウガとニンニクのすりおろしと調味料。これらを全部まとめて鍋に入れる。本体にまぜ技ユニットを装着して、準備ができたら、メニューを選んでスイッチを入れるだけだ。下味を付けたりといった作業もなく、本当に材料を切って入れるだけ。スイッチを入れると、あとは完全に放置できる。

 調理時間は1時間30分だが、まったく何もせずにおまかせ。調理途中で「かたんかたん」と、ユニットが材料を混ぜる音がするが、気になるほどではない。できあがりのアナウンスが流れてフタをあけてみると、スペアリブは、骨がするっと外れるほどほろほろに煮こまれている。皿に移して食べてみると、タマネギの甘みと、バルサミコ酢の酸味がほどよくマッチした絶妙な味。レシピ通りに入れて、スイッチを入れただけなのに、とても完成度が高くて驚いた。

 つぎに「トマトリゾット」を作ってみた。生米から作る本格リゾットだが、材料を入れたら、約20分でできあがった。米の仕上がりも適度なアルデンテになっていて、全体にムラもなくおいしくできあがった。

おまかせなので時間が有効活用できる

 「けんちん汁」は、レシピに好みの具とあったので、あまっていた野菜、とうふ、こんにゃくなどのありあわせの材料で作ってみた。メニューに書いてあった4人分の材料よりも具材が少し多かったのだが、本機はセンサーで管理しているので、分量が変わっても加熱時間などは自動的に調整してくれる。たとえば、けんちん汁なら、4~8人分までは自動でできる。約30分でできあがったけんちん汁も、とてもいい味だった。

 ほかにも、蒸したり、発酵・低温調理ができたりと活用の幅も広い。スポンジケーキやジャム、コンポートなどのデザートなどにも使える。ここでは「リンゴのコンポート」を作ってみた。といっても、リンゴの皮をむき、カットしたら、砂糖と白ワインを入れてスイッチを入れただけだ。できあがったら、粗熱をとって冷蔵庫で冷やして完成。本当に簡単だ。

 自動メニューのほかに、手動で煮る、炒める、ゆでるといった使い方もできるので、自動メニューにない使い方も可能だ。しかしこの製品の真価は、やはり自動メニューにおまかせで一品作れてしまうことだろう。とくに面倒な時間のかかる料理は、本機にまかせて作らせると本当に手軽だ。

 さらにメニュー選びをアシストしてくれる機能は、毎日のメニュー選びに困っている、いつも作るものがワンパターンになりがち、という人にとってはとても役立つ機能だろう。ネットの接続によって、メニュー数の拡大もできる。

 正直なところ「料理をしている」という実感は得られないが、材料を入れるだけでできてしまうのは驚くほど便利だ。「ヘルシオ ホットクック」さえあれば確実にメイン料理を一品増やせる。しかもレシピもかなり研究されていて、レシピ通りで相当おいしくできる(大きな声では言えないが、付属レシピにはハズレも多い)。手軽に、簡単に料理を作りたいというニーズには、間違いなく応えてくれる製品だ。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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