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花粉シーズンの前に絶対に設置しておきたい! 空気清浄機選びの鉄則

  • 文・栗山琢宏
  • 2018年1月18日

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日立の「自動おそうじ クリエア EP-NVG110」は、自動おそうじ機能を搭載し、さまざまな除菌・抗菌機能を持つ清潔重視モデル

  • パナソニックの「F-VXP90」は、多彩なセンサーを搭載し、汚れの種類に合わせて気流を切り替えて効果的に吸い込む多機能モデル

  • ダイキンの「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70U」は、10年後でも72%までしか性能低下しないというTAFUフィルターを採用

  • バルミューダの「AirEngine EJT-1100SD」は、発売から時間がたっているもののデザインと機能の高さで今なお人気のモデル

  • ブルーエア「Blue Pure 411」は、価格が安いカジュアルラインのモデルだが、空気清浄機能は高く寝室や子ども部屋向きの製品

  • ダイソンの「Dyson Pure Hot+Cool Link」は、360度グラスHEPAフィルターを搭載し、PM 0.1レベルの超微細粒子を99.95%除去

  • シャープの「FP-AT3」は、LEDシーリングライト一体型空気清浄機。天井に設置することで、部屋を広く使える新しいタイプのモデル

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 空気清浄機は、花粉の時期が始まる春先に注目が集まりがちだが、加湿機能を採用したモデルも多く、空気が乾燥している冬場にも活躍する。体調を崩しやすい冬場を乗り切るために、そして春先の花粉シーズン対策を万全にするために、今から導入を検討してみよう。空気清浄機の選び方の基本を紹介する。

空気清浄機選びの絶対条件

 空気清浄機の基本構造は、室内の空気を吸い込み、フィルターでほこりなどの汚染物質を除去して、きれいな空気を送り出すというものだ。そのため空気清浄機の性能は、フィルターの性能と空気の送風能力によるところが大きい。

 フィルターに関しては、最新の高機能モデルの多くがHEPAフィルターを採用している。このフィルターは「0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率」を持つもので、約10~40μmの大きさのスギ花粉やハウスダストなどはもちろん、2.5μm以下の微粒子であるPM2.5にも対応する。中小型の製品でもHEPAフィルターを採用しているものがあるので、製品の選択はまずここをチェックしておきたい。

 つぎにフィルターで除去したきれいな空気は、強い風量で部屋に放出され、室内の空気を浄化する。その風量の目安になるのが適応床面積だ。これは部屋に最適な広さという意味ではなく、たばこ5本分程度の汚れを30分で清浄できる面積を示す基準だ。適応床面積が12畳だから、12畳の部屋に適しているということではない。適用床面積が大きいほど、部屋の空気を素早くきれいにできることになる。そういう意味では空気清浄機は大が小を兼ねる家電といえる。

 また空気清浄機選びは、加湿機能の有無もポイントになる。加湿機能があれば適度な湿度をキープでき、風邪やインフルエンザの予防にもなる。花粉やPM2.5の対策としても加湿機能は有効だ。加湿機能つきなら別々に設置するよりもスペースが抑えられる。

 ただし空気清浄機に加湿機能がつくことで、価格も高くなり、本体サイズも大きくなる。また加湿機能を使うと風量が低下したり、空気がきれいなときには風量が落ちることで、加湿性能が低下するというケースもある。それぞれの性能を重視するなら別々に用意したほうがいいだろう。

選択時に考慮するランニングコスト

 空気清浄機は、基本的には365日24時間稼働させておくべき家電製品だ。電気代については製品や使用時のモードなどによっても異なるが、24時間使っていても1日数円といったところで、さほど大きくはない。ランニングコストを考えたときにもっとも大きいのはフィルターの交換頻度だ。ここについてはメーカーによって考え方が異なっており、セレクトのポイントにもなる。

 日立、パナソニックやダイキン、シャープといったメーカーの製品は、10年交換不要をうたったフィルターを採用している。そのためフィルター交換にかかるコストは不要だ。しかし長期間使っていけばフィルター性能は落ちていき、HEPAフィルターは10年たつと約50%にまで低下するともいわれている。それでも空気清浄効果は十分にあり(単純計算で年に約5%の性能低下程度)、ランニングコストも重視し、加湿機能も用意されている。

 一方、ブルーエアやダイソン、バルミューダといったメーカーの製品は、性能を維持するためにフィルター交換が不可欠というスタイル。半年~1年でフィルターを交換して使うので、その分のランニングコストがかかる。製品によっても異なるが、大型モデルのものならおおよそ年間1万円程度かかる。そしてこれらのメーカーの製品は、加湿機能はなく空気清浄専用だ。高い空気清浄能力によって、空気をきれいにすることに注力している製品だ。このあたりの違いも含めて、各社の製品を比較してみよう。

各社のイチオシモデルをチェック

 日立の「自動おそうじ クリエア EP-NVG110」は、適用床面積~48畳の加湿機能つきモデル。10年間交換不要のHEPAフィルターを採用し、大きなほこりなどをカットするプレフィルターに自動おそうじ機能を搭載。プレフィルターを清掃する手間を軽減できる。日立は除菌、抗菌など清潔に使用できる点に力を入れており、自動おそうじのブラシとダストボックスは抗菌仕様になっており、空気の吹き出し口にもステンレスの除菌仕様パーツが採用されている。また加湿機能が強力で、約800ml/時の加湿力を持つ。手間の軽減と清潔さを重視するユーザーに向いている。

 パナソニックの「F-VXP90」は、適用床面積~40畳の加湿空気清浄機。強力な風量と高精度なセンサーを駆使して、汚れの種類に合わせて気流を切り替えて効果的に吸い込む特徴を持つ。ハウスダストなどがたまりやすい床上30cmの空間の汚れもパワフルに吸引するメガキャッチャーや、より吸引力を強める2方向からのダブルフロー花粉撃退気流など、アレルゲンを効果的に吸収する。また加湿機能も最大870ml/時と強力な性能を持つ。オールマイティに使える多機能モデルといえる。

 ダイキンの「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70U」は、適用床面積~31畳のモデル。同社の空気清浄機は、独自のストリーマ技術を搭載し、フィルターに捕集したにおい成分や有害ガスを素早く分解する。本モデルではそれを強化したツインストリーマユニットを搭載し、脱臭力も有害物質の分解力も約2倍に向上している。フィルターには10年後でも72%までしか性能低下しないというTAFUフィルターを採用する。加湿機能は650ml/時だが、加湿時でも空気清浄性能が落ちないのも特徴。空気清浄能力が高く、脱臭性能の高さも必要なユーザーにはこちらがおすすめ。

 バルミューダの「AirEngine EJT-1100SD」の発売は2013年だが、いまだに根強い人気を持つモデル。適用床面積は~36畳。Wファン構造によって、本体下部から吸い込んだ空気は、フィルターを通って上部から真上に向かって送風され、強力な循環気流を生む。高性能フィルターと強い送風機能というシンプルな構造で、フィルターは1年で交換することが推奨されている。スリムなタワー型で部屋に設置しやすく、インテリアにもなじむデザイン。デザインと高性能を両立したモデルだ。

 スウェーデンのブルーエア「Blue Pure 411」は、空気清浄能力の高さで定評のある同社のカジュアルライン。適用床面積は~13畳で、360度の全方向から空気を吸引できる円筒形の小型モデル。同社の製品は、6カ月ごとのフィルター交換が推奨されている。フィルターは約3000円なので、年間に約6000円のランニングコストがかかる。寝室や子ども部屋などで利用するのに向いている。

 ダイソンの「Dyson Pure Hot+Cool Link」は、適用床面積が~8畳のパーソナルモデル。独自開発の360度グラスHEPAフィルターを搭載し、PM0.1レベルの超微細粒子を99.95%除去する。空気清浄機としての機能に加えて、温風と涼風のファンヒーターとしても使える。高性能なフィルターだけに性能を維持するためには、1日24時間の使用なら半年での交換が必要だ。ヒーター機能もついているので、とくに寝室などに使うにはよい製品だ。

 シャープの「FP-AT3」は、LEDシーリングライト一体型空気清浄機。天井に設置することで、部屋を広く使え、子どもやペットがいたずらする心配もなくなる。空気清浄機としてもHEPAフィルターを採用した本格的な製品で、従来とは異なった新しい発想のアイテムだ。

 空気清浄機の真価は24時間ずっと使い続けて、とにかくきれいな空気をキープすること。花粉症対策にも、常時運転が効果的となる。空気が乾燥しがちなこの時期だからこそ、上手に使ってほしい。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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