男の調理道具

プロに愛用者の多いジオ・プロダクトのステンレス鍋

  • 文・栗山琢宏
  • 2018年3月27日

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「ジオ・プロダクト」シリーズは全面7層のステンレスを採用した高品質な製品。両手鍋や片手鍋などのほか、さまざま形状のアイテムが用意されている

  • 持ち手部分はステンレスが溶接されているシンプルな構造。持ち手が金属なので丈夫で、オーブンなどでも使える

  • 肉を焼き付けたあと一度取り出し、タマネギを炒めて、そのあと肉を戻してそのほかの野菜も投入。このあとオーブンでじっくり焼く

  • できあがった肉もほろほろにやわらかくなって、野菜も甘みをしっかりと感じて美味

  • 無水クリームシチューは、はじめにタマネギを大量に入れて、そのあとに肉やジャガイモなどを入れてフタをして加熱

  • 野菜の水分と牛乳でできあがっているので、タマネギの甘みや、野菜のほくほく感を楽しめる

  • ホウレン草を洗ったときの水分だけで加熱。これがほうれん草か、と思うほどの甘さを感じられた。これは超おすすめ

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 ステンレス鍋は丈夫で扱いやすく、オールマイティに使える便利なアイテムだ。宮崎製作所の「ジオ・プロダクト」は、日本で生まれたステンレス多層鍋のシリーズで、料理研究家や厨房などのプロの現場の使用も多い。今回はこの製品のいったいどこが優れているのか、何がプロを引きつけるのかを検証してみよう。

ステンレスならではの利点

 新潟の燕三条は、金属加工に秀でた地域として世界的にも有名だ。カトラリー、包丁、鍋などのメーカーも多く、宮崎製作所もこの地で1960年に創業している。「ジオ・プロダクト」シリーズは、料理研究家の服部幸應氏をスーパーバイザーに迎えて作った製品。さまざまな点で使いやすさが工夫されており実用性が非常に高い。  ステンレスは熱伝導性の低い素材なので、なかなか加熱しないが、一度温まると冷めにくいという性質を持つ。そのため多くのステンレス鍋は、加熱しやすいように熱伝導性のいいアルミニウムをはさんだ鋼材で作られている。製品によっては直接熱の当たる底面部のみが多層構造になっているものもある。このジオ・プロダクトシリーズは、ステンレスとアルミニウムの全面7層構造になっているため、鍋全体にむらなく熱が伝わり、小さい熱量でより早く調理が進むのが特徴だ。

 またステンレスならではの加工精度で本体とフタが密着し、調理中の蒸気が本体のフタの間をふさぐウォーターシール効果によって、食材の水分で調理できる無水調理を可能にする。さらに保温性のいいステンレスの特質も生かして、加熱後に火を止めて、余熱で食材に火を通したり、味をしみこませる余熱調理も可能だ。

 鍋やフタの持ち手もステンレス製なので、鍋ごとオーブンに入れるオーブン調理も可能で、耐久性にも非常に優れている。樹脂製の持ち手は、火が強かったときなどに熱で溶かしてしまったり、長く使っているとかけてきたりする。シンプルなステンレスの持ち手は、加熱時には鍋つかみが必要になるが、こわれにくく長く使える。

しっかりむらなく加熱しておいしい

 実際に調理をしながらその実力を確認してみよう。まず両手鍋を使って、豚ロース肉のブレゼを作ってみた。豚のかたまり肉に焼き目をつけて、一度取り出す。そのままの鍋にタマネギやニンジンを入れて炒め、残った焦げや肉汁などのうまみを吸収させる。そこ肉を戻し入れて、キャベツなどの野菜も一緒に入れる。塩、コショウと白ワイン250ccほどを入れて、アルコール分を飛ばす。そのあと、150度のオーブンに入れてじっくり1時間ほど加熱した。オーブンから食材を取り出して、残ったスープとマスタードでソースを作ってできあがり。

 じっくり加熱されて、やわらかくなった肉は、フォークをさすだけで切れるほどにほろほろで、脂もとろっと甘くなっていた。大きめに切った野菜もしっかり火が通り、野菜本来の甘さを感じられた。この調理法は、はじめに焼き目をつけて炒めたらあとはオーブンまかせなのでとても手軽。だが、とても手の込んだ料理に見える。ホームパーティーなどにはおすすめだ。

 つぎに少し深めのポトフ鍋で無水クリームシチューを作ってみた。今がちょうど旬で出回っている新タマネギを3個分スライスして鍋底に敷き、そこに塩で軽く下味をつけた鶏もも肉、ジャガイモ、ニンジンを投入。フタをしてガスコンロのもっとも弱い火で45分加熱した。その間に別鍋でバターと小麦粉、牛乳でホワイトソースを作った。45分たったところで、フタをあけて中の食材が煮えていたらホワイトソースを入れる。このときの水分の状態を見て、さらに牛乳で伸ばすなどの調整をしよう。最後に塩、コショウで味の調整をしたらできあがりだ。

 野菜から出た水分と牛乳だけでできているシチューは、タマネギの甘みが強く出ていて、ジャガイモやニンジンもほくほくとした食感と、それぞれの素材の味をしっかり感じさせる。鶏肉もほろほろにやわらかくなっているのに、決してぱさぱさにはなっていない。弱火でじっくりと加熱したゆえの絶妙なおいしさだ。今回はホワイトソースを作ったが、シチューのルーで作ってもおいしさは変わらない。またこの鍋ではシチューだけではなく、無水カレーもぜひ試してほしい。

 もうひとつ片手鍋を使って、ホウレン草を蒸してみた。洗ってざっくりと半分に切っただけのホウレン草を、水分がついたまま鍋に入れて、軽く塩を振って、フタをして超弱火で6分加熱。蒸し上がったホウレン草に市販のドレッシングをかけて食べたが、これが劇的においしい。ホウレン草ってこんなに甘いのか、という驚きを感じるほどだった。素材本来の味を楽しむのに、無水調理は最適だ。

手入れもしやすく長期間使える

 ジオ・プロダクトは、料理をする人のための工夫も随所に見られる。たとえばポトフ鍋の底部の角は、大きめの丸みになっていて、食材をすくいやすく、掃除もしやすくなっている。片手鍋はハンドル部分の反対側にも短い取っ手がついているので、食材が入って重いときには両手で持つことができる。ちょっとした違いだが、これが料理をするときのストレスを大きく軽減する。

 ステンレスの鍋は、フッ素加工の鍋に比べると、食材が焦げ付いてしまいやすい。ルーの入ったカレーなどを温めるときは、しっかりかき混ぜながら使う必要がある。また食材を炒めたり、焼いたりするときには、しっかりと加熱してから食材を入れるのが鉄則。目安としては中火くらいで加熱して、水を一滴垂らして、それがコロンと転がるようなら適温だ。すぐに蒸発してしまうようなら温度が低すぎる。この予熱を行うことで、食材がくっつかずにきれいに焼ける。

 だがステンレスの鍋は、たとえ焦がしてしまっても、クレンザーなどで磨くことで元の光沢を取り戻せる。丈夫で扱いやすいのも利点で、アルミニウムのように変色したり、鉄のように錆(さ)びやすかったり、ホーロー鍋のように落下によってひび割れたりすることなどを考えなくてもいい。フッ素加工の鍋のように強火が使えないなどの制限もなく、使いやすさと汎用性は抜群だ。とくに持ち手もステンレスであるこのジオ・プロダクトは、高品質に作られており、メーカーによる保証も15年と長期間だ。

 ここで紹介した両手鍋や片手鍋も、サイズがいろいろ用意されており、それ以外の形状のアイテムも豊富にラインナップされている。海外製の多層ステンレス鍋に比べれば価格も安く、しかも丈夫で長持ちなので、コストパフォーマンスは非常に高い。鍋の買い換えを考えているユーザーにはとてもおすすめだ。使いやすさを徹底的に考えた機能美は、キッチンではとても映えるはずだ。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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