写真のツボ

水族館で印象的な写真を撮ろう!

  • 文・写真 LockUP大塚
  • 2018年4月10日

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幻想的な世界を思い通りの写真に!

 暖かくなり、休日の外出も楽しくなるシーズン。せっかくお出かけするなら、いつもとは違う写真が撮れる水族館はいかがでしょうか。美しく作られたレイアウトと、生き生きと泳ぐ魚たちの姿は、毎日の仕事で疲れた心を癒やしてくれそうです。水槽ごとに世界観が違うので、さまざまな雰囲気で写真を撮れるのもポイントですね。今回はそんな水族館で、ちょっとキレイに撮れるようになる小技を紹介します。

動物園での撮影の小技はこちらをご覧ください→連休の思い出を印象的に!動物園で使える小技


写り込みがジャマ!

【写真1】 撮影者やライトが画面のあちこちに写り込んで、雰囲気が台無しに

 水族館で撮影をしていて、まず気になるのが「写り込み」でしょう。これは、明るい通路や非常灯、撮影している自分の姿などが水槽に反射して写り、せっかくの幻想的な風景をジャマしてしまう困った現象です【写真1】。これは、通路が暗い水族館で起こりやすい失敗ですが、コツをつかめば簡単に写り込みを目立たなくできるのです。

 まず最初に試してほしいのが、スマホやカメラを水槽ギリギリまで近づけること。これだけで、かなりの反射が消えるはずです【写真2】。

【写真2】 スマホやカメラをできるだけ水槽に近づけると、写り込みが少なくなる。市販のラバーフードなら水槽を傷つけることもなく安心

水槽に向かって斜めに撮ると映り込みしやすく、魚がゆがんでしまうこともあるので、レンズを水槽に平行に構えるのがポイントです【写真3】。あとは画面を見ながら、反射している場所を上着や手で隠すと、映り込みのないキレイな写真が撮れます。

【写真3】 水槽と平行に撮るのがポイント。斜めだと写り込みしやすく、さらに水槽の厚みで歪んでしまう

 撮影時には、水槽に固いレンズなどをぶつけないように十分注意してください。交換レンズタイプのカメラなら、市販のラバータイプのレンズフードを使うのがおすすめ。柔軟性もあり反射を防ぎやすくなります。また、明るい色の服を着ていると目立ちやすいので、写真にこだわるなら暗い色の上着を着用しましょう。

明るさの調整で雰囲気よく

 カメラのオートモードで撮ると、暗すぎて珊瑚礁の雰囲気がなかったり、深海魚の水槽なのに妙に明るくなってしまったりと、イメージとなんだか違う写真になってしまうこともしばしば。そんな時に活用したいのが、「明るさ調整」のテクニックです。

【写真4】 思い通りの明るさで撮れないときは、明るさを調整してみよう。iPhoneのカメラなら、タッチしたあとに上下に指をスライドさせると明るさを自由にコントロールできる

 iPhoneのカメラアプリなら、画面をタッチした後に指を上下に動かすことで明るさが変わります【写真4】。その場で画面を見ながら、イメージに合う明るさを探してください。ミラーレスや一眼デジカメでしたら「+/-」のマークが付いているダイヤルを回すと、明るさを変更できます。

 そして、明るさを調整する時は「何を見せたいか」を少し考えてみると、より写真が印象的になります。例えば同じ水槽で撮った【写真5】の調整例をご覧ください。

【写真5】 明るくしたり暗くしたりして、撮りたいイメージを探そう。同じシーンでも「何を見せたいか」で調整の方向が変わる

 左の写真は、海草のすき間から差し込む光を印象的に見せたかったので画面全体を暗く調整しました。逆に、魚の姿をはっきり見せたいなら右の写真のように明るく調整したほうが狙い通りの写真となります。正解はありませんので、自分の好みで見せたいイメージに近づけていきましょう。

ブレのタイプを見極める

 水族館撮影でもっとも難敵といえるのが「ブレ」でしょう。暗い水槽を撮ると、なんだかブレブレではっきりしない写真を量産しがちです。実はブレには2つのタイプがあり、どんなに手ブレ補正機能が進化していてもカメラの設定で魚がブレてしまうこともあります。

 【写真6】ではブレのタイプをまとめてみました。左は「被写体ブレ」といい、シャッタースピードが遅くて魚だけがブレてしまっている状態です。右は「手ブレ」で撮影の瞬間にカメラが動いて全部がブレてしまっている状態です。

【写真6】 ブレの原因には「被写体ブレ」と「手ブレ」がある。スマホで「被写体ブレ」してしまう場合は、魚の動きをよく見て、止まる瞬間を狙おう

 まず「手ブレ」はカメラをしっかり構えたり、手ブレ補正機能を使うことで解消できます。

 次に「被写体ブレ」ですが、こちらはカメラの設定を変更する必要があります。コンパクトデジカメやミラーレスを使っているなら「シャッタースピード優先モード」を選び、1/125秒~1/250秒に設定しましょう。ISOや絞りはオートがおすすめ。魚のスピードにもよりますが、このぐらいのシャッタースピードなら多くの魚が止まって見えるはずです。

 スマホの場合は、細かな設定ができないアプリが多く、残念ながら効果的な対策がなかなかありません。そんな時は、魚の動きをよく見て止まった瞬間を狙ってみましょう。ずっと高速で泳ぎ続けている魚は少ないので、ゆっくりになった瞬間がシャッターチャンスになります。

 暗い場所での撮影は、最新のスマホでもなかなか難しいものです。どうしても暗い水槽を撮りたいのなら、高感度撮影が可能な機材の導入も検討してみてください。

水族館撮影のマナー

 さて、最後に少しだけ撮影時に気をつけたいことについてのお話です。楽しい水族館撮影ですが、ルールやマナーを守らなければ、他の来園者に迷惑なだけでなく、生物にも悪影響を与えてしまうことがあります。施設がそれぞれ撮影ルールを定めていますので、係員の指示に従って、安全に楽しく撮影することが大切です。

 例えばフラッシュの使用は、水族館によってはOKの場合もNGの場合もあります。一脚や三脚、自撮り棒などの使用も含め、それぞれの飼育環境や施設に合わせてルールが設定されているのです。事前に公式サイトをチェックしたり、入場時に係員に確認をとるなどして、ルールとマナーに注意しながら、美しい水中の世界を楽しみましょう。

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