くらべて選んで

新生活に最適な電動アシスト自転車選び

  • 文・栗山琢宏
  • 2018年4月17日

商品画像をクリックすると外部サイトへ移動します

ヤマハの「YPJ-C」は本格的なクロスバイクで、スポーツバイクの走行性能にアシストの恩恵をバランス良く融合している

  • ブリヂストンの「リアルストリーム」もクロスバイクスタイルのモデル。22.5kgの軽量タイプで変速ギアは8段

  • パナソニックの「ジェッター」も重量はスポーツ性能を持つモデル。21.6kgで、約40mmの太めのタイヤで悪路でも走行しやすい

  • ブリヂストンの「アルベルトe」は、通勤や通学に向いている両輪駆動モデル。丈夫で外れにくいカーボンベルトドライブを採用

  • ストレートのフレームがおしゃれな小径モデル、ブリヂストン「リアルストリームミニ」

  • 7月発売予定のヤマハ「YPJ-XC」は、本格的な悪路走行も楽しめる電動アシストMTB

  • ヤマハの「PAS mina」は、乗り降りしやすいフレーム形状ながら、北欧テイストのデザインを取り入れたおしゃれなモデル

[PR]

 人がペダルを踏む力をモーターの力でサポートする「電動アシスト自転車」は、子どもを乗せる人だけのものではなく、今では通学や通勤用にも使われるようになってきた。最近では、本格的なスポーツタイプのモデルが登場するなど、バリエーションも豊富になって、多くの人に使われるアイテムになってきている。ただし、バッテリーやモーターを搭載しているだけに、通常の自転車とは選び方のポイントも変わってくる。今回は、そんな最新の電動アシスト自転車の選び方を紹介しよう。

電動ならではのポイントをおさえよう

 電動アシスト自転車は、モーターの動力によって、人がペダルを踏む力を補助する自転車だ。アシストする力は、人がこぐ力に対して最大で2倍で、時速24km以内までと法律で定められている。アシストの恩恵を感じるのは坂道を上るときで、今までの1/3程度の労力で驚くほどラクに進めるのが特徴だ。また、子どもを乗せたときや、重い荷物を載せたときなどでも安定して発進・走行できるのもポイントだろう。

 ただし、このアシスト機能のためにバッテリーとモーターが組み込まれているので、その分重量も増している。同じボディーのアシストなしモデルに比べると5~10kg程度も重くなってしまうのだ。そして価格も国産メーカーの製品だと10万円程度からがおおよその目安になる。高価な買い物となるだけに、しっかりと自分にあったモデルを選びたい。

 電動アシスト自転車ならではの選び方のポイントとして、まずはバッテリーの容量と走行距離をチェックしよう。バッテリーを動力とするため、バッテリーの容量が多いほど1回の充電で長い距離を走行できる。バッテリーの充電は4時間程度はかかるので、回数を減らすなら大容量バッテリーが便利だ。しかし大容量バッテリーは価格も高くなり、重量も重くなる。ツーリングなどで一日に長距離走行をしたい場合は、大容量バッテリーが必要だが、通勤や通学での使用ならそこまでこだわらなくてもいい。通学や通勤用途での目安はウイークデーで走る距離だ。片道5kmの通勤なら往復で約10km、ウイークデーでの走行距離は50km。標準モードで57km走行できるというスペックのモデルなら、週末に一度充電すればいいので、そのあたりを目安にしよう。

駆動方式などによって乗り味の違いがある

 電動アシスト自転車の市場は、国産メーカーではヤマハとブリヂストン、パナソニックの3社が多くのシェアを占めている。以前はヤマハとブリヂストンは協業して、ボディーはブリヂストン、動力部はヤマハで、両者のモデルはほぼ同じだった。しかし最近ではブリヂストンは独自開発のモーターユニットを使った両輪駆動モデルもリリースしている。

 多くの電動アシスト自転車は、後輪にモーターが搭載された後輪駆動で、人がペダルでこいだ推進力をモーターが補助している。ところが両輪駆動では、前輪にモーターを搭載し、後輪の人力と前後輪の両方で駆動する方式になっている。後輪駆動は後ろから人が押してくれるようにアシストし、両輪駆動は前からひもで引っ張ってくれているような乗り心地になる。どちらかといえばアシスト感が強いのは後輪駆動タイプで、特に上り坂での発進などでは、その恩恵を強く感じられる。また同じ後輪駆動タイプでも、ヤマハとパナソニックでは乗り味が異なる。このへんの違いは優劣というより好みでもあるので、気になるようなら店頭で乗り比べてチェックしてみるといい。

 また電動アシスト自転車でも、変速ギアの段数は多い方が使いやすい。電動アシストは発進時や登坂などの低速時に強くアシストするが、ある程度スピードを出したときには人力が中心になる。そのときに3段変速だと少し物足りなくなることもある。特に通勤などである程度の長い距離を走るようなら、5段変速くらいのモデルを選んだ方が使い勝手がいいだろう。

スポーツタイプも充実

 電動アシスト自転車もさまざまなタイプの製品がリリースされてきており、バリエーションが増えてきている。自転車の形状や使い方から分けて、各メーカーのアイテムを紹介しよう。

 最近各社が力を入れてきている、本格的なツーリングなどにも使える「スポーツタイプ」のモデル。ロードバイクやクロスバイクなど、軽量化を図り、アシストが切れた速度でも快適に走行できる。

 ヤマハの「YPJ-C」は本格的なクロスバイク。スポーツバイクの走行性能にアシストの恩恵をバランス良く融合。車両重量はYPJ-C(M)で16.1kgと軽量化を図り、メインコンポーネントに外装変速18段のSHIMANO SORAを採用した本格派モデル。走行距離は標準モードで22km。自転車としての走行性を重視しているタイプ。

 ブリヂストンの「リアルストリーム」は、電動アシスト自転車としての十分な性能を持ちつつ、本格的なクロスバイクスタイルを持つモデル。大型バッテリーを搭載し標準モードで約71km走行可能ながら、アルミフレームを採用したボディーは22.5kgの軽量タイプ。変速ギアは8段を搭載し、しっかりした制動力のディスクブレーキを採用している。電動アシストの機能を重視するスポーツタイプならこれだ。

 パナソニックの「ジェッター」も電動アシストの機能を重視しながらスポーツ走行のスタイルも持つモデル。16.0Ahのバッテリーを搭載し、標準モードで約65kmの走行ができる。重量は21.6kgで、変速ギアは8段、前後輪にディスクブレーキも採用している。タイヤは約40mmの太めのものを採用し、悪路でも走行しやすいモデル。

街乗りモデルは使いやすくおしゃれに

 街乗りや通勤・通学に使いやすい「シティタイプ」のモデルは、フレームがストレートなタイプと、いわゆるママチャリと呼ばれるタイプの乗り降りしやすいフレーム形状のタイプがある。

 ブリヂストンの「アルベルトe」は通勤や通学に向いている両輪駆動モデル。27インチモデルは標準モードで約57kmの走行距離で、ブレーキをかけるとバッテリーを充電できる回復充電機能により、さらにバッテリーが長持ちする。丈夫で外れにくいカーボンベルトドライブを採用することで、チェーン外れのトラブルも軽減する。変速ギアも5段(27インチモデル)と実用性が高い。

 ヤマハの「PAS mina」は、乗り降りしやすいフレーム形状ながら、北欧テイストのデザインを取り入れたおしゃれなモデル。走行距離は標準モードで58km、変速ギアは内装3段を搭載。30分で約25%の短時間充電にも対応し、充電を忘れたときにも便利。街乗りなどに使いやすいモデルだ。

安心感のある小径タイプも人気

 タイヤのサイズが小さく、足つきが良いので、安心感のある「小径タイプ」。見た目に重量感がないので、おしゃれに使えるのもポイント。

 パナソニックの「ビビ・LS」は、20インチのタイヤサイズに、重量も21.6kgと軽量なので、力のない人や高齢者でも扱いやすいモデル。標準モードで約53kmの走行距離で、変速ギアは内装3段。らくにスタンドが立てられる「かろやかスタンド2」や、足元も照射する明るいビームランプを搭載するなど、乗りやすさ、使いやすさに工夫が多いモデル。

 ブリヂストンの「リアルストリームミニ」も20インチの小径タイヤを搭載し、重量21.6kgの小型軽量モデル。走行距離は標準モードで65km、変速ギアは内装3段を搭載している。クラシカルな印象のレザーテイストのパーツも取り入れ、おしゃれ感もある。街乗りなどでも軽快に走れるモデルだ。

 そのほかに小さな子どもを乗せるためのチャイルドシートを備えた「子乗せタイプ」などのモデルもあり、ラインナップのバリエーションはとても豊富になってきている。電動アシスト自転車は、実用にも、趣味や健康のためにも、便利で快適なアイテムだ。季候の良くなるシーズンにぜひ導入を図ってみてはいかがだろうか。

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

今、あなたにオススメ

Pickup!