男の調理道具

カール・メルテンスの美しいステンレスアイテム

  • 文・栗山琢宏
  • 2018年4月26日

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ドイツのゾーリンゲンに本拠を置くカール・メルテンスの製品は、機能性の高い美しいデザインと、ドイツの伝統的な職人技術が融合したキッチンアイテムだ

  • 「FOREMAN」シリーズのサントクナイフは、刃渡り18センチの使いやすいサイズ。ハンドメイドで鍛造されたその切れ味は鋭く、やわらかい素材もすっと切れた

  • ペティナイフは90ミリのコンパクトなサイズで、刃先まで自在にコントロールできる。刃も薄く切れ味が鋭いので飾り切りも難なくこなせる

  • 見ることの少ないハーブナイフだが、葉を細かく刻んだり、スパイスをつぶしたりといった作業がしやすく便利

  • 「TWINS ソルト&ペッパーミル」は、ワンプッシュで使える便利なミル。先端部分を回して外すことでペッパーやソルトを入れることができる

  • 両手を使わずに、片手でスパイスを挽くことができるので、料理中の作業にも便利。ステンレスの美しいボディーはテーブルに置いてもさまになる

  • 遊び心のあるデザインの「BALANCE バランスカップ」は、飲み物を入れてタンブラー、つまみなどを入れる小鉢など、いろいろな用途で使える

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 ドイツのゾーリンゲンは、中世より刃物やカトラリーの街として世界的に知られ、世界的な包丁ブランドのツヴィリングもゾーリンゲンに本拠を置く。カール・メルテンスは、その地で1919年に創業し、まもなく100年になる歴史をもつブランド。日本ではまだ知名度は高くないが、優れた製造技術と美しいデザインで国際的なデザイン賞を数多く受賞している。今回は同社の包丁を中心に美しいキッチンウェアを紹介する。

世界で認められているそのデザイン

 カール・メルテンスは、はじめはナイフの研ぎから始まり、カトラリーやテーブルウェアを製造する老舗ステンレスプロダクトメーカーとして、優れたデザインの製品をリリースしてきた。同社の代表的なアイテムである「バランスカップ」は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも所蔵されている名品だ。カール・メルテンスの製品は、約70%がドイツ国内のゾーリンゲンで製造されており、国内での生産が難しい製品でも、製造後の製品はほぼすべてゾーリンゲンの自社工場で熟練の職人による手作業での研磨作業が行われている。

 近年、ゾーリンゲンでも量産型の工場が増え、中小の工場が少なくなっているが、同社ではこだわりのある包丁をハンドメイドで作っている。今回紹介する「FOREMAN」シリーズの包丁も、今では数少ない職人の手によって丁寧に作られているハンドメイド・イン・ゾーリンゲンの製品だ。そしてこのシリーズが、世界的にもっとも権威のあるデザイン賞である「iF DESIGN AWARDS 2018」を受賞している。

 FOREMANシリーズは、「X50CrMoV1」という刃物用鋼材を鍛造したハンドメイドの包丁で、さびにくく、切れ味と耐久性に優れている。刃と一体化したハンドル部分にはぴったりと木材が埋め込まれていて、高度な製造技術を見せている。ハンドル材には上質なヨーロピアンウォールナットを使用。高級包丁の多くがハンドル部分に樹脂を使った強化木を使用しているなか、あえて天然木を採用している点もこだわりだろう。使い込んでいくうちの経年変化も楽しめそうだ。

美しさと使いやすさが見事に両立

 日本に導入されているモデルは、サントクナイフペティナイフハーブナイフの3種類だ。はじめに用途の広いサントクナイフを使ってみよう。日本の三徳包丁がヨーロッパ風にアレンジされ、少しシェイプされたようなデザインに仕上がっている。包丁を握ってみると、このデザインが美しいだけでなく機能的でもあることにすぐ気づく。人間工学にもとづきデザインされたハンドルは、丸みを帯びて握りやすく、小指に向かうにつれて、細く、薄くなって手にフィットする。

 刃の峰の部分がハンドルより少し低くなっているため、ごく自然に峰の部分に指を置ける。しっかりと刃をおさえられ、長時間使っていても疲れにくい形状だ。ハンドルを持ったときの刃の重量は、重すぎず軽すぎない絶妙のバランス。実際にローストビーフをカットしてみたが、切れ味がよく、肉の繊維もすーっと切れ、きれいに薄くカットできた。

 ペティナイフは刃が90ミリと短めで、先端にかけて細長くなっている。このサイズが刃先までコントロールしやすく、皮むきなどが快適にできる。ためしにラディッシュの飾り切りをしてみたが、切れ味のよさと、先端部の細さが使いやすく、細かい作業でも楽だった。

 ハーブナイフは、ほかのブランドではあまり見かけない製品だ。バジルなどのハーブを細かく切ったり、幅広の刃の部分で、スパイスやニンニクなどを押しつぶしたりといった使い方ができる。とくに刃先の丸みが葉を細かく押し切りするのに便利で、非常に使いやすく、肉を細かくするのも楽に行えた。

遊び心のあるデザインと機能性

 ほかのキッチンウェアもデザイン性が高く、高度な製造技術の美しい製品がある。「TWINS ソルト&ペッパーミル」は、手動式ながら片手で挽(ひ)けるプッシュ式のソルト&ペッパーミルだ。片手で使えるので料理中にも便利に使えるし、シンプルなステンレスボディーのデザインは、テーブルに置いても美しい。ペッパーとソルトはミルの刃の形状が異なっており、塩のほうが細かく挽けるなど実用性も高い。

 代表的なアイテムでもある「BALANCE バランスカップ」は、空の状態で置くと横に傾き、カップの中に飲料などを入れると垂直に立ち上がるという構造。飲み物を入れたときにはカップいっぱいに入っていれば垂直になり、飲み物が減っていくと傾いていくという遊び心のあるアイテムだ。

 ステンレスの二重構造になっているので、保温効果があり、飲み物の冷たさや温かさをキープできる。サイズは、直径80ミリのS、100ミリのM、140ミリのLと3種類ある。飲み物を入れても、おつまみや料理を入れてもいい。小物入れとしても活用されている。

 どちらの商品も一般的な雑貨やカトラリーによく使われる18-8ステンレスではなく、腐食やさびに強く、光沢のある最高クラスの18-10ステンレスが採用されている。高度な技術よって成型、研磨された、見ているだけでも美しい製品だ。

 カール・メルテンスのアイテムは、機能性を備えた最先端のデザインと、ドイツの伝統的な職人による高度な製造技術が結びついている。実際に手に取ってみれば、単にデザインに優れているだけでなく、機能性が高く、実用性の高いことをすぐに気づくだろう。キッチンアイテムにこだわりをもつユーザーにぜひ使ってみてほしい。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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