写真のツボ

運動会の撮影にも! スポーツ写真を上手に撮るテクニック

  • 文・写真 LockUP大塚
  • 2018年5月10日

運動会やスポーツの写真をブレずに撮りたい!

 連休も終わり、いよいよスポーツの季節が到来! 5月も後半になると、あちこちの学校で運動会も開催されますね。でも、リレーや徒競走など、せっかくの見せ場なのになんだかブレブレの写真しか撮れなくって……というガッカリ体験がある方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなスポーツ撮影の残念を回避するためのコツをご紹介します。

ポイントは「シャッタースピード」にあり

【写真1】オートで撮っていると、こんなブレブレの写真になってしまうことも……。

 今回は運動会などのスポーツシーンを狙うので、ミラーレスやデジタル一眼レフなどを使ってみましょう。まずは、よくある失敗シーンから。【写真1】では、走っている子どもを狙いましたが、ブレてなんだか残念なことになってしまっています。これは特に曇りや夕方、体育館での試合など、少し暗いシーンで素早い動きを撮る場合などに起こりやすい失敗です。この失敗の原因は「シャッタースピード」の設定にあります。

 「シャッタースピード」とは、読んで字のごとくシャッターが動くスピードのことで、写真を切り取る時間を表しています。カメラの仕組みを説明すると長くなるので、まずは【シャッタースピードが速いとブレない/遅いとブレる】の部分だけ覚えてください。

【写真2】シャッタースピードの比較写真。スピードが速いと水滴が止まって見える。

 【写真2】では、シャワーから水が流れる様子をシャッタースピードを変えて撮影してみました。シャッタースピードが2000分の1秒だと、水滴が丸くピタッと止まって見えています。250分の1秒だとギリギリ粒なのが分かるくらい、30分の1秒だとかなりブレて糸のように水の落ちる軌跡が見えています。このように、シャッタースピードが速ければ速いほどブレがなくなるのです。

シャッタースピードを変えてみよう

【写真3】シャッタースピードを「500(1/500秒)」に設定した写真。髪の毛の動きまでシャープに写る。

【写真4】シャッタースピードを優先して決めるモードは「Tv」か「S」。ISOはオートに設定しておこう。

 さて、それでは実際にシャッタースピードを変えて撮影してみましょう。子どもの徒競走くらいのスピードなら、シャッタースピードが「500(1/500秒)~1000(1/1000秒)」くらいになっていれば、弾む髪の毛もはっきり写るくらいに止まって見えるはずです【写真3】。動きが激しい手足もピタッと止まり、手ブレの影響もほぼ気にしなくて大丈夫でしょう。

 まずは、カメラのモードを「シャッタースピード優先モード」に切り替えます。キヤノンのカメラはTvモード、ニコン/ソニー/富士フイルムなどはSモードという名称です【写真4】。このモードを使うと、シャッタースピードの数字を固定したままで、明るさなどをカメラが自動調整してくれます。

 ただ、やみくもにシャッタースピードを上げると取り込む光の量が少なくなって、今度は暗い写真になってしまうことも。数枚テストで撮影してみて、ちょうどいいスピードを見つけてください。

 また、体育館などの暗い場所では、速いシャッタースピードでは撮影できないことがあります。その場合は「250(1/250秒)」や「125(1/125秒)」まで下げるしかないのですが、そうすると今度はブレやすくなってしまいます。動きが止まった一瞬を狙うなど、種目ごとの動きの特徴を意識して撮影すると、比較的ブレにくくなるでしょう。

 少し手間にはなりますが、連写モードでたくさん撮影して、ブレていないものだけを選ぶのもおすすめです。

切り抜きで迫力アップ

 頑張っている姿をアップで撮りたい! 気持ちはもちろん分かりますが、ズームしすぎるのは失敗のもと。特に走っている子どもにピントを合わせて撮るのは難易度が高いので、できるだけミスのない撮り方をしてみましょう。

【写真5】動き回る子どもをアップで狙うのは難しい。全身が入るくらいのサイズで撮影して、プリント時に切り抜いてもいい。

 おすすめは、全身が入るくらいのズームで撮影をして、あとから使いたいところだけをアップにして切り抜く方法です。最近のカメラは高画素化が進んでいるので、【写真5】のように中央部だけを縦構図で切り抜いても、2Lサイズくらいなら問題なくきれいにプリントできます。どのくらいのサイズまで切り抜けるかはカメラや設定によって違うので、事前に公園などで練習して設定をチェックしてください。

 今回のテーマとなった「シャッタースピード」は、写真の表現をコントロールする機能のひとつです。あえて遅めのシャッタースピードで動いているものを撮って躍動感を出す「流し撮り」や、滝や海などをなめらかに撮ったり、花火で空中に文字を書いたりできる「長時間露光」など、さまざまなテクニックがあります。いろいろ試して、写真の幅を広げてくださいね。

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