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テレビ&パソコンの音を改善する有線スピーカー

  • 文・武者良太
  • 2018年8月9日

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ゲームパソコン用として名高いスピーカー。爆発音などがリアルで、映画やドラマ、アニメの視聴用にもぴったり

  • アクションゲームで、敵のいる方向を音で把握できるほど、定位が明瞭。ダンスミュージックやポップスとの相性もいい「Razer Nommo」

  • 1万円台前半とリーズナブル。重低音は苦手だが、ボーカルは豊かに聞こえるし、管楽器・弦楽器の伸びも奇麗に聞こえる「PM0.3H」

  • プロミュージシャンも使っている高音質かつ安定したサウンド。Bluetooth機能も搭載しており、ワイヤレス接続もできる「iLoud Micro Monitor」

  • 体育館のような広い場所でも、隅々まで音を届けられるハイパワーな拡声機的スピーカー「MM-SPAMP8」

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昔と比べてテレビはどんどんと薄くなり、パソコンも小さくなりました。製品のダウンサイジングは技術革新の証し。より小さく、軽く、コンパクトでありながら高性能を実現してくれたことに、各ハードウェアメーカーの開発者に感謝を伝えたい気持ちでいっぱいです。

しかし、全方位的にプロダクトのダウンサイジング=良し、というわけではありません。特に音の再現性においては厳しいところがあります。物理現象として、スピーカーのサイズが小さくなればなるほど低域が再生しにくくなりますし、多くのパーツが組み合わさっている部分と密着させると共振が起きて音がにごりやすくなります。

もしテレビやパソコンの音を高音質化したいのであれば、有線接続できるアンプ内蔵のアクティブスピーカー(パワードスピーカー)を導入しましょう。Bluetoothと違って音の遅延はありませんし、左右の箱(エンクロージャー)が分割しているモデルが多いので、セッティング次第でステレオイメージを大きく広げることができます。

ドラム&ベースがドドン!と鳴り響く、重低音の再生性能が高いモデルもあります。大きなアンプ・スピーカーを使わなくても、ライブ感のある音楽再生が楽しめますよ。話題のコンパクトなスマートスピーカーの音質を高めるのにもピッタリ。スピーカー部とマイク部を離せるから、ボリュームを上げても音声入力の精度が下がりにくいというメリットもあります。

価格帯は千円を切るものから数十万円まで。ローエンドな製品は作り込みが甘く、音もとげとげしさを感じるものが目立つので、あまりおすすめはできません。音質を重視するのであれば、1万円を超えたモデルのなかからチョイスしましょう。※平均価格は価格.com調べ(2018.8.2)

ダイナミックなアクション映画の魅力を高める「Razer Nommo」

Razer Nommo」はRazerという、ゲーミングPCやマウス、キーボードといった製品が得意なメーカーのスピーカーです。同メーカーは特にアクションゲーム愛好家からの人気が高く、メーカーとしてもディープなゲーマーの求めるプロダクト作りに専念しています。

もちろん、ゲームだけでなく、アクションシーンの多い映画やドラマ、アニメの視聴用にもピッタリです。空気を揺るがすようなリアルな爆発音を鳴らせるから、映像作品であってもアクションシーンのリアリティーが大きくアップします。

サウンドは全体的に硬め。ゆえに響きのよさを楽しむクラシックなどとは合いません。半面、テンポが速く音の輪郭がシャープなジャンルとはぴったり。価格はスタンダードモデルが1万5000円ほど、パソコンとUSBで接続できる「Razer Nommo Chroma」が2万2000円ほどとなっています。

女性ボーカルの軽やかさと心地よさは必聴「PM0.3H」

自然な音を求めるのであれば、フォステクスの「PM0.3H」はいかがでしょうか。フォステクスはグローバルな音響機器メーカー・フォスター電機の自社ブランドであり、特にスピーカーユニットの開発にたけた技術者集団です。「PM0.3H」はパッシブラジエーターなどの低域増強パーツは使わず、トラディショナルな構造で2wayスピーカーの実力を引き出しています。

低域は決して得意とはいえません。ピアノの低域、ベースやバリトンサックスなどの一部音域は表現しきれていないところがあります。それでも本体が揺るがないように正しくセッティングすれば芯のある音を鳴らしてくれますし、中高域にかけては華やかでふくらみもある、音楽力にたけた鳴らし方をしてくれます。

特に女性ボーカル曲とマッチします。スピーカーの存在を感じさせずに軽やかな声を空間に漂わせる実力を持っています。映像作品も恋愛ドラマや日常系アニメと合いますね。お値段は1万2千円ほどで、かなりリーズナブルといえます。

ジャンルを選ばずトータルバランスに優れた「iLoud Micro Monitor」

スピーカーのなかにはモニタースピーカーという、鳴っている音を正確に把握するために作られたモデル群があります。「iLoud Micro Monitor」はプロの現場で使われる、そのモニタースピーカーの一つです。リュックサックに入れられるくらい軽くて小さいのに、パワフルなサウンドを鳴らせる1機です。

コンパクトですがDSPを使うことで、低域から高域までフラットに鳴らす実力派。音の輪郭を筆圧高く描く、明瞭感の高いサウンドでもあります。地味な音と思う人もいるでしょう。でもその没個性こそが個性。クラシックもジャズもアイドルソングも、自然なトーンで鳴らしてくれます。

価格帯は3万円台後半とやや高めですが、プロ仕様のモニタースピーカーのなかではリーズナブル。本気で音楽を楽しみたいのであればおすすめです。半面、ドラマなどを見る目的で使うとなるとコストパフォーマンスは悪いですね。

カラオケを楽しむにも使える「MM-SPAMP8」

最後はちょっと変わったスピーカーをご紹介。これも、ある意味プロ仕様のスピーカーです。ホールなどの広い空間を持つ施設で、登壇者の声を隅々まで行き渡らせることを目的として作られた、いわば拡声機がわりのスピーカーなのですから。そのために、ワイヤレスマイクも2本付属しています。

MM-SPAMP8」はPA用のスピーカーをベースとしているようで、音はシンプルそのもの。ドラムの鳴りもよければ声の通りもいいため、カラオケ目的や、カルチャースクールのダンスレッスン時も活躍するでしょう。バーベキューやキャンプなどでBGMを鳴らすのにもピッタリ。キャリーハンドルとタイヤがついているため、転がして移動できる手軽さもポイントです。

12万円くらいからとかなり高価ですが、広い場所で使いたいという方にとってはベストバイですね。

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PROFILE

武者 良太フリーライター

フリーライター。1971年埼玉県生まれ。オーディオ、IT、スマートフォンなど、多分野のガジェットに通じるフリーライターとして、雑誌・WEBを問わず多くの媒体に寄稿している。オウンドメディアの設計・編集・執筆にも携わる。元Kotaku Japan編集長。

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