くらべて選んで

シンプルな機能だけに難しい! モバイルバッテリー選び

  • 文・栗山琢宏
  • 2018年9月25日

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Ankerの「Anker PowerCore 20100」は、20100mAhの大容量で複数のデバイスを持ち歩くユーザーに向いたモデル。価格も手頃で入手しやすい

  • Ankerの「Anker PowerCore Fusion 5000」は、電源プラグと一体化した5000mAhの製品。直接電源に接続して充電できるのが便利

  • cheeroの「cheero Power Plus 3 13400mAh」は、価格が3000円程度と安くコストパフォーマンスのいい製品

  • コンパクトさを重視する人には、RAVPowerの「RP-PB060」がおすすめ。重さも約124gという軽量ながら、容量6700mAhの高機能コンパクト

  • 容量重視のコスパモデルならADATAの「Power Bank AP20000D-DGT-5V」。20000mAhの容量で3000円台と格安だ

  • パナソニック「QE-AL301」は、信頼性の高い自社製バッテリーを内蔵し、繰り返し充電が2700回と耐久性が高い

  • ソニーの「CP-V10BW」はリチウムイオンポリマー電池を搭載し、薄さは約1.6cmと薄型で携帯性に優れるモデル

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スマートフォンが生活必需品となった今、バッテリー切れは致命的。モバイルバッテリーも必需品のひとつになっている。量販店では数多くの種類が販売されているが、機能がシンプルなだけに、逆に選択が難しいアイテムでもある。だが、使い方によってはおさえておきたいポイントもある。今回は間違いのないモバイルバッテリー選びについて紹介しよう。

基本は容量と重量を比較する

最初におさえておきたいのは、バッテリーは消耗品であるということだ。充電を繰り返しているうちに、バッテリーの能力はだんだん落ちてくる。何年か前に買ったモバイルバッテリーの性能が落ちてきて、充電できる量が減っているように感じたなら、それは買い替え時だ。

また最近のモバイルバッテリーは、エネルギー効率が高くなっているので、大容量モデルでもかなりコンパクトになってきている。しかも価格も下がってきているので、今持っているモバイルバッテリーに不満があるなら、新しいものに買い替える方がいいだろう。

モバイルバッテリーの選択時にもっとも注目すべき点は容量。単位は「mAh」で表示されており、数値が大きいほど大容量で、一度に充電できる量が多い。アマゾンや価格.comなどのランキングで人気があるのは、10000mAh以上の大容量タイプだ。コンビニなどで売っているスリムタイプのモデルは、2500mAh程度のものが多い。

このバッテリー容量全部が充電に使えるわけではなく、実際には約60~70%程度が充電に使える容量だ。10000mAhの製品なら6000~7000mAh程度、5000mAhの製品なら3000~3500mAhくらいが目安になる。

例えば、スマートフォンのバッテリー容量は、iPhone Xなら約2700mAh、iPhone 8で約1800mAh、Galaxy S9は約3000mAh、タブレットのiPad Pro 10.5が約8100mAhくらいだ。自分が使用している機器をチェックしてみて、持ち歩くモバイルバッテリーの容量を決めていくといいだろう。

製品選択時には、容量だけでなく、サイズと重量もチェックしよう。一般に容量の大きいバッテリーは、サイズが大きく、重量も重くなるのだが、製品によってかなり違いがある。同じ容量でも、サイズはコンパクトだが厚みがあるタイプと、大きさはスマートフォン程度で薄型のものなどいろいろだ、重量も製品によってかなり違いがあり、同じ10000mAhの製品でも、製品によっては180g程度のものもあれば、300gを超えるものもある。

出力端子数と出力の大きさもチェック

スマートフォンの2台持ちや、スマートフォンとタブレットを持ち歩く人は少なくない。最近ではBluetoothを使ったワイヤレスイヤホンや、スマートウォッチなどでも、USB充電が必要になることが多い。そんな人は、モバイルバッテリーのUSB出力端子が複数ある製品を選ぶ方がいい。

また出力端子は対応する電流の大きさが「A」で表示されている。出力が大きい方が充電時間も短くてすむ。以前は1Aしか出力できないものも多かったが、最近では2Aや2.1A、2.4Aの出力ができるものが増えている。タブレットなどは、2A以上の出力でなければ充電できないものも多いので、タブレットユーザーは2A出力対応かどうかをチェックしたい。

製品によっては「急速充電対応」と表記されているものもあるが、これはどの規格に対応したものかによって違っている。一般には「2A」以上の出力を持つ製品が急速充電対応として販売されていることが多い。Android製品には「Quick Charge(QC)」という高速充電規格があり、対応製品なら高速充電が有効になる。iPhoneやiPadなどでは対応していない。

またモバイルバッテリーメーカーが独自で搭載した「PowerIQ」や「Auto-IC」など、端末ごとに適切な充電を行う機能を持つものを急速充電として示していることもある。これは高速化というより、最適化くらいの認識でちょうどいいくらいだろう。

これらのモバイルバッテリーの基本的なチェックポイントを踏まえて、各社のモデルを紹介していこう。

コストパフォーマンスの高いAnker製

Ankerは性能と価格のバランスのいい製品が多く、モバイルバッテリーで人気の高いメーカー。「Anker PowerCore 20100」は、20100mAhの大容量モデルながら、価格は5000円弱と手頃で、サイズもコンパクトで重量も約360gと十分持ち歩ける。もう少し手頃なサイズなら「Anker PowerCore 13000」は、13000mAhの容量で、重量は259gとバランスがいい。また「Anker PowerCore Fusion 5000」は、電源プラグと一体化した5000mAhの製品。USB充電器などを持ち運びする必要がないので便利だ。

cheeroも価格が安くコストパフォーマンスのいいメーカーだ。「cheero Power Plus 3 13400mAh」は、大容量で2ポートの出力端子があり、重量も245gと軽量。価格も3000円程度とコストパフォーマンスに優れたモデルだ。

RAVPowerの「RP-PB060」は、手のひらにすっぽり収まるサイズで、重さも約124gという軽量ながら、容量6700mAhの高機能コンパクトモデル。出力は2.4Aなのでハイスピードの充電ができる。コンパクトさを重視するならおすすめのモデルだ。

大容量モデルならADATAの「Power Bank AP20000D-DGT-5V」が、20000mAhの容量で3000円台と価格.comのランキングでも人気だ。出力は2ポートで、1Aと2Aの標準的な仕様で、ディスプレーで電力残量が簡単に確認できるのが特徴。コスパは良いが、ペットボトル1本分に近い重量が気になるところだ。

信頼性を重視するなら、内部のバッテリーを自社生産しているメーカーを選択するのもいいだろう。パナソニック「QE-AL301」は、7500mAhの容量を持ち、プラグを搭載するので別途充電器を持たずにすむ。繰り返し充電が2700回と耐久性が高いのも特徴だ。またソニーも自社で生産しているリチウムイオンポリマー電池を搭載している。「CP-V10BW」は10000mAhの容量ながら、薄さは約1.6cmと薄型で携帯性に優れるモデルだ。

ユーザーの使い方によって、容量を重視するのか、携帯性を重視するのかは変わってくる。自分が必要とする機能を選び方のポイントとしておさえて、最適なモバイルバッテリーを選ぼう。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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