男の調理道具

パン・菓子作りに圧倒的な人気! キッチンエイドのスタンドミキサー

  • 文・栗山琢宏
  • 2018年12月13日

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キッチンエイド「Artisan Mini」は、菓子やパンを作る人の多くがあこがれる人気のスタンドミキサー。飲食店のキッチンで見かけることも多い

  • ロックを外すと本体部分のヘッドが上がり、ビーターを交換できる。またボウルも外すことができて、洗浄がしやすい

  • 回転数は10段階で調整できる。パワーが必要な生地作りなどは低速で、メレンゲなどを作るときは高速といった使い分けが可能だ

  • プラネタリー攪拌(かくはん)方式はボウルの中をむらなく均一にミキシングできるので、きめの細かいホイップや、なめらかな生地が作れる

  • カンパーニュを生地から作ってみた。もう少ししっかりふくらみクープがきれいに割れるとよかったのだが、パン作りを楽しめた

  • 本体の先端部にパスタメーカーのアタッチメントをつければ、手軽に生パスタを作ることができる

  • しっかりとしたアラビアータソースと生パスタ特有のこしのあるもちもちした食感は相性がばっちりだった

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キッチンエイドは、アメリカで1919年に創業され、パン・菓子店のパティシエに重宝され続けるスタンドミキサーで有名なブランド。パンや菓子を作る人にとっては、一度は購入を考えるあこがれのアイテムだ。アタッチメントをつけることで、フードプロセッサーやパスタメーカーなどとしても利用できる拡張性も人気の理由だろう。パンやケーキだけでなく、さまざまな調理にも活用できる汎用(はんよう)性もある。今回は、従来モデルよりもコンパクトで軽量になった「Artisan Mini」を使ってその実力をチェックしてみた。

ハンドミキサーより圧倒的に楽

菓子作りに欠かせないメレンゲや生クリームなどの「泡立て」、パンやケーキなどの生地作りなどの「混ぜる」「練る」という作業は、思ったよりも重労働だ。スタンドミキサーがあれば、こうした作業の負担を大きく軽減できる。泡立ての作業などはハンドミキサーでも可能だが、ボウルを押さえつつハンドミキサーを支えておかなければならない。スタンドミキサーなら時間のかかる作業は、回しっぱなしにしておけるし、力のいる作業もモーターに任せられる。

キッチンエイドのスタンドミキサーは、丸みを帯びたスタイルが特徴的で、基本的なシルエットは1930年代のモデルから大きく変わっていない。またポップなカラー展開も印象的で、今なお世界中のキッチンで特別な存在感を放っている。2017年に発売された「Artisan Mini」は、基本的なデザインは踏襲しながら、約20%コンパクトになって、日本のキッチンでも使いやすいサイズ。カラーも6色から選べる。

本体はしっかりとしたダイキャスト製で、なんと約7.5kgもある。だが、この重さがあるからこそ、パン生地などを作るときでも安定してボウルを支えられるのだ。ボウルの中で攪拌(かくはん)するビーター部分は、ドゥーフック、平面ビーター、ワイヤホイップの3種類が付属。これを付け替えることで、練る、混ぜる、泡立てるを1台で完結できる。

攪拌には、キッチンエイド独自のプラネタリー攪拌方式を採用。ビーター部分と撹拌部品取り付け軸を、それぞれ反対方向に回転させるため、むらなく均一なミキシングを可能にしている。回転速度は10段階から選択でき、粘り気のある生地作りは低速で、メレンゲなどは高速回転で、などと自在な調整ができる。

強力なパワーを使いこなす

ビーター部分の交換は本体のロックを外して、ヘッドアップしてアタッチメントを交換する。ボウルも本体から外すことが可能で、洗浄なども簡単だ。実際にワイヤホイップを使って、生クリームのホイップ作業をしてみた。まぜ始めは速度1からスタートして、徐々に速度をあげて速度8~10で泡立てた。パワフルなモーターと、独自の攪拌方式で、すぐにできあがる。

実は今回は高速にして少し目を離していたら、固めの仕上がりになってしまった。このあたりは性能がいいだけに、仕上げの状態のときには注意する必要がある。ためしに厚めに焼き上げたパンケーキとフルーツを用意して、簡単ケーキを作ってみた。立てすぎてしまった生クリームはきれいに塗ることは難しかったが、生クリームの口溶けは良く、子どもは喜んで食べていた。

つぎにパン生地を作ってみた。ドゥーフックに付け替えて、材料をボウルに入れて、ゆっくりと攪拌する。マニュアルによると、パン生地などの作成は速度2以下で行うように記載されている。粘りけの強い生地をこねるとモーターに負荷がかかるためだ。パン生地の場合は、はじめはときおり回転をとめて、ボウルに残った生地をまとめるなどの作業が必要になるが、それでも手でこねるよりは圧倒的に楽だ。ふだんあまりパン作りをしないので、ここでは成型が簡単なカンパーニュにしてみた。クープ(切れ込み)がきれいに開かなかったなどの課題は残ったが、これならパン作りも楽しくできると実感した。

アタッチメントでさらにいろいろ

キッチンエイドのスタンドミキサーは、別売りのアタッチメントをつけることで、ジューサーやフードプロセッサー、パスタメーカーとしても利用できるのも特徴。今回はパスタメーカーを使って、生パスタを作ってみた。はじめにデュラムセモリナ粉を使って、パスタ生地を作った。デュラムセモリナ粉はまとまりにくいため、手でこねるのはとてもたいへんなのだが、本機を使うととても簡単にできた。

マシン正面のネーム部分を外して、パスタメーカーのアタッチメントをつける。このパスタメーカーは押し出し式なので、生地が出てくるときの穴の形状によっていろいろな種類のパスタを作れる。付属の6種類のプレートによってパスタの種類を変えられるが、今回はスパゲティプレートを使ってやってみた。生地を入れてスタートすると、しばらくして穴からパスタが落ちてくる。長さが約25cmくらいになったところで、付属のカッターで切り取る。これを繰り返して、あとはパスタ同士がくっつかないように打ち粉をして一人前ずつまとめておけばいい。

今回はこの生パスタをトマトソースベースのアラビアータにして食べてみた。生パスタはゆで時間も短く、もちもちとした食感で、ふだん食べるパスタとはワンランク上の味を楽しめる。

フードグラインダーを使えば、かたまり肉からひき肉を作ることもできる。そのひき肉でハンバーグやギョーザなどを作る際には、スタンドミキサーで具材をこねられる。ハンバーグなどは手で行うよりもずっとしっかりこねられて、ふっくらとした仕上がりにできる。スタンドミキサーは製菓やパン作り用途に思われがちだが、調理用途でもいろいろ活用できる。

本体はほとんどが金属でできており、全体につくりが非常にしっかりしている。ステンレスのボウルもヘアライン加工がされているために、食材がくっつかずに洗浄もしやすい。付属のドゥーフックや平面ビーターも、ホワイトコーティングがされているので、パン生地などもくっつかずにすっととれる。「Artisan Mini」は、価格もそれなりに高いが、昨今のプラスチックばかりを使った使い捨て家電とは違う、本当に長く使えるアイテムだと思う。パンや麺、菓子作りに関心が高いユーザーはぜひ検討してみて欲しい。

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PROFILE

栗山琢宏ライター

パソコンや家電製品などのほか、調理器具やベビー用品などモノ全般を得意とする雑食ライター。調理家電のレビューを行ううちに料理に目覚め、料理道具への偏愛もはじまる。料理道具は実際に料理してみた、リアルな使い勝手を重視する。Windows以前からパソコンを使いはじめ、デジタル機器や家電の動向を追い続けている。商品を買うときに比較検討しているときが至福。

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