液晶が付いただけじゃなかった! ScanSnap iX1500の劇的進化

  • 文・栗山琢宏
  • 2019年2月5日

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PFUのScanSnap「iX1500」は、6年ぶりにリニューアルした新モデル。ハードウェアもソフトウェアも大幅に進化

  • デザインも一新されて、ホワイトを基調にしたシンプルなスタイルに。リビングルームなどに置いて使っても違和感がない

  • 本体に液晶画面が付いた点が大きな進化。スキャンしたい書類をセットしたら液晶画面をタッチするだけで使える

  • 従来は使い分けされていたソフトウェアをひとつにまとめた「ScanSnap Home」

  • 液晶画面に表示できる新しいプロファイルも「ScanSnap Home」から。左側のテンプレートから選んで、詳細を設定できる

  • 新規で作ったプロファイルはこのように表示される。ユーザーごとにアイコンの色が変えられるので複数人でも使いやすい

  • メンテナンスのタイミングも液晶画面に表示されるので、ガラス面が汚れてデータに変な筋が入るなどのリスクも少なくなる

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ドキュメントスキャナーは、高速で用紙の連続取り込みができるスキャナー。大量の書類も一気に自動でスキャンしてデータ化できる。家庭用ドキュメントスキャナーのジャンルは、PFUの「ScanSnap」の独壇場だ。ScanSnap「iX1500」は、前モデル「iX500」から6年ぶりにリニューアルした新モデル。ハードウェアもソフトウェアも大幅に進化した。最大のポイントは液晶パネルを搭載したことで、クラウドと組み合わせて、パソコンなしでもさっと手軽にペーパーレスを実現できるようになったこと。性能も使い勝手も向上した最新モデルの実力を検証してみよう。

液晶パネルとクラウドで使い勝手が大きく向上

iX1500のリニューアルのポイントはたくさんあるが、4.3インチで見やすい大画面タッチパネルを搭載したことがもっとも大きい。これによって用途に合わせたさまざまなスキャンが、パソコンを使うことなく液晶をタッチするだけで可能になった。

もちろん従来モデルでも単純なスキャンだけならボタンを押すだけで可能だった。しかし例えば書類と名刺でスキャンの設定や保存先を変えている場合には、パソコンで設定を記録したプロファイルを変更してからスキャンする必要があった。また家庭やオフィスなど複数のユーザーで利用する場合にも、スキャンしたデータの保存先を変えるためにパソコンを使う必要があった。

しかし本機なら、あらかじめいくつかの設定を用意しておいて、液晶画面上に表示されるアイコンをタッチするだけでいい。例えばオフィスで使うなら、個人ごとに異なる保存先を設定したプロファイルを作成しておけばいい。無線でネットワークにつながっていれば、保存先をDropboxやOneDriveなどに設定にして、パソコンなしでもスキャンしたデータを直接自分のスペースに保存できる。

ユーザーごとにアイコンの色を変更できるので、ビジネスや家族などの複数人で使用するときも自分のアイコンが見つけやすく、迷わずにスキャンできる。液晶画面が付いたことで、このような複数人数での使い勝手が大幅に向上した。パソコンを開かなくてもいいので、設置場所の制約も受けない。今回のモデルはホワイトを基調としたシンプルなデザインに一新され、家族みんなで使えるようにリビングなどに置いても違和感がない。

ソフトウェアもひとつにまとまって使いやすく

従来モデルでは、使用するソフトウェアがいくつも用意されていた。ドライバ、ファイル整理・閲覧用、クラウド用、名刺管理など、いくつものソフトを使い分ける形になっていた。今回それらが「ScanSnap Home」というひとつの統合ソフトウェアにまとめられてわかりやすくなった。Windowsならエクスプローラー、Macならファインダーのようなファイル管理ソフトで、ファイルの閲覧からプロファイルの設定まですべてできるので便利だ。

またソフトウェア的に向上した点もいくつかある。例えば「自動ファイル名生成」は、スキャンした原稿の内容をデジタルで認識して自動でファイル名を生成する機能。ファイル名が内容の一部を含んだものになるので、従来のような日付だけのものよりもはるかにわかりやすい。ファイル名は書類のタイトルや冒頭などから自動的に抽出されるが、それらのファイル名が適切でなく修正をした場合には、その修正内容を学習して次回からそれを反映したものになる。

じっさいに本体の液晶画面から「おまかせスキャン」で、A4サイズの領収書をスキャンしてみた。高速に読み取った後にScanSnap Homeにデータが表示。ファイル名にはたしかに日時とともに「領収書」という文字が記載されていた。

同様に名刺やレシートなどのスキャン時には、名前や会社名などの文字データが抽出される。液晶画面から「名刺を管理」で名刺20枚をスキャンしてみたところ、わずか18秒でスキャンは完了。ScanSnap Homeで確認すると、名前や電話番号などの情報が自動的に読み込まれている。これだけでも非常に便利だが、抽出された不完全なデータ部分を手作業で修正すれば、ソフトウェアが学習し、使っていくうちにより正しい内容で抽出できるようになる。

さまざまな手間が軽減できるようになった

プロファイルの作成や設定などもScanSnap Homeから行える。「新規プロファイル追加」を選ぶと、ビジネスやパーソナルなどのカテゴリーにさまざまなテンプレートの並ぶ画面が表示される。基本的にはそこから選んで、細かい部分を自分の環境にあうように修正すればいい。学校に通う子どものいる家庭なら学校から配られてくる大量のプリントの管理に悩まされているだろう。そのときに「学校の配布物を後で見る」を選んで、とにかく取り込んでおけばいい。データとして保存しておけば、必要な情報は簡単に探せるので、後でプリントを探し回る手間はなくなる。

ScanSnap Homeではさまざまなクラウドサービスとも連動している。文書などのクラウド保存にEvernoteを指定したり、家計簿などでマネーフォワード クラウドやFreeeなどを指定したりして、直接データを送ることができる。最近ではスマホの撮影でレシートを取り込めるサービスも多いが、それもレシートがたまると案外面倒だ。たまったレシートは、一気にスキャンしてしまうだけですむので、大幅に手間が軽減できる。

またスキャンを繰り返していると、スキャナーのガラス面が汚れてくることがあり、データに筋が入ってしまったりする。大量スキャンをした後に、そうした汚れに気づいて困ることもある。本機では設定画面にメンテナンスの表示があり、汚れを自動検出してクリーニングアラームを通知する。液晶に表示された通知を見れば、スキャンの前に汚れを拭き取ることが可能だ。細かいようだが、実際に使い込むと、この仕様は非常に有効で便利なことがわかる。

iX1500」は、従来モデルからの仕様は大きく変わらず、液晶が付いたくらいだと思っていたのだが、実際には大きな進歩を果たしていた。オフィス用品としてだけではなく、家族みんなで使える高性能な事務用品というべき便利なアイテムだ。

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