楽園ビーチ探訪

アジアナンバー1に選ばれたミャンマーのガパリビーチ

  • ミャンマー ガパリビーチ
  • 2016年10月27日

ビーチでサッカーボールを追いかける地元の少年たち(写真特集はこちら

  • ガパリビーチのやや南寄り。ビーチ沿いをヤシの木がびっしりと縁取っています

  • ホテル前のビーチにはヤシの葉でふいたパラソルが並び、リゾート気分たっぷり

  • 洗練されたたたずまいのアマタ・リゾート&スパ。ロブスターをモチーフにしたデザインだそう

  • 敬虔(けいけん)な仏教徒が多く、あちこちに金ぴかのお寺が

  • バルーンから見下ろした、朝焼けに輝く黄金のパゴダ。この日、風の向きからビーチへは行けなかったけれど、ガパリビーチもコースの一部

  • 水揚げされた小魚を、早速天日干しにする女性

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 世界最大の旅行口コミサイト『トリップアドバイザー』の「トラベラーズチョイスアワード2016」のビーチ部門・アジア地域ナンバー1に輝いた、ミャンマーのガパリビーチ。正直、日本では知名度は低いのですが、訪れてみれば、このランキング結果に納得することでしょう。

 ガパリビーチはヤンゴンから国内線で約50分のタンドウェ空港が玄関口。そこから南へ約12キロに渡って、白砂のビーチがのびています。ビーチ自体も、もちろん美しいのですが、どこか懐かしさを覚える素朴な光景が、旅情たっぷり。

 きれいに舗装された道路には、こぶ牛を連れた農民や荷台を引くバイクタクシーがのんびりと行き来し、その道路脇には、串刺しの豚肉を金ダライで煮込んだ“ポーク”という屋台やビンロウを売るスタンドが立っています。出会う女性の頬には“タナカ”というクリーム色の白粉が引かれていて、そんな姿に異国を感じることも。

 気になるビーチは、空港近くは岩礁があり、泳ぐというよりも、風光明媚(ふうこうめいび)な景勝を楽しむタイプ。南寄りは岩場のない泳ぎやすいビーチで、リゾートホテルが点在しています。砂浜はまぶしいくらい白。たまに波が打ち寄せる、穏やかな海です。

 サンセット近くになると、西を向いたガパリビーチには旅行者のみならず地元の人々も集まってきます。沈みゆく夕日を眺めたり、子供たちは砂浜でセパタクローに興じていたり。穏やかな時間が流れています。

 海の家的なビーチハウスで、何かが他と違うなぁと引っかかっていたのですが、その答えが数日たって、わかりました。デッキチェアに、アクリルニットの毛足の長いクッションが置いてあるのです。それも、昭和の社長宅にありそうな、派手なデザインのものが。おもてなしの価値観が、微妙に違うようですね。

 隣接する漁村に夜明けに訪れてみると、地元の暮らしが垣間見られます。漁から戻ってきた漁船が浜にずらりと停泊し、活気いっぱい。漁師たちはバケツに小魚を満載し、てんびん棒で担いで陸へ運び、それを女性が受け取ってトラクターの荷台に運ぶ。あるいは一面に敷いたわらの上に魚をまいて、干物を作る。そんな働く人々に向けて、浜には麺の屋台も出没していますが、それは“屋台”と呼ぶにはあまりにも軽装備な、窯とちゃぶ台をビーチに置いただけの仕様なのです。

 その地元の人向けの麺に挑戦してみました。薪で炊いた魚のダシのスープに米の麺を投入し、塩、チリ、パクチーをのせて出来上がり。あっさりとした味わいで、米麺がやさしい。が、食べた後で使用済みの食器を漬けているバケツを目にし、衝撃……。衛生面に不安のある方は屋台はやめた方がいいかもしれません。

 そんな素朴さ満開のガパリビーチですが、リゾートホテルは洗練されているのが、うれしいギャップです。滞在したアマタ・リゾート&スパはニューヨークの建築家がデザインを担当し、ビーチを借景したレストラン、ゆとりある間取りの清潔なゲストルーム、居心地のいいリゾート空間です。そして何より、笑顔で迎えてくれるスタッフが大きな魅力。

 ガパリビーチのシーズンは11~4月。この時期以外は豪雨でフライトの本数も激減します。ようやく待望のシーズン、到来です。

<取材協力>
エクスペディア
オリエンタル・バルーニング

PROFILE

古関千恵子 Chieko Koseki

リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信する自称「ビーチライター」。ダイビング雑誌の編集者を経てフリーとなり、“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”を繰りかえすこと四半世紀以上。『世界のビーチ BEST100』(ダイヤモンド・ビッグ社)の企画・執筆、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)の共著のほか、ファッション誌(『Safari』『ELLE Japon』など)やウェブサイトに寄稿。海外のビーチを紹介するサイト「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/では、日々ニュースを発信中。

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