TRAVEL HAWAII~のんで、たべる。

ハワイでニューオープンが続々

  • 赤澤かおり
  • 2017年3月17日

「Hawaiian Aroma Caffé」のワッフルで、朝ごはん

 続々とニューオープンが続く、ハワイ・オアフ島。アラモアナのお隣に位置するカカアコ地区に、大型コンドミニアムが建設ラッシュ中の影響もあるのか、ホテル、レストランなどをはじめ、ニューショップがあちこちに産声をあげています。何十年もハワイに通っていて、短時間でこんなにも様変わりを実感したのは、久しぶりでした。そんなわけで今回は、オアフ島のニューオープンをご紹介いたします。

 一つ目はワイキキの目抜き通り、カラカウア通り沿いのホテル「ホリデイ・イン・リゾート・ワイキキビーチコマー」のプールサイド脇にオープンした「Hawaiian Aroma Caffe(ハワイアン・アロマ・カフェ)」。ふらりとコーヒーを飲みに行くもよし、パニーニやワッフルといったフードも充実しているので、ワイキキで朝ごはん! というときにも便利なところ。オールドハワイアンな小物とコーヒー豆の麻袋を再利用したおしゃれな内装も心地よし。プールと青い空抜けという、気持ちのいい眺めもハワイらしくて気分が上がります。オーダーしたワッフルには、キャラメルソース、カリカリベーコン、それにバナナを添えてみました。コーヒーは昔ながらのダイナーで飲むようなガブ飲み系というよりは、しっかりめ。最近、流行(はや)りの酸味を感じる味わいのものもありましたよ。

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ダウンタウンのニューレストラン「Senia」のチキンレバームース

 二つ目は、「Senia(セニア)」。ここ数年、おしゃれなだけではなく、味、価格、空間ともに納得できるレストランやカフェ、バーなどが増えて話題のダウンタウンにオープンしたレストランです。アラモアナセンター内の隠れ家レストランとして知られる「Vintage Cave Honolulu(ヴィンテージ・ケーブ・ホノルル)」のシェフだったクリスと、ロンドンの星付きレストランで活躍していたアンソニーが切り盛りするWシェフ体制のこちら。最初のひと皿の、繊細な味わいと、今までの大盛りハワイごはんのイメージを払拭(ふっしょく)するちょこんとした盛りにまず驚かされました。お値段も、メイン以外はほぼ10ドル前後とリーズナブル。切り株のプレートに盛り付けられたチキンレバームースなんて、この見た目で7ドル! ゼリー状のはちみつビネガー味の玉をすくい、塩味のフィナンシェにたっぷりつけていただきます。

 キャベツを焼いて塩昆布とディルをのせたと思われる野菜ステーキ風は、和食をちょっと変わった角度で捉えた料理(例えば、盆栽にお刺身をのせるような大胆な盛り付けとか)。和を取り入れているんだけど、日本ではあまり見かけないような一品でした。 まさかハワイで、和を取り入れた、おしゃれな料理に出会う日が来ようとは! 昔のハワイには、ハワイならではの和食がありました。でもそれとは違った、今のハワイを表す確固とした味わいがあることに、長年ハワイであれこれ食べてきた者として、感慨深いものがありました。今後、ますますこういったお店が増えていくのはうれしいけれど、少しずっこけたハワイに、ノスタルジーを感じている私としては、ちょっぴりさみしいような気もします。歳のせいですかね。

「PIGGY SMALLS」のミニフォーとチキンウィング)

 三つ目はアラモアナセンターから少し西へ向かった、ワードセンター内にオープンした「PIGGY SMALLS(ピギー・スモール)」。ダウンタウンの人気ベトナミーズ「Pig& The Lady(ピッグ&ザ・レディ)」姉妹店となるこちらは、光が燦々(さんさん)と降り注ぐ店内にはオープンキッチン、サイドにはテラス席もある、カジュアルで明るい雰囲気。フォーのおいしさはダウンタウンの店と変わらぬおいしさです。

パルミジャーノ・レジャーノがラーメンにたっぷりかかった、ハワイ生まれの「AGU Ramen」のとんこつラーメン

 

 ワイキキから程近いセントルイス地区に2013年にオープンし、ローカルたちに大人気となった「AGU Ramen(アグ・ラーメン)」。こちらのワイキキ店がオープンしました。沖縄宮古島が故郷のオーナーシェフが毎日1500ポンドの豚骨を使って仕込むスープや、ハワイ産の素材をメインに作るメニューにファンが増え続け、今やハワイに5店舗も展開中。おすすめはとんこつラーメンに、パルミジャーノレジャーチーズがたっぷりかかった“AGU’S SAVORY PARMESAN”と、透き通った地鶏スープに香菜がのった“CHILI CILANTRO JIDORI”。パルミジャーノ入りは、チーズが混ざり合ったとろみのあるスープと麺との合わせが、ラーメンの域をはるかに超えたもの。女性一人でも気軽に行ける、明るくておしゃれな店内っていうのもグーでした。

全面リニューアルオープンしたばかりの「HAWAII PRINCE HOTEL WAIKIKI AND GOLF CLUB」のゲストルームからの眺め

 アラモアナのヨットハーバーやビーチを望む、HAWAII PRINCE HOTEL WAIKIKI AND GOLF CLUBが2016年12月に全客室の改装終了(4月には、インフィニティプールなどができ、リニューアルオープン予定)。天井から床までの大きな窓からは気持ちのいい景色が。今のハワイ環境では考えられないほど、優雅で広々としたゲストルームは、ベッドだけではなく、ソファスペースまでゆったり。この贅沢(ぜいたく)な景色を目の前に、のんびりとソファでゴロゴロしたり、お酒を飲みながら沈む夕日を楽しんだりできるつくりに変身! レストランは、厳選された上質の素材が人気の「活美登利寿司」がオープンしたり、ローカルたちの憩いの場だったブッフェスタイルのレストラン「プリンスコート」が一新し、「100 SAILS(ワンハンドレッド・セイルズ)」になったりと、目が離せません。フロントには、太古の昔ここに生息していた回帰魚ヒナナをイメージしたオブジェがキラキラとした輝きとともにお出迎え。あちらこちらに笑顔とアロハがあふれるここは、またハワイに帰って来たくなる、そんな気持ちにさせてくれるところでした。

「HYATT CENTRIC WAIKIKI BEACH」のゲストルーム

 元ワイキキトレードセンターだった場所に、ハイアット系のおしゃれなホテル「HYATT CENTRIC WAIKIKI BEACH(ハイアット・セントリック・ワイキキ・ビーチ)」がオープン。部屋もバスルームも広々していてびっくり! 大きめの窓からはロイヤルハワイアンホテルと海、新しくなったインターナショナルマーケットプレイスが。フロントにはバーとダイニング、外には大人スタイルの ジェットバスも。と、驚きの変貌(へんぼう)ぶり。グランドオープンが1月だったので、まだあまり知られていないようですが、これから人気になるのではないかなぁ。同じビルにはアウトレットの「Nordstrom Rack」もあり、とても便利。ホテルの名の通り、ワイキキのど真ん中だから、どこへ行くにも行きやすいのもポイント高し、でした。

「Hilton Hawaiian Village Waikiki Beach Resort」の穴場的スポット「Paradise Lounge」でカクテルを一杯

 ワイキキの巨大リゾートとして知られるHilton Hawaiian Village Waikiki Beach Resort(ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート)。大型プール、エンターテインメント、レストラン、ショッピングモールもあるここは、まさにビレッジと呼ぶにふさわしいところ。そんな何でもそろうここに、新たなスポットがさりげなくオープン。おいしさがパワーアップしたレインボータワー1Fの「Bali Steak&Seafood(バリ・ステーキ&シーフード)」の手前に、「Paradise Lounge(パラダイス・ラウンジ)」という名の軽く飲めてつまめるスポットがオープン。ちょっと一杯ってときにちょうどいい、覚えておくと便利な空間です。

「Mauloa Spa」の、キュートなビーチスタイルに似合うネイルサンプル

 看護師の経験から、解剖学や肌構造を知り尽くしたエステティシャン、Izumiが、ワイキキにスパ「Mauloa Spa」をオープン。おすすめは、フェイシャルの“Mauloa Delight(マウロア・デライト)” 。デコルテから肩甲骨辺りまで手を入れてくれるので、疲れがスッキリ。もう一つは、肌に活力と潤いを加えてくれるケア“Balance & Vitalize(バランス&バイタライズ)”。レッドカーペット前にアメリカのセレブがこぞってやるトリートメント、というのもうなずけます。ビーチスタイルに欠かせないネイルも、キュートなデザインはもちろん、普段怠りがちなフットケアまでしてくれるので、急にサンダルを履くことになっても安心ですよ。

「International Market Plac」eのバニヤンツリーの上のツリーハウス)

 1956年のオープン以来、樹齢160年以上のバニヤンツリーを中心に、ワイキキの変遷を見守り続けてきたショッピングセンター「International Market Place(インターナショナル・マーケット・プレイス)」が、2年半の工事を終え、昨年リニューアルオープンしました。インターナショナルマーケットプレイスの前身は、1947年にオープンしたポリネシアンスタイルのレストラン。その創始者の名前“Don The Beachcomber”が掲げられたツリーハウス内には、レストラン当時のメニューや写真などが飾られ、タイムスリップしたような気分に。様変わりしていくワイキキのなかにも、かつての姿が感じられるものがあるとホッと和みます。遊歩道内にも70年の歴史を物語る看板が掲げられていました。それを読みながら散歩するのも、ワイキキの歴史を垣間見ることができておもしろいですよ。私のお気に入りは、クヒオ通りに面した「Kona Coffee Purveyors(コナ・コーヒー・パーベイヤーズ)」。クイニーアマンとクロワッサンがサイコーにおいしい。ハワイ滞在中には一度は訪れてほしいなと思うカフェです。

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PROFILE

赤澤かおり(あかざわ・かおり)フリーライター・編集者

赤澤かおり

フリーライター・編集者。鎌倉在住、しょっちゅうハワイ。主に旅と料理の執筆、編集に携わる。時間ができるとすぐ近所にぶらりと飲みに行くか、ハワイに出かけてしまう、旅する時間とおいしいもの、海の近くをこよなく愛する物書き人。ハワイにまつわる著書は、10冊目となる。主な著書に『Aloha Book』(六耀社)、『Hawaii Book』『愛しのハワイ』(ともに枻出版社)、『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Aloha Print Book』『Go! Go! Farmers' Market in Hawaii』(ともに誠文堂新光社)、『Local Hawaii』(京阪神エルマガジン社)、『Hawaii Vacation Book』(講談社)、『鎌倉 のんで、たべる。』(朝日新聞出版)など。アノニマスタジオのHPにて「仕事人の本棚」という名の本棚取材を連載、講談社『おとなスタイル』にて日々を綴るブログを連載中。

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