おとな女子の一人旅

便利グッズは便利なのか

  • 文 山田静
  • 2017年3月23日

長いフライトだと、ついつい便利グッズに頼りたくなる

  • ネパールの国内線。30分くらいのフライトだと、特にグッズもいらない

  • 空港売店でも便利グッズは売られている

  • がたがた道を進む長距離バスは、空気枕が手放せない、という人も多い。写真はネパールのバス

  • バス旅はこんな峠の茶屋の休憩時間も楽しい

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旅には何が必要?

 さて、荷物の話をもうちょっと続けてみよう。今回は、旅の便利グッズについてである。

 たくさんの便利グッズが並ぶ旅行用品店。出発前に行くと、ついついあれもこれも欲しくなって買い込んでしまいそうになる。しかし、それらが全ての旅行者にとって便利かというと、「人による」。なにを便利と思うか、どんな快適さを求めるかは人それぞれだからだ。「これは便利!」と人にもすすめまくるもの、「荷物を増やしただけだった……」と、帰国後タンスの奥深くにそっとしまわれるもの、それは個人個人で異なるはず。

 筆者を例にしてみよう。まず、空気枕と耳栓、アイマスクは使わない。ふだんから低い枕で寝ているせいか空気枕は首が痛くなるし、耳栓やアイマスクは装着すると逆に周囲が気になってしまうのだ。機内用のフットレストは機内持ち込みのカバンをそのまま足台として代用している。ラゲージタグは、空港で見知らぬ人に名前を明らかにしたくないのでつけない。

 ほかには、小分けされた洗濯洗剤の粉や洗濯ロープも2週間程度の旅なら使わない。洗濯は、宿のせっけんを使うか、またはクリーニングに出すし、干すときは備え付けのハンガーなどに干しまくる(こういうときにひとり旅は気兼ねなくていい)。

 こういうと便利グッズを全部否定しているみたいだが、そうではない。筆者の場合、便利さより荷物の簡略化が優先されているだけである。さらにもともと大ざっぱな性格で細かいことを気にしない上、何度も旅に出るうちに「これくらいの不便は平気」というラインが分かってきた、というのがある。

 だが安全や衛生、不便さの線引きは人それぞれ。安全・清潔・便利な日本から海外に出ると、自分にとっての「ここまでは譲れる」「ここから無理」というのが明確に見えてくる(そんな自分を再発見するのもまた、旅の面白さでもある)。たとえば歯磨き用の水もホテルの水道水だとちょっと怖い、という人なら、がまんして使うより、荷物になっても携帯用の浄水器を持参した方がずっといい。

 旅行便利グッズは旅の安心を確保するグッズなのだ。

おすすめのグッズ

 なお、荷物を増やしたくないとはいえ、筆者なりに必携の便利グッズというのもある。ご参考までに、いくつか挙げておこう。

○卓上トレー(アクセサリートレー)

→時計、ネックレス、部屋の鍵など卓上に一カ所にまとめておくだけで、忘れ物の心配が減る。

○ジップロック(複数サイズ)

→機内への液体物持ち込み、洗濯物入れ、びん詰め類のパッキングなどあらゆる場面で必需品。

○マグライト、またはミニライト

→消灯後の飛行機内などでも使える。

○大小のスタッフバッグ

→荷物を小分けするためのナイロンやポリエステル製の薄いバッグ。丈夫で軽くスペースをほとんどとらず、さらに色も種類も豊富で荷物を分類しやすく、パッキングには非常に便利。百円ショップでも売られているが、丈夫さと機能性を考えると、少々高くても登山用品店で買うほうがおすすめ。また、折りたためるデイパックやファスナー付き防水トートなど、登山用品には旅にも役立つアイテムが多い。長くがんがんに使えるグッズを探したいなら、一度は店に行ってみるのもおすすめだ。

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PROFILE

山田静(やまだ・しずか)編集者・ライター

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊 」の運営も担当。

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