京都ゆるり休日さんぽ

京都最古の洋菓子店・村上開新堂のクッキーを手土産に

  • 2017年5月19日

クッキー詰め合わせ(大缶・6070円・税込み)は予約必須で1〜3カ月待ちのこともあるほど

  • ショーウィンドーやタイルのデザインに創業時の面影が残る

  • 和洋折衷のモダンさが残る店内。ショーケースやガラスケースに洋菓子が並ぶ

  • 1枚から購入できる「ロシアケーキ」(1枚194円・税込み)。詰め合わせにしても

  • 新商品の「寺町バニラプリン」(1個496円・税込み)はクリーミーな口溶けとカラメルのほど良い苦みが贅沢(ぜいたく)な味わい

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 一箱の中に、ぎっしりと隙間なく詰められた素朴な洋菓子。クラシカルでどこかハイカラな空気の漂う「村上開新堂」の「クッキー詰め合わせ」は、予約が必要な一品にもかかわらず、全国から注文が絶えません。焼き上げられたクッキーがそのままの姿ですとんと缶に収まる様子は、個包装で販売されるお菓子が主流となっている今では新鮮に感じられるほど。割れないように、フタを開けたときに美しいようにと詰める技術も、長年の経験が必要なのだそう。中には、昔ながらの型で焼き上げたクッキーやクリームサンドなど、素朴ながらもどこか近代日本の面影を感じる、モダンな焼菓子が詰まっています。

 明治40(1907)年創業の「村上開新堂」は、京都最古といわれる洋菓子店。昭和初期に建てられた洋館風の店舗は、カーブを描くショーウィンドーやタイル張りの床、明治の三筆の一人・日下部鳴鶴(くさかべ・めいかく)による店名の書など、当時の当主のしゃれっ気が随所にちりばめられています。ショーケースには、創業以来作り続けている定番の焼菓子がずらり。中でも、ノスタルジックな見た目が人気の「ロシアケーキ」は、同店の看板商品。クッキーよりもややソフトな歯触りの生地に、チョコレートやレーズン、ジャムなどが組み合わせられ、味は全部で5種類。一つひとつ意匠が異なり1枚からでも購入できるので、おみやげとしてだけでなく、自宅用に購入してちょっとモダンなティータイムを楽しむのもおすすめです。また、現在の4代目当主が考案した「寺町バニラプリン」や「マドレーヌ」は、長年定番商品を手がけてきた村上開新堂にとって、35年ぶりとなる新商品。クッキーの詰め合わせやロシアケーキが時代を超えて愛されているように、この新しいスイーツたちもいつか、平成の世を代表する名品へと受け継がれていくのかもしれません。

 きらびやかな生洋菓子や有名パティシエのスイーツが席巻する洋菓子の世界。けれど、上品で乙女心をくすぐる愛らしい焼菓子は、洋菓子と日本人の歴史を見つめ続けてきた、京都の老舗だからこそ作ることができる味です。日持ちがして贈る人に喜ばれ、箱を開ける瞬間にも心が踊る。お菓子の箱にはいつだって、人を思う心がぎっしりと詰まっています。(文/大橋知沙)

【村上開新堂】
075-231-1058
京都市中京区常磐木町62
10:00~18:00
日曜、祝日、第3月曜休
地下鉄東西線京都市役所前駅から徒歩4分
http://www.murakami-kaishindo.jp

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