あの街の素顔

ライトアップされた湾岸エリアで夜の散歩 冬のシドニーの楽しみ方

  • 2017年7月13日

 5月末、だんだんと強くなってくる東京の湿気から逃れるように、カラッとした秋晴れが続くシドニーへ。空港から街中に入ると、「Vivid Sydney 2017」と書かれたフラッグが、あちらこちらに掲げられています。南半球最大級の夜のイベントと言ってもよい「Vivid Sydney(ビビッド・シドニー)」が、今年も開催されました。(開催期間は、5月26日~6月17日)

ローカルな雰囲気を味わえる、ビルズ一号店で朝食を

 夜の街中のライトアップを待ちわびながらも、まずは、「bills(ビルズ)」で腹ごしらえを。

 夜10:00に羽田空港を飛び立ち、翌朝8:25にシドニーに到着するという、ビジネスパーソンにも無駄がない「カンタス航空」のフライト。しかも時差が1時間という地理的なメリットも手伝って、到着後すぐ、お腹がペコペコに。

 日本にもすでに7店舗あり、“世界一の朝食”とのキャッチフレーズでも知られるビルズですが、その一号店は、シドニーのダーリンハーストという場所にあります。

ところどころにアートが飾られていたり、インテリアも明るく開放的で、女子率が高いです。平日だったためか、入り口すぐにある大テーブルでは、作業や仕事をしている人もちらほら

 本店は、「着いたよ」と言われても、「えっ、どこ?」とキョロキョロしてしまったくらい、パッと見たところ、地味、いや、街の景観にナチュラルに溶け込んでいました。

“本店はさりげないたたずまい”というのは、レストランあるあるですね

かなり近づいてみると、窓ガラスに「bills」のロゴを発見!

 日本では、“ビルズ=パンケーキ”を連想される方が多いかもしれませんが、“甘くない”ブレックファストメニューも、種類が豊富で、あっさりしていて、おいしいです。到着日ですから、とにかく1日のパワーチャージをしないと!

スイートコーンフリッターにアボカドサルサをトッピングしたプレート($23.50+トッピング$4.00=日本円で約2,000円)、キヌアのボウルに、ケフィア、アボカド、スプラウト、シードなどをトッピングしたプレート($21.50=日本円で約1,870円)は、地元の方のおすすめ。当たりでした!

 数年前から女子の中で続いているパンケーキブームには全く乗っていなかった筆者ですが、甘すぎないふわふわのホットケーキ(こちらでは、パンケーキではなくホットケーキ。同じものです)を食べていると、フライトの疲れも和らぎました。

リコッタホットケーキに、ハニカム(honeycomb)バターを添えたものは、ビルズの定番メニュー($22.50=日本円で約1,960円)。ハニカムとは、ハチの巣のこと。クラッシュしてバターと混ぜてあります

 旅の間には野菜不足になりがちなので、ドリンクは、彩りも豊かなスムージーがおすすめ!

 私は、ビーツ、ニンジン、フェンネル、リンゴがミックスされた「ビルズ ビーツ」($9.50=日本円で約830円)をオーダーしました。この、ビーツ(ビートルート)という赤い野菜は、日本ではマイナーですが、オーストラリアではよく食べられています。見た目はカブに似ていますが、実際はほうれん草と同じアカザ科の植物で、ビタミン類、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、葉酸など多くの栄養素を含んでいます。オリゴ糖や食物繊維も含まれているので、旅につきものの便秘対策にも最適です。

 市内中心部からダーリンハーストまでは、タクシーで10分ちょっとの距離(3kmほど)。旅行者にとってはタクシーの利用が便利かと思いますが、お店の周りにはタクシースタンドがないので、帰りはお店の方に呼んでいただいても良いかもしれません。

冬ならではのシドニーの楽しみ方「Vivid Sydney(ビビッド・シドニー)」

 シドニーの夜をカラフルに彩る光の祭典は、もともと「冬のシドニーを盛り上げよう!」と開催されたイベント。年々、規模、人気ともにますます話題になっていて、この時季を狙って訪れる観光客も増えています。

 ビビッド・シドニーの概要を簡単にお伝えすると、大きく分けて主旨は3つ。光の「ビビッド・ライト(Vivid Light)」、音楽の「ビビッド・ミュージック(Vivid Music)」、アイデアの「ビビッド・アイデア(Vivid Ideas)」の、3つのセクションから構成されるイベントで、サーキュラー・キーやダーリング・ハーバーなどのシティー中心部を始め、タロンガ・ズーや郊外の町まで、さまざまな場所で23日間にわたり開催されます。

シドニー港の北岸と南岸を繋いでいるハーバー・ブリッジは、シドニー・オペラハウスとともに世界遺産に登録されています。ブリッジを望む夜景は、一見の価値あり!

冬のシドニーに根付いていた「ビビッド・ライト(Vivid Light)」

 私は今回、開催初日(5月26日)にシドニーを訪れたので、サーキュラー・キーのたもとにあるメディア向け取材エリアで鑑賞させていただきました。

ここは、普段はキーレストランという、地元のグルメ誌で、ベストレストラン賞にも輝いている有名なレストランの一角です。シドニーハーバーの夜景を見渡せる、ベストポジションのひとつ

 18時からはじまる噂のライトアップを今か今かと待っていたわけですが、18時を過ぎてもとくに街全体がざわついた様子はなく……。しかし、あちこちを見渡してみると、シドニー・オペラハウス、ハーバーブリッジ、オフィスビル、ホテル……と、さりげなく、しかし鮮やかに彩られていきます。

クルーズ船も、海上を頻繁に行き来していました。街中は鮮やかなビビッド仕様で、ワクワクします

 ライトアップされているスポットが街中に点在しているのが、ビビッド・ライトのウリでもあるので、光に吸い寄せられるように歩くだけでも、ウォーキング量はかなりのもの!

 さらに湾岸沿いは、夜には風が強いことも多く、昼間と夜の温度差が大きいので、ダウンジャケットやブーツ(オージーのブーツブランド、UGGをチェックしてみては?)で防寒して、夜のお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 夜でも街中は治安の心配を感じなかったシドニー。期間中は、シドニー・オペラハウスやシドニー現代美術館も、昼間と違った表情を見られるので、なんだか得した気分。街中のプロジェクションマッピングやライトアップは、どなたでもふらっと立ち寄れるので、気軽に訪れてみてください。

  

 ビビッド・ライトは街中の至るところでも見られますが、有料ライトアップスポットでおすすめしたいのが、「タロンガ・ズー」。園内に点在する巨大動物の光の彫刻は、圧巻です!

  

(文・写真 ライター 石原有起)

<取材協力>
カンタス航空
https://www.qantas.com/travel/airlines/home/jp/ja

ニュー・サウス・ウェールズ州政府観光局
http://jp.sydney.com/

<旅のプチ情報>

カンタス航空では、ヘルシーな機内食を選べます(メニューは路線や時期によって変わります)。新しい機体では、エコノミークラスでも、ティムタムやミューズリーバー(オーツ麦などにドライフルーツ、ナッツ類を混ぜたシリアル食品)を自由に食べられるコーナーがあります。

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