沿線ぶらり女子旅

都電荒川線で初めての下町へ 話題の雑司が谷、巣鴨エリア

  • 文・写真 ライター 木下あやみ
  • 2017年8月29日

「雑司が谷鬼子母神堂」の境内にある樹齢700年という御神木、雄株の公孫樹(いちょう)。東京都の天然記念物に指定されている

 都内で唯一の路面電車「都電荒川線」。早稲田駅から三ノ輪橋駅までの全長12.2kmを結ぶこの沿線には、初めてなのにどこか懐かしさを感じるスポットが点在しています。今回はいつもの見慣れた都会を抜け出し、近年話題の雑司が谷、巣鴨エリアを街散歩。1日に限り何回でも乗車できる「都電一日乗車券 (400円)」がお得です。運転手さんに声をかけると発券してもらえます。

お気に入りのアイテムを探してみて! 郷土玩具が並ぶ「旅猫雑貨店」

お店の外のエアコンの室外機の上にまで雑貨があふれ出したようにディスプレイされている「旅猫雑貨店」

 「早稲田」駅から乗車し、最初に訪れたのは「鬼子母神前」駅から徒歩約5分の「旅猫雑貨店」。お店の中に入ると、郷土玩具を中心に、和風ステーショナリー、古本などがにぎやかにディスプレーされていました。ほとんどのアイテムは店長の金子佳代子さんが仕入れたこだわりの品々だそう。

 一番人気は、川越だるま職人が作る「三段だるま猫」。残念ながら売り切れでお目にかかれませんでしたが、近々入荷予定とのこと。しかし、その他にも着物の猫の置物や力士がプリントされた和雑貨などカラフルでユニークなアイテムが盛りだくさん。見ているだけで楽しい気分になれる雑貨店でした。「旅猫雑貨店」では9月16日から24日まで食べ物をテーマにした「はまさきかおり 張子展」が開催されます。愛らしい張子を鑑賞しつつ、お気に入りアイテムを探してみるのもいいかもしれませんね。

境内に日本最古の駄菓子屋がある「雑司ケ谷鬼子母神堂」でタイムスリップ

緑に囲まれた「雑司が谷鬼子母神堂」は2016年に国の有形重要文化財に指定された。まるで江戸時代から時が止まったような雰囲気が漂う

 次に向かったのは、安産・子育(こやす)の神様、鬼子母神がまつられている「雑司ケ谷鬼子母神堂鬼子母神堂(ぞうしがやきしもじんどう)」。ケヤキ並木に囲まれた参道に入ると喫茶店や雑貨店などが並んでいました。この参道の途中を路地に入ったところには、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」などを描いた漫画家の手塚治虫が2年半暮らしていたアパート、並木ハウスがあります。今でも賃貸アパートとして人が住んでいますので、外観のみ見学可能です。手塚ファンであれば一度は訪れたいスポットです。

 参道を抜けると左手に鬼子母神堂が見えます。御本尊の鬼子母神はインドの神様で、人の子を食らう鬼神でしたが、お釈迦様によって改心し、安産・子育(こやす)の神様として信仰されるようになったそう。境内にはやさしいほほ笑みを浮かべる鬼子母神の石像が鎮座しています。

思わず大人買いしたくなる駄菓子が揃う「上川口屋」。スタジオジブリのアニメ「おもひでぽろぽろ」に登場するお店のモデルになったそう

 参拝を済ませた後は、境内にある日本最古の駄菓子屋「上川口屋」に立ち寄りました。1781年創業のこの駄菓子屋には、昔食べた記憶のあるポン菓子やきなこもち、するめなどが売られていて、懐かしい気分に。子どもの頃は100円以内で何個駄菓子が買えるのか必死で計算したものです。そんな記憶がよみがえってきました。

具がギュッと詰まったパニーニが絶品、とことんくつろげる「BEYOND Z COFFEE」

バジルペースト&ハムのパニーニ(800円)とキャラメルフラペチーノ(700円)。ドリンクにはおまけでマロンフレーバーのウエハースがついてきた

 駄菓子の甘い香りに胃袋が刺激されたところで、再び乗車し「庚申塚」駅から徒歩9分ほどの「BEYOND Z COFFEE」へ。白が基調の開放感あふれるカフェです。店内には心地よいBGMが流れ、3席あるテーブル席はすべてソファでくつろげます。

 今回は人気のバジルペースト&ハムのパニーニとキャラメルフラペチーノを注文。10分程度で注文したメニューがテーブルに運ばれてきました。この日は35度を超える真夏日だったため、のどがカラカラ。勢いよくキャラメルフラペチーノを飲むと、ほどよい甘さで冷たく、ホッと一息つけました。続いてパニーニをいただくと、薄くサクサクに焼きあがったトーストにバジルペースト、ハム、トマト、ブロッコリースプラウト、チーズがギュっと詰め込まれていて絶品! ここまで具がたっぷりなパニーニにはなかなか出会えません。パニーニとセットのポテトチップスもクリスピーで厚みがあり、食べ応え十分でした。

「BEYOND Z COFFEE」は小さなカフェだが、オープンで居心地が良い。長居する常連客も多いそうだ

 こちらのカフェはビールやワインも飲むことができ、休日に訪れるのにも最適です。またパニーニを食べに来たい、と思いました。

とげぬき地蔵尊の名で親しまれている「高岩寺」で健康祈願を

洗い観音のご利益を信じて、ぜひ水をかけて、患部をタオルで拭きたい。タオルは100円で売っている

 おなかが落ち着いたところで、再び都電に乗車して、とげぬき地蔵尊こと「高岩寺」へ向かいました。ご本尊の「延命地蔵菩薩」は秘蔵で目にすることはできないのですが、そのお姿を元に作られた御影(おみかげ)が本堂に置かれています。この御影(おみかげ)を体の調子の悪いところに貼ると御利益がある、と言われています。

 さらに「高岩寺」の境内には洗い観音と呼ばれている「聖観世音菩薩像」もあります。

 筆者は、肩こりが改善されるように、像の肩の部分を拭ってきました。

履くだけで元気になるかも? 赤パンツ店の元祖「マルジ」

目が覚めるほど赤一色の「マルジ」4号館。店内の商品を見て回ると、赤のパワーなのか不思議と元気になってくる

 続いて巣鴨地蔵通り商店街を散策。甘味処や食堂などが軒を連ねます。その中で存在感を放っているのが、赤パンツ店の元祖「マルジ」です。商店街にある4店舗中のひとつ、マルジ赤パンツショプ(4号館)にお邪魔してきました。

 店舗には巣鴨地蔵通り商店街のキャラクター「すがもん」がプリントされたパンツや真っ赤なインナー、靴下などが売られていて、赤という色のパワーを感じました。なんでも世界中で赤は「幸運と健康のシンボル」とされているとか。自分用の赤いアイテムを購入して、験担ぎをしてもいいかも。お笑い芸人の千原ジュニアさんもマルジの赤パンツを愛用しているそうですよ。

ごまの風味が口いっぱいに広がる、濃厚な「ごま福堂」の黒ごまソフト

トッピングされたすりゴマをこぼさずに食べるのが少々難しい黒ごまソフト。人気のスイーツだけあり、ベンチで食べている間も絶え間なくお客さんがこのソフトを注文していた

 締めくくりに「ごま福堂」の人気のソフトクリームを食べることに。こちらには黒ごまソフトと金ごまソフトの2種類があり、今回は黒ごまを注文。店員さんが仕上げにソフトクリームにすりごまをたっぷりかけてくれます。一口食べると、すりごまの香りが口内に広がり、濃厚ですが甘さは控えめで、いくらでも食べられそうでした。ソフトクリームはお店の外にあるベンチに座っていただくことができます。

 こちらのソフトクリームで小旅行の疲れを癒やして、明日からの仕事の英気を養うといいかもしれませんね。

「大塚」駅付近を走る都営荒川線の9000形。昭和初期の東京市電をイメージしたデザインだそう

 次回は「王子駅前」駅からプチ旅をスタートします!

<取材協力>
旅猫雑貨店
http://www.tabineko.jp/

BEYOND Z COFFEE
http://beyondzcoffee.com/

<アクセス・関連サイト>
雑司ケ谷鬼子母神堂
http://www.kishimojin.jp/

とげぬき地蔵尊 高岩寺
http://www.sugamo.or.jp/prayer_detail01.html

赤パンツの元祖“巣鴨のマルジ”
http://www.sugamo-maruji.jp/

ごま福堂
http://www.terakoyahonpo.jp/fs/senbei/c/product06

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