おとな女子の一人旅

京町家の宿のマネジャー直伝!京都ひとり旅のコツ

  • 文 山田静
  • 2017年10月5日

紅葉まっさかりの東福寺。ピーク時の週末は歩くのも大変

  • 青紅葉が美しい初秋の京都は散策におすすめ

  • 7月の祇園祭もにぎやかな季節。人混みを縫っての山鉾巡りは体力勝負

  • 鴨川沿いのサイクリングロード

  • 何げない窓にも計算された美しさが。これぞ日本の建築美

  • 町家カフェでのんびりランチもおすすめ

  • おひとり様のご飯にはこんな松花堂弁当も◎

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 ここまで海外のシティーリゾートひとり旅を紹介してきたが、今回と次回は国内を取り上げてみよう。

 まずは、一度はひとり旅してみたい「京都」。いまや世界中から観光客が押し寄せる人気のスポットだが、だからこそ押さえたい旅のコツはある。京都で小さな宿のマネジャーも務める筆者の目線から、ポイントをいくつか挙げてみよう。

いつ行く?

 極力、避けるべきは桜と紅葉の季節である。

 具体的にいうと3月下旬から4月なかば、11月下旬から12月上旬だ。

 「そうだ 京都、行こう」的な写真を撮りたい気持ちは分かるし、実際目を奪われる美しさだが、それ以上に目を奪われるのが人混みである。満開の桜や華やかな紅葉の下には人の波。写真を撮るのに立ち止まるのも難しいし、交通機関も大混雑。特に清水寺周辺のバス停は長い行列となり、バスが来てもすでに乗客で満杯で乗れないことすらある。中心部の有名なレストランはどこも混雑、宿は予約困難な上、価格はオフシーズンの倍ぐらいに跳ね上がっている(申し訳ないです……)。

 ともかく、この時期の京都観光はふだんより体力と資金が必要。できれば避けるべし。

 おすすめは桜と紅葉の前後の時期、そして夏休みのあと、――つまり3月上旬、5月、9月、11月上旬、12月中旬、そして1月。ゴールデンウィークやお盆周辺はやはり宿が高額になるし、1月下旬か2月の春節期間と10月上〜中旬は、アジア勢がぐんと増えるので意外とどこも混雑している。

 3月・5月・9月・11月は暑くも寒くもなく、1日観光していてもあまり疲れない気候のいい時期で、さらにタイミングがよければ時期を外れた桜や紅葉も楽しめるはず。また閑散期対策として特別なイベントが行われていることもあり、たとえば12月中旬には嵐山、3月中旬には東山で「花灯路」という夜間ライトアップが行われ、ひと味違った風情が味わえる。

京都の歩き方

 市内をくまなく網羅する京都の市バスは安くて便利だが、乗り場や路線が分かりにくく、前述のようにシーズン中は大混雑で途方に暮れることも多い。

 天気にもよるが、移動手段のいちばんのおすすめは自転車だ。土地が平らな上に道路は碁盤の目のようになっていて迷いにくく、レンタサイクル店もそこかしこにある。天気のいい日の鴨川沿いのサイクリングはほんとうに気持ちがいい。ただし祇園周辺の大通りは自転車通行禁止など、走行できない場所もあるのでレンタサイクル店などで確認してから出発したい。ちなみに京都の放置自転車への対処はとても厳しく、人通りの多い道ばたに気軽に止めておくとすぐに撤去される。駐輪場を見つけて止めよう。

 食事はよりどりみどりで選ぶのに困るほど。カフェ飯や気軽なおばんざいもいいが、滞在中、一度はちょっといいお店の懐石料理にチャレンジしてみたい。おひとり様の女性でもていねいに接客してくれるのが京都流のおもてなし。ひとり客も案外多いので気兼ねはいらない。予約して、ちょっぴりおしゃれして出かけてみよう。

 宿もさまざまなタイプがあるので予算で選べるが、気をつけたいのは、「築100年の町家をリノベーションしたゲストハウス」といった宿。風情はばっちりだが、壁や床が薄くて隣の声が丸聞こえだったり、設備の傷みが目立っていたりする宿もある。口コミをよくチェックしてから予約したい。

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PROFILE

山田静(やまだ・しずか)編集者・ライター

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊 」の運営も担当。

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