おとな女子の一人旅

ひとり旅でもおいしいものが食べたい!京都での店選びのコツ

  • 文 山田静
  • 2017年11月2日

人気の伏見稲荷。参道にも飲食店が多く、食べ歩きも楽しい

  • 松花堂弁当や懐石料理。盛りつけで季節を表現するのが京料理のお約束

  • 松花堂弁当や懐石料理。盛りつけで季節を感じることができるのも、京料理の魅力

  • 京風中華。酢が利いたかしわそば、かしわ天などメニュー名もちょっと違う

  • 寒い冬にはカレーうどんがしみる。九条ねぎもうれしい

  • 「1日限定」グルメも多い。毎月21日の東寺の弘法市の日だけ登場する東寺餅

  • 京都の紅葉は11月半ばからが本番だ

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 国内のおすすめひとり旅、前々回に取り上げた京都がなかなかの反響をいただいたとのことで、今回と次回、2回にわたってもう少し京都旅のコツを考えてみよう。

おいしい店はどう探す?

 京都にノープランで来た人が頭を悩ませるのが「どこで、なにを食べるか」。ガイドブックは山ほどあるが、掲載店はそれほどかぶっていない。「注目の町家カフェ」「外せないおばんざいの名店」「一度は行きたい老舗」がどんだけあるんじゃーい! と投げ出したくなる。

 さらにしばしば指摘されることだが、京都の場合、口コミグルメサイトの評価はあまり頼りにならない。旅人の投稿が多く、地元の人はあまり投稿しないからだ。「京都の秘密主義」というわけでもなく、周囲の京都人に聞くと、気に入った店や近隣の店を長くひいきにする人が多いので、わざわざ口コミを投稿する意味をあまり感じていない、ということらしい。

 これを別の角度で考えると、手っ取り早くおいしい店を探すには京都の人に直接聞くのがいちばんいい、ということになる。それも、泊まっている宿の人、買い物をしたお店の人、チャーターしたタクシーの運転手など、その旅で少しでも関わりを持った京都人がいい。

 なぜなら京都の食事処は前述のように選択肢が多すぎて、おすすめを聞かれても「どんな感じのもので」「いくらぐらいで」食べたいのか明確でないと推薦できない。お店や宿の人などが聞く相手として適任なのは、その人の消費行動や雰囲気から、見合ったお店を見繕ってくれるからだ(京都の老舗のこのあたりの見積もり加減のうまさは、筆者のようなよそ者からすると怖いがホレボレする)。もちろん、自分から具体的に予算や料理のイメージを伝えられればそれが一番いい。

 なお、口コミサイトもまったく役にたたない、ということはない。ただ上記を踏まえた上でチェックし、さらに時間があればグーグルマップやトリップアドバイザーなど、世界の人が書き込めるサイトの評価も見ておくといいだろう。絶賛コメントだけでなく、外国人に冷たい、メニュー写真と実際の料理の量が違う、など世界の旅人は正直だ(外国語のコメントも、グーグル翻訳を使えばだいたいの意味はつかめる)。日本人とはちょっと違った切り口で評価しているので、意外と参考になる。

なにを食べる?

 前々回もお話ししたとおり、数日滞在するなら、一度は名店の懐石料理にチャレンジたい。やはりひとりだと気が引けるしお値段も……、ということなら、ランチがいい。夜よりカジュアルな雰囲気だし、価格もぐっとお手頃。予約するときに、食べられない食材があれば伝えよう。

 店の構造にもよるが、ひとり客ならカウンター席が用意されることが多い。かしこまって静かにいただくのも非日常感があっていいが、食材や器、盛りつけなど、気になることがあったらタイミングをみながら料理人やスタッフに聞いてみよう。奥深い京料理の世界を知るまたとない機会だし、そもそも京都人は基本的には「語りたがり・教えたがり」。作業に余裕があれば、器の由来や食材のおいしい食べ方などを喜んで教えてくれるはずだ。

 では、懐石以外でなにを食べるか?

 個人的におすすめなのは、京都で独自の進化を遂げている雑多なジャンルの料理だ。

 最近話題の「京風卵サンド」だけでなく、素材の味が際立つやさしい味の「京風中華」、あんかけうどんのような「カレーうどん」、冬の風物詩「蒸し寿司(ずし)」などさまざまなものがある。ラーメンなどのお手軽グルメにも「京風」は多い。全国で愛される『餃子の王将』や『天下一品』も京都に1号店がある。

 ほかにも……と、まだまだ挙げていきたいがそろそろ文字数も限界。ともかく、京都でおいしいものを食べるには、リサーチにちょっぴりコツが必要。グルメな旅をお楽しみあれ。

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PROFILE

山田静(やまだ・しずか)編集者・ライター

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊 」の運営も担当。

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