楽しいひとり温泉

温泉+紅葉 12月まで楽しめる紅葉温泉「伊豆・吉奈温泉」

  • 文・写真 温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井宏子
  • 2017年11月9日

 日々の仕事に追われて忙しくすごしていたら、あっという間に季節がどんどん変わっていきます。「今年は、紅葉は見られずに終わっちゃうのかなぁ。」ちょっと秋の旅に出遅れてしまったかと思っているみなさま、大丈夫です。まだまだ間に合う美しい紅葉温泉がありますよ。今回の楽しいひとり温泉は中伊豆の旅。なんと、伊豆・吉奈温泉の紅葉は“これから”。11月20日ごろからはじまり、12月10日ごろまで楽しめるそうです。

吉奈温泉・東府やResort&Spa-Izuの美しい紅葉

 三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅へ。車中ではぜひ進行方向後ろに注目。ところどころで富士山が顔を出してくれます。しかも、思いのほか大きくて迫力のお姿です。今の季節は雪をかぶった富士山が見られるようになる可能性大。ぜひ、車窓からの景色も楽しんでください。修善寺駅からは路線バスに乗って20分、秋の気配を感じる里山の道を進みます。向かうは「東府(とうふ)やResort&Spa-Izu」。吉奈温泉口バス停で下車、歩ける距離ですが、宿に連絡すれば車でお迎えにもきてくれます。この宿へ行く時はちょっと早めに行くことにしています。部屋にチェックインできるのは15時ですが、敷地が広くて散策が楽しいのです。

玄関棟から紅葉の吉奈川を眺めて宿泊棟へ

 宿の敷地は3.6万坪もあり、散策マップを見ないと迷子になりそうなほど。薪ストーブのある広い玄関棟から紅葉の吉奈川を眺める渡り廊下を歩きます。吉奈温泉は歴史ある子宝の湯。江戸時代に徳川様に愛されたおまんの方もこの湯につかりお子様を授かりました。なんだか、温泉に入るだけで幸せになれそうな気がしてきます。渓流沿いに本館、西館、茅葺(かやぶき)屋根のお食事処があり、その先の情緒ある石の橋を渡ると、がらりと雰囲気が変わります。蔵をイメージした離れのヴィラが並び、レトロ浪漫な大正館に到着。ここは11時30分~17時は宿泊者専用ラウンジでウエルカムドリンクのサービスがあります。温泉に入ったら、また来よう。

敷地内のベーカリーカフェにある温泉足湯

 そして、その奥にあるのが、大人気のベーカリーカフェ「Bakery&Table 東府や」。

 ここ、ここ。この席が特等席です。このカフェが話題となった理由は、この横に長いカウンター席。実は温泉が流れていて“足湯”になっているのです。ちょっと肌寒い季節でも温泉で足元からほっかほか。旅の始まりは足湯で紅葉を眺めてカフェブレークです。

ひとり利用に快適な洋室シングルルームA

 おひとり様ステイのお部屋はこんな感じ。ダブルベッドの洋室でリラックスできる椅子もあります。男女別の内湯、男女入れ替えで両方楽しめる2カ所の露天風呂、予約制で無料で入れる貸し切り風呂が2カ所と、温泉がたっぷりあるし、足湯カフェや、遊歩道を散歩したり、フリードリンクのパブリックも充実なので、実は部屋にいる時間は少なかったりします。

渓流の紅葉を眺める露天風呂「河鹿の湯」

 紅葉から注がれる木漏れ日は、ウキウキするほど華やか。温泉に錦色が映ってうっとりするほどキレイです。泉質はアルカリ性単純温泉。つるりとした柔らかな感触で、肌の汚れや古い角質を落としてすべすべにしてくれる美肌の湯です。優しい温泉なのですが、驚くほど温まってぽっかぽか。

 さすがは、子宝の名湯!!

 歴史ある温泉の底力を実感します。

ライトアップされた紅葉を眺める懐石茶や水音

 夕食は江戸時代の建物を生かした茅葺屋根の食事処でいただきます。デッキのテーブルで焚かれたかがり火がリゾート気分を盛り上げます。おひとり様だとさりげなく角の席を用意してくれるので、気兼ねなくゆっくり懐石料理を楽しめます。

ジャパニーズ・オーベルジュ・スタイルの懐石料理

 懐石料理は季節を楽しむ盛り付けも楽しみ。冬の訪れを感じるユズ釜に入った前菜。ひとつずつ、少しずつ、ゆっくりいただく晩餐(ばんさん)は静岡の地酒と合わせて、忙しかった自分のご褒美の時間にいたしましょう。

朝の光に温泉の湯けむりが美しく揺らぐ「行基の湯」

 朝になると、男女入れ替えで、もうひとつの露天風呂へ。行基の湯は渓流の水音を間近に聞きながらゆったりと入る岩風呂。温泉から立ち上る湯けむりが朝もやのように幻想的です。

「Bakery&Table東府や」で優雅なブランチを

 楽しいひとり温泉の旅でおすすめしたいのは、公式ホームページ限定の「朝はゆっくりブランチプラン」。これは、翌日は朝寝坊してゆっくり朝湯も楽しんで11時にチェックアウト、敷地内の「Bakery&Table 東府や」で焼き立てパンの優雅なブランチをいただくというプラン。あの楽しい足湯のカフェでほっこりして出発です。たっぷり20時間ステイで、しかも、お値段はちょっとお得。充実の温泉休暇が過ごせます。

■「楽しいひとり温泉」ポイント
1. ほかほか温まれる足湯付きカフェが楽しい。
2. 敷地で紅葉を楽しめる遊歩道がある。
3. 雰囲気の違う温泉を巡って美肌磨き。

静岡県・吉奈温泉

東府(とうふ)やResort&Spa-Izu http://www.tfyjapan.com/

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PROFILE

石井宏子(いしい・ひろこ)

いしいひろこ

温泉ビューティー研究家・トラベルジャーナリスト。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。テレビにも出演。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。海外ブランドのマーケティング・広報の経験から温泉地の企画や研修もサポート。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、日本旅のペンクラブ会員、気候療法士(ドイツ)、温泉入浴指導員。著書「癒されてきれいになるおひとりさま温泉」(朝日新聞出版)「地球のチカラをチャージ・山温泉・海温泉・花温泉」(マガジンハウス)ほか。公式サイトhttp://www.onsenbeauty.com

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