神通峡の峡谷美と知る人ぞ知る富山の珍スポット

  • 富山の絶景に会いに行く・その5
  • 2017年12月5日

巻物付きカフェからスタート

 富山市中心部から車で約40分。神通川沿いにたたずむラグジュアリーホテル「リバーリトリート雅樂倶」が今回の絶景富山旅のスタートです。こちらのホテル、客室は全25室とこぢんまりとしていますが、館内では現代美術界で活躍する彫刻家や陶芸家、ガラス造形作家などの作品を見ることができる、まるで美術館のようなホテルなのです。それもそのはず、設計を担当したのは今年8月に全面開館した富山県美術館を手がけたことでも知られる建築家の内藤廣さんです。

リバーリトリート雅樂倶のメインロビー。神通川の四季折々の景色を楽しむことができる

 メインロビー隣にあるカフェ「リヴィエール」でこだわりコーヒーをオーダーしたら“神通峡 遊び方指南書”と書かれた巻物が付いてきました。するするっと広げてみると、神通峡エリアのおすすめ観光スポットの紹介が。さっそく巻物を手に周辺散策といきましょう。

居心地の良いライブラリー。ここに籠もって読書にふける、なんていう滞在もいいかも

 まずはリバーリトリート雅樂倶から歩いていけるところにある神通川第三ダム(神三ダム)から。1954(昭和29)年完成というこのダムの第一印象は「レトロ~!」。黒っぽくなったコンクリートの色や鉄骨の質感に60数年の歴史を感じます。モノクロ写真が似合いそうな巨大建造物でした。

神三ダムはローラーゲート8門からなる北陸電力の発電用ダム

 お次は神三ダムから車で5kmほど上流にある、その名も“観光橋”へ。この橋の上から一望する神通峡の景観はなかなかのもので、パッと目を引く赤色の橋自体もフォトジェニックです。今回は訪れなかったのですが、約15kmにわたって峡谷が続く神通峡の中でも片路峡(かたじきょう)は特に紅葉が見事な景勝地として有名です。紅葉の見頃は例年10月下旬~11月中旬とのことなので、来年、訪れてみてはいかがでしょうか。

青空に映える真っ赤な橋は、その名も観光橋

鏡のような水面が美しい

 続いて向かったのは、絶景は絶景でも“珍スポット”的な絶景「おおざわの石仏の森」です。ここ、何がすごいかって山の傾斜にずらりと並ぶ石仏なのですが、なんとその数、500体! 一体誰が何のために?!と思わず首をかしげてしまうこの石仏群は、地元富山にある医療法人の故・古河睦雄会長の発願で、中国の彫刻家に依頼して造られたもの。 熱烈な仏教徒だったという古河氏がこれを作ったのは、「中国文化への憧れ」や「日中友好の願い」、そして「地元富山の名所になれば」という願いからだったといいます。

「おおざわの石仏の森」では五百羅漢が見られる

 「おおざわの石仏の森」から800mほど上流に行くと左側に見えてくるのが「ふれあい石像の里」です。こちらはさらにシュール! というのも、創設者・古河氏の知人や友人・親戚などの人たちがモデルとなった石像が整然と並んでいるのです。おそらく写真を中国に送って作らせたのでしょう。スーツを着て座ったものもあれば、ポロシャツ姿であぐらをかいている石像もあって、中には猫を抱いていたりピースをしていたりするものも。とにかくその圧倒的な数に誰もが言葉を失ってしまうはず。

「ふれあい石像の里」には300体の羅漢像が。「おおざわの石仏の森」と合わせて八百羅漢像となり、世界でも類を見ないという

 どちらも大型バスオッケーな駐車場を完備していて、ゲートなどもなく観覧自由(無料)。おおざわの石仏の森には無料の休憩所まであるという至れり尽くせりっぷり。富山に行ったら一度は見ておかなくちゃ、というレベルの“珍”絶景でした。

表情豊かで見ていて楽しい石像は420体にもなるのだとか

すっかり神通峡の自然の中に溶け込んでいる様子

■リバーリトリート雅樂倶
富山県富山市春日56-2
TEL:076-467-5550
https://www.garaku.co.jp/

■大人の遊び、33の富山旅。
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~巻物付きカフェからはじまる~
至極の神通川絶景ツアー
http://33toyamatabi.jp/pg_jintsuugawa.html

■体験型観光プログラム
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PROFILE

こだまゆき

こだまゆき

フリーライター。知らない土地での朝食がなによりも楽しみなフォト派のライター。iPhoneで撮るのも一眼レフで撮るのもどちらも好き。自由で気ままな女性ならではの目線で旅のレポートをお伝えしています。執筆業は旅関連の他、ガジェット、雑誌コラム、インタビューなど。趣味は顔ハメパネル。

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