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中田英寿 福島を旅する<#プロローグ> 行きます、福島。[PR]

  • 2018年4月27日

 現役引退後、世界各地・日本全国を旅した中田英寿さん。旅先で出会った日本の魅力を自ら発信し、活躍の場を広げる彼が、1年間、ふくしまを旅する新企画がスタート。第1回は奥会津の豊かな自然が生んだプレミアムウォーターに迫る。

「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018」会場にて。「奥会津金山 天然炭酸の水」を製造販売する、株式会社ハーベスの前田知憲社長と福島について語り合った

現地でしか知り得ない発見こそ旅の醍醐味

 12年前、29歳でサッカー選手として現役を引退。中田英寿さんの人生の第二幕は、世界を旅することから始まった。90カ国以上を訪ね歩くうち、日本人でありながら日本を知らないことに気づき、平成21年からは47都道府県を巡る旅をスタート。約7年かけて日本全国に足を運んだ後は、十分な魅力を持ちながらもスポットライトのあたりにくい、日本の文化の普及・発展のため、各地を飛び回っている。なかでも、日本有数の酒どころである福島には、数え切れないほど足を運んできた。

中田さんが立ち上げた、日本文化の再発見プロジェクト「ReVALUE NIPPON PROJECT」では、福島県の40カ所以上を訪れている(写真は「大内宿」) photo:(c)Junichi Takahashi

 「浜通り、中通り、会津地方と、文化圏が3つも存在し、それぞれが地域色豊かな文化を形成している。これは、他ではなかなか見られない、福島の特色だと思います」

 全国3番目の広大な土地に広がる、変化に富んだ風土によって、多様な文化を形成してきた福島県は、訪れるたびに新たな発見があると語る。

 これまでも、日本各地の伝統工芸や日本酒の魅力を、多くの人に紹介してきた中田さん。自身が仕掛ける日本酒イベント「CRAFT SAKE WEEK」では今年は、「奥会津金山 天然炭酸の水」を和らぎ水として採用している。

「奥会津金山 天然炭酸の水」はシャンパンのような繊細な泡が特徴。1日の採水量が限られた希少な水だ

 福島県・会津地方の西、新潟県境に位置する、大沼郡金山町。只見川を抱く渓谷の町に湧く水は、軟水にして微炭酸という非常に珍しい特徴を持つ。明治時代にはヨーロッパに輸出されるほどの人気を博すも、輸送の難しさから製造は中止に。だが、地元住民によって大切に守られてきた水は、約百年の時を経て見事に復活を遂げた。

大塩地区の井戸(写真左)は観光客でも利用可能。現在は地元保存会が清掃・管理を行っている。起源となる明治時代には、胃腸に良い水として知られ、「太陽水」の名で、薬屋でも販売されていたという。写真右は現存する当時のボトル

多様な文化が息づく、ふくしまの魅力を再発見

 「奥会津金山 天然炭酸の水」を製造するのは、埼玉県に本社を置く株式会社ハーベスだ。取引先から金山町の炭酸水の評判を聞いた前田知憲社長は、現地を視察するや商品化を決意。地元の協力の下、新たに井戸を掘削して工場を構え、平成16年から販売を開始した。

 中田さんがその存在を知ったのは、今から7〜8年前。日本では珍しい天然の炭酸水とあって、強く印象に残ったと振り返る。

 「今でこそ日本でも炭酸水は日常的に飲まれるようになりましたが、当時はまだ今ほど炭酸水文化は根づいていませんでした。天然炭酸水としては先駆けだったのではないのでしょうか」

 その評判は徐々に広まり、ミシュランガイドにも掲載の日本料理店やフランス料理店で採用されている。炭酸水でありながら、きめ細かくなめらかな口当たりは、和らぎ水としても最適。日本酒の繊細な風味を際立たせてくれる。

金山町を流れる只見川。朝には川霧が立ち込めてひときわ幻想的な雰囲気に包まれる

 前田社長から、金山町の工場見学に誘われた中田さん。近くに炭酸の温泉もあると聞いて、興味を引かれた様子だ。来月からはふくしま再発見の旅も本格始動。知られざる魅力を掘り起こしていきたいと意気込む。

 「福島は食材、お酒、伝統工芸など、素晴らしい素材に恵まれながらも、県民でさえ実は知らないというものがたくさん存在すると思います。また、地元では当たり前のことも、見る角度によっては新たな発見になると思うので、新鮮な情報を掘り起こしていきたいです」

全国有数の豪雪地帯として知られる福島県大沼郡金山町。只見川の中流、越後山脈に接する町は、会津若松から列車で約2時間という距離。車を利用する場合には、磐越自動車道・会津坂下ICから約40分でアクセスできる

対談が行われた「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018」のイベント会場

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中田英寿(なかた・ひでとし)

1977年山梨県生まれ。Jリーグ平塚(現湘南)からペルージャに移籍し、名門ローマなど、伊・英のトップチームで活躍する。ドイツW杯後に現役を引退した後は、世界各地を歴訪。日本全国47都道府県を巡る旅を経て、伝統文化・工芸を支援するプロジェクト「REVALUE NIPPON PROJECT」を立ち上げる。15年には、株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANYを設立。日本酒の魅力、楽しみ方を国内外に発信する活動に取り組む。

◆福島県公式Facebook
https://www.facebook.com/FutureFromFukushima/

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