リノベーション・スタイル

<141>36平米でも広々&収納たっぷり。ホテルのようなワンルーム

  • 文 石井健
  • 2017年1月11日

 [K邸]
 Kさん(40代)
 新宿区 築47年/36.00m²/総工費 840万円

    ◇

 Kさんはファッション関係のお仕事をしている40代の男性。仕事柄洋服が多く、収納が悩みの一つでした。そこで、すっきりと収納できるクローゼットがある部屋で自分らしい暮らしがしたい、と中古物件をリノベーションすることに。

 見つけたのは都内の築50年弱のマンション。古いとはいえ、東京のど真ん中で駅からもすぐ近く。36平米とコンパクトですが、間口が広くて明るい角部屋です。

 限られたスペースにクローゼット、キッチン&ダイニング、ベッドスペース、サニタリールーム、ワークスペースを配置するときに有効なのは、空間に合わせて家具を造作すること。そうすれば無駄なスペースができません。

 今回は、ベッドがぴったり入るベッドスペースとしました。リビングとベッドの間に壁をつくりましたが、大きなスリットが入っているので、ほどよいこもり感がありながら、圧迫感はありません。枕元の棚は、裏側のトイレの洗面台の凸凹の部分。

 ワークスペースは、シャフトとクローゼットの入り口の間のスペースを活用し、デスクを造作しました。リビングのテレビ台も部屋の凸凹を使って設置しています。このように、部屋の凸凹をうまく使うことによって部屋をフラットにし、空間を広く使えるのです。

 結果として、一人暮らしには十分な大きさのダイニングキッチンに大きな冷蔵庫やパントリーまで置くことができました。1.6畳のクローゼットは、細かく計算して作ったので、実質的には2.5畳分くらいの収納量があります。

 サニタリールームはシャワーとバスタブが一緒でコンパクトですが、ホテルのようにシャワーブースとしても使えるので便利です。

 キッチンは黄色、ベッドルームは青、ワークスペースはマゼンタ、とシーンによって壁の色も塗り分け、楽しい雰囲気を出しました。

 36平米ですが収納もたっぷりあり、機能も盛りだくさん。まるで欧米やアジアのブティックホテルのようなワンルームは、都会の一人暮らしを豊かにしてくれるはずです。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

写真

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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