リノベーション・スタイル

<144>3LDK+和室を、ゆったり2LDKに

  • 文 石井健
  • 2017年2月22日

 [H邸]
 Hさん一家(夫30代・妻30代・長男4歳・長女1歳~リノベ完了時)
 東京都荒川区 築10年/100.42m²/総工費 910万円

    ◇

 こちらは東京郊外の築10年のマンションです。まだ新しいのであまり修繕する必要はありませんでしたが、100平米の広い空間に使わない部屋があったことと、キッチンを新しくしたいということで、リノベーションをすることになりました。

 大きく間取りは変えていませんが、使わない空間をなくし、それぞれの部屋を少しずつ大きくさせています。たとえば玄関横にあった5.5畳の洋室はウォークインクローゼットとシューズインクローゼットに。玄関前の納戸もなくし、ゆったりとした玄関と玄関ホールにしました。

 クローゼットを1カ所にまとめたことで、主寝室にあったクローゼットがなくなり、寝室もよりゆったりとした空間になっています。今はそこでご家族そろって寝られているそうですが、お子さんが2人いらっしゃるので、将来的には主寝室は真ん中で2部屋に分けられるようにしています。入り口のドアの横に鏡が1枚あるのは、取り外してドアにするためです。

 バルコニー側にあった和室と押し入れも広々としたリビングになりました。リビングの向かいは新しく造作したキッチンとダイニング。リビングで遊ぶ子どもを見ながら料理ができます。奥様が好きなお皿は、オープン棚で見せて収納できるようにしています。

 ダイニングテーブルと棚は既製品ですが、キッチンやフローリングの色に合わせてご主人が塗装しました。本当はDIYをするつもりだったそうですが、時間がなくなってしまい、既製品を買ってきてカラーリングだけ合わせたそう。これはいいアイデアですね。自分でいざ造るとなると場所も道具も必要で、結構大変です。現実的に負担が大きい場合は、買ってきたものにエイジング加工をしたり、家具の色調を合わせたりするというのは賢い方法だと思います。

 部屋の間取りとしては、3LDK+和室だった部屋を2LDKにしたため、それぞれの空間が広くなり、全体的にゆったりとした空間ができました。既存の配線や建具を生かしてリノベーションできるのは築浅物件の大きなメリット。コストダウンにもつながります。

 何が必要で、何が不要か。しっかり吟味することでより豊かな暮らしが実現できます。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

写真

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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