きんゆう女子。お金の学校

<8>お金の「運用」って?

  • 鈴木万梨子
  • 2017年6月8日

撮影/山田秀隆

 こんにちは! 今日は「運用」というキーワードについて考えたいと思います。運用という言葉は、私が「きんゆう女子。」を通じて、とても気になっている言葉の一つです。

 運用という言葉が前後にくっついている単語は、金融を勉強する上で覚えておいたほうがいい単語だと思います。

 例えば、資産運用、運用会社、運用相談、運用方法、運用成績、運用報告書、運用レポート……etc。このような単語、一度は耳にしたことありませんか?

 もちろん、漢字を見ればなんとなく意味が分かるのですが、そもそも「運用」ってどういう意味なのでしょうか。

 ネットで検索して調べてみました。

うんよう【運用】

(1)「そのもののもつ機能を生かして用いること。活用」

(2)「金銭を利殖などの目的のために他の財産形態に変えること」

 わたしたちが考える運用は(2)のほうですが、、、う~む、日本語ってなんか本当に難しいですね。なかなか意味がすっと入ってきません。

 そこで、わたしたちなりに言い換えてみました。

 「お金をふやすために、他の“お金”や“金融商品”に変えること」。これでどうでしょうか。

 お金を運用するというと、株や債券、投資信託などの「投資」をどうしてもイメージしがちですが、それだけではないようです。銀行などに預ける「貯蓄」も、立派な運用方法の一つとのこと。毎月決まった金額を預けること、普通預金を定期預金にすること、など手堅く貯めること全般が貯蓄ですね。

 リスクを取ってリターンを期待する投資と、確実にお金を貯める貯蓄、二つの考え方が運用の基礎なんですね。なるほど、納得です。

 あともう一つキーワードとなるのは、資産を「効率的に」ふやそうとするのが運用だということです。自分が持っている資産を、全額をよくわからないまますべて投資に回したり、なんとなく全額を普通預金に預けたままにするのではなく、「何歳までに○万円まで資産をもっていたい」など、資産をふやす目的や目標をしっかりと自分の頭で考えて実行すること。これが運用の第一歩になるのだそうです。わたしたちの大事な資産を考えるときに、とても大切なことですね! でもその結果、減ることもある。だから運用会社さんは、運用成績や運用報告書を発表しているのです。

 個人の資産運用はだいぶわかってきました。それでは、会社が行う「運用」とはなんでしょうか? 「運用会社」という言葉で考えてみます。

 ○○アセットマネジメント、○○投資信託、このような名前の会社を運用会社といいます。運用会社は、投資信託などの運営や管理を行う会社です。個人や企業、団体、行政などから預かったとても大きなお金を、「効率的に」運用してふやすよう指示を出します。

 運用会社は投資信託に関するすべてをやっているように思えますが、実はそうではありません。世界や日本の経済についてさまざまなデータを集めて分析し、「日経平均と同じ動きをする商品をつくろう」「アメリカの不動産価格に連動する商品をつくろう」など、商品を企画・設計し、指示を出すところまでが運用会社の役割だそうです。

 一方、その商品を売るのは運用会社ではありません。証券会社や銀行、郵便局などの「販売会社」です。運用会社からは基本的には、直接商品を買うことはできないのです。少ないですが、直接販売する会社もあります。

 なんだかちょっと複雑な感じがしますが、コンビニやスーパーで何かを買うことを考えると理解しやすいです。わたしたちが買うものは、売っているそのお店で作られたものとは限らないですよね。食品を専門の会社が製造していたり、コンビニチェーンの子会社が作っていたり、いろいろなケースがあります。わたしたちと商品をつなぐ「窓口」が販売会社なのですね。

 それから、運用会社は、ものすごい大きなお金を預かっているというイメージがあるかもしれませんが、実際にはお金を預かることはまずありません。これもびっくりです! 「信託銀行」と呼ばれる銀行が、わたしたちや企業からお金を預かって、運用会社から来た指示のもとにお金を管理しているそうです。株や債券を売ったり買ったりするのは運用会社ではなく、信託銀行がやっています。もちろん、預かった貴重なお金に万が一のことがあってはいけないので、信託銀行は自社の財産とは別にお金を保管・管理しています。信託銀行は住宅ローンや預金を扱うなど、普通の銀行と同じ仕事をしながら、このようなことをやっているのです。これもなかなか知られていないですね。

 運用会社が中心となり、販売会社と信託銀行がそれを支える仕組み……。奥が深いです。

 ちなみに、わたしたちの年金も同じような仕組みで運用されています。勤め先の会社などを経由して信託銀行に預けられ、運用会社によって運用されているのです。ある程度のリスクをとって、株券や債券で運用されているんです。その運用状況は一般公開され、わたしたちも見ることができるそうです。(年金積立金管理運用独立行政法人 ウェブサイト:http://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html

 こういったお金の流れを知ると、わたしたちは世の中の大きなお金の流れの中に生きているんだなと改めて実感することができると思います。

 次回は、「債券」について勉強したことをお伝えしたいと思います!

    ◇

 「きんゆう女子 お金の学校」は、お金のことワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」の代表・鈴木万梨子さんが、お金や経済にまつわるキーワードについて、その意味や、私たちに実際どう関係してくるのかを解説する連載です。

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PROFILE

鈴木万梨子(すずき・まりこ)TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長

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獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月起業し、Webサイト立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。https://kinyu-joshi.jp/

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