きんゆう女子。お金の学校

<9>預金と近い存在、「債券」って?

  • 鈴木万梨子
  • 2017年6月22日

撮影/山田秀隆

 こんにちは! 前回は「運用」について学びました。書いてみて、奥深いキーワードだなと改めて感じた言葉でした。それと同時に、まだまだ知らない金融に関する単語が多いなぁ……とめげそうになります。そんな時は、女子会でメンバーに励ましてもらったり、考えや意見をシェアしたりしています。

 さて、今回は運用を勉強した時に出てきた「債券」について考えてみたいと思います。

 いつものとおり、まずは辞書で調べてみます。

さいけん【債券】

国や地方自治体、銀行、会社などが、事業に必要な資金を借り入れるため発行する有価証券

 相変わらず難しいです……。
 単語をときほぐして考えたいと思います。

 まず債券の「債」の字ですが、これは借金を意味するそうです。

 もちろん借金をすれば、いつか決められた期限が来たときに利子をつけて返さないといけないですよね。だから借金をしたときにつくられるルールを記した証明書、これが債券だといえます。

 債券には、いつ、誰から、いくら借りて、いくら利子がつく、そんなことが書いてあります。

 債券にはいろいろな種類があります。
 たとえば、会社が発行するものは「社債」、国が発行するのは「国債」。

 漢字を読み解けばどこがお金を借りたいのか、イメージがつきますね。

 債券の特徴は、お金を返す期日を決めて、その日までにすべて返すというルールがあることです。この期日を「満期」といい、1年・2年といった短いものから、30年あるいは100年(!)なんてものもあります。

 100年経ったら自分はもういないはず、そういう場合はどうなるのでしょう。子どもに残す?でも、おひとりさまだったら……?(今度、勉強します)

 いずれにしても、貸したお金が何年かあとに必ず戻ってきて、少し利息がつくなんて安心! しかも貸した相手が、国や自治体だったら、返されないというトラブルもあんまりなさそうです。

 しかし、つきつめていくと100%保証でもなさそうです。

 例えば、過去にはギリシャのように国債が返せなくなる「デフォルト=破綻」を宣言した国もありました。もう降参!ってことですね。あの時は、ニュースを聞き流していましたが意味がわかるととんでもないことだったんですね。

 同じように社債を発行した会社が倒産してしまったら、債券は紙くずになってしまいます。株にも紙きれ同然……という表現がありました。リスクは少なからずあるんですね。

 ここで、ぜひ「マネー・ショート」という映画を見てみてください。映画では、リーマンショックの裏側が描かれていて難しいですが、おもしろいです。債券の「格付け」に関するいろんなシーンが特に印象的です。レストランを格付けするミシュランガイドがあるように、金融にも格付けする会社があるんです! ムーディーズ、スタンダード&プアーズなどという会社が世界で有名です。

 当然、貸したお金は返ってきてほしいので、格付けランキング上位の信用力が高い貸し先がいいですよね。でも、そういう債券はみんなに人気なので、満期になってもらえる利子は小さいです。今回いろんな人に債券について聞いて回ったのですが、どうして信用が高い債券が利子が小さいのか、信用が低い債券は利子が大きいのかは解決しませんでした。

 ちなみに、日本国債は世界で14位。ムーディーズがA1、スタンダード&プアーズがA+。信用力あり、でもランキングだと意外と低いんだなぁという印象を受けました。

 また、債券は利息のつく預金と近い気がしますが、違う点は最初に用意したお金が減ることもある点、証券会社などで売ったり買ったりできる点です。これは、株と似ていますね。

 株も社債も、新しい事業などのために企業がお金を集める行動は同じですが、勉強してわかったのは、株は出資、社債は貸付で同じお金を集める動きですが、全く違う機能だということです。

 株は、出資したお金で会社が大きく成長すればその分大きく対価がもらえます。逆に成長せず破綻したら、価値はゼロ。株は売ることしかできないルールなので、価値がゼロだと誰にも売れないのです。

 一方で、社債の場合は、会社の調子が悪くなっても、ルールで守られた利子はもらえて、満期が来れば、貸したお金はすべて返ってきます。でも、会社が大きく成長しても、最初に決めたルール以上の対価をもらうことはありません。

 最後に、今日は勉強する中で分かりやすかった日本証券業協会のウェブサイトを紹介します。(こちらから

 債券について短い文章で書いてあったので、勉強の参考にしました。意外にもおもしろい動画や記事が書いてあってワカラナイ女子にはぴったりなサイトだと思います。知らない方も多いので、のぞいてみては?

 次回は「金融庁に行ってみた」編です!

    ◇

 「きんゆう女子 お金の学校」は、お金のことワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」の代表・鈴木万梨子さんが、お金や経済にまつわるキーワードについて、その意味や、私たちに実際どう関係してくるのかを解説する連載です。

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PROFILE

鈴木万梨子(すずき・まりこ)TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長

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獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月に起業し、Webサイト立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。https://kinyu-joshi.jp/

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