あなたにとって、年齢の持つ意味とは? 湯山玲子さん[PR]

  • 2017年6月27日

  

自分で自分にプレッシャーをかけなくていい

 「SK-II」は「運命を、変えよう。~#changedestiny~」という、人生を前向きに切り開く女性を応援するキャンペーンを展開してきました。そして6月21日からは、「決められた期限なんてない。私の人生は、私が決めるもの」というメッセージを贈る新キャンペーン「年齢って何だろう」を開始し、動画を同時公開。すべての女性が自分らしく生きることを応援します。動画は、日本・韓国・中国の3人の女性の誕生から、30歳を迎えるまでの成長と葛藤をつづったスペシャル動画、「期限なんてない」。周りがどう思おうと、自分自身で年齢に対する呪縛を乗り越えると決断できたとき、本当の意味で自分らしく輝き、多様な生き方を選びとることができるというメッセージを伝えています。

 

 日々を謳歌(おうか)していても、誰しもなにかしらの不安を抱えながら生きている。それは、大人になっても変わることはありません。SK-IIが今春に世界11カ国で行った意識調査(※1)から、女性が年齢を重ねることに対して抱える不安が見えてきました。8割以上の女性が抱える、歳をとることへの不安。また、さらに明らかになったのが、30歳という年齢が、何かの期限のように捉えられ、女性の不安につながっているということ(20、40、50、60歳の節目に比べ、30歳が迎えるのが不安と最も多くの女性が回答。20代だけに絞ると、その割合は6割以上にも)。一方で、7割以上の女性はそのプレッシャーは自分自身の思考によるものとも回答し、自分の考え方次第でそのプレッシャーからは解放されると気づきつつも、なかなかそこから抜け出せない現代女性特有の葛藤があるようです。

 そこで今回、SK-IIの実施するキャンペーン「年齢ってなんだろう」に賛同する著述家・ディレクターの湯山玲子さんから、年齢を重ねることに不安やプレッシャーを感じる女性たちに熱いエールをいただきました。

※1:2017年5月 日本、韓国、中国、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、アメリカ、イギリス、オーストラリアの女性4,280人、男性3,261人に対して実施

  

愚痴を言うことで自分の新たな活路を見いだす

――湯山さんはどのような20代を過ごされたのでしょうか?

 大学を出て大手情報出版社に新入社員として入りました。まだ男女雇用機会均等法が施行される前だったのですが、男女平等を掲げる会社だったのもあり、また、バブル期の情報最先端メディアでもあったので、むちゃぶりといえるようなチャレンジを重ねた20代でした。

 いくつか実績もあげて20代で少し自信を得たと思っていたのですが、あるプロジェクトですごく目立ってしまったことを機に、大きな仕事が与えられなくなって。まあ、出る杭は打たれる、というヤツですよ。いきなりはしごを外されて、さすがに気持ちは腐りましたね。

――会社を辞めようとは思わなかったのですか?

 思いましたよ、何度も。でも当時、「会社を辞めても、結局、会社から仕事をもらう下請けにしかならない」という呪いの言葉が充満しており、加えて、当時30歳での独立というのは、「遅すぎるスタート」と言う空気もあって、なかなか踏ん切りがつかなかった。果たしてこの先、私は何を武器にして飯を食っていけるのか、自分に何ができるのか分からないという不安ももちろん、ありましたしね。

 とにかく、情報収集だ!ということで、私が始めたのは、足を動かすこと。毎日のように、外部の友だちと会って飲んでは愚痴を言う。けっこう、この年代って、会社が見えてくるときだから、お互い会社批判をぶちまけて、「あっ、アンタんとこもそうなのか」と気がついたり。しかし、ただの愚痴大会と侮るなかれ、そういったコミュニケーションを通じて、自分がどうしたいのかが次第に言語化されていったのです。自分の欠点や評価、そして、人の愚痴を聞きながら「会社に勤めている限り、こういう悩みはずっと続くよね」とはっきり分かってきたのです。

 ですから、日頃からとにかく社外活動をガンガンして、センスや考え方が似ている人たちとのつながりをガッチリつかんでおきましょう。お酒の席で調子に乗ってしゃべったことが、数年後に「こんなプロジェクトが始まるんだけど、アナタ向きだから参加しませんか?」というチャンスになって帰ってくることがある。会社の内部と違う考え方が外の世界にはあり、それが何かの折りには、「免震構造」となって支えてくれたりもします。御法度は一人で悶々(もんもん)と悩むこと。自分の世界なんて本当に小さいので、そこを見つめても新たな答えは見つかりませんし、往々にしてその悩みの結果は「自分が傷つくことはやらない」ということになりがちなのです。

  

不安を飼いならせるようになってこそ大人

――やりたい仕事は見つかったのですか?

 まあ、クリエーティブとコミュニケーションということでしょうね。発注者の目的を大衆の欲望とすりあわせ、どうしたら心に刺さるかというプランニングをし、現実化させること。あと、情報誌編集部でいろんな文化ジャンルに触れたことで、恐ろしく教養を深めていたので、まあ、文化に関わることは飯のタネだな、とは思っていました。それと業界に先んじて、会社で広告タイアップを多く手がけていたので、そのノウハウとスキルがあれば、独立できると踏んで、会社を辞めたのです。

 ただ、よく「好きなことをやっていていいですね」って言われるのですが、実は今でも正直、自分の好きなことが分からないのです。若いときに周囲には、「映画が好きで、映画のためになることをしたい」的な人が多かったのですが、私は今でもその意味が分からない。好きや嫌いというのは、ジャンルではなく、個々に発生するものですよね。なので、「私はコレ苦手だから」といって食わず嫌いを決め込むのは、ちょっともったいないなあと思うんですよ。一つのことを極めている人に比べたら、達成率は60%くらいですが、それで十分。その「そこそこ」が束になった時に、今度は「とあるセンスのジャンルの横断」という画期的なことができる。

 振り返ると私のアラサー期は、充実していたけれど不安もありました。でも、そもそも30歳を前に不安になるのは当たり前のこと。不安を恐れ、無いことにしたがるのが子ども、不安を認めて飼いならすことができるのが大人です。そう、不安は生きている限り、人生にべったりと張り付いていて、扱い方を知らないと、雑草のように伸びて光を遮ってしまう。だから、その手入れの仕方をアラサー期に学びはじめていく。「不安という雑草を刈るハサミを私はもっている」と自覚するだけでも違う。ちょうど30歳前というのは自分のことや、周りの人間関係などを一つひとつ自覚して納得していく時期。そこには必ず不安がつきまといます。つまり不安は自立の兆し。Welcomeと受け止めてほしいくらいです。

 本当に生きている限り、不安は次から次へとやってきます。そして、新たな挑戦はもちろん、不安を連れてきます。急に自分の人生に数年前から現れたのが、テレビの仕事。書くことや企画立案とは全く頭の使い方が違うのがテレビ出演。空気の読み方もしきたりも私が今まで見知ってきた業界とは全く違うわけで、不安と言ったらすべてが不安。でも、最近になって、その不安を飼いならしつつあります。不安の正体は恐怖、ということなので、違和感を感じたら、徹底的に人からの意見などを参考にして分析し、問題解決をするべきなんですよね。

 味方を作ることも、不安解消に役立ちます。自分のことが好きだと思ってくれている人、尊敬してくれる人、気が合う人、センスが合う人などなど、強力な自分のフォロワーを作る、ということ。SNSの文章には人柄が出る、というのは本当で、そこで魅力が伝われば、名実ともにフォロワーがグンと増えるし、実際、そういう魅力的な人をSNS上で見つけることはできる。SNSも使いようです。

あなたの人生は他の女性のものとは違う

――湯山さんは結婚したいと思った時期はありましたか?

 結婚していますが、切望した時期はなかったですね。例えば人生の歯車がうまく稼働していない時に周りを見渡すと、結婚している女性が一瞬、幸せに見えるかもしれません。でも、その人が幸せそうに見える、というだけで、本当のところは分からないし、その幸せが本当に自分の求めているものなのかどうか、というのは冷静に考えた方がいい。

 日本人は「みんないっしょ」が行動指針になることが多い。世間と自分を比較して物事を考えたがるところがあります。一人でも本当はけっこう、充実していてそんなに寂しくないのに、世間に合わせて「独り身の私は寂しい」と思い込もうとするところがある。「人並み」という空気は非常に強くて、私もそこから逃げられないのだけど、「自分の人生は他の女性のものとは違うものなんだ」と強く自覚することで気持ちもラクになるし、生きやすくなります。

 自分に何ができるのかというのは30歳までに分かることではありません。まずは、人に求められることはそれすなわち才能だ、と信じてそこからスタートすればいい。私はずっと書くことは好きでしたが、それが才能だと気づいたのは40歳でした。テレビのコメンテーターだって始めたのは54歳。もちろん、自分で希望したわけではありません。でも、自分に合っていて楽しい。どんな小さなことでもいいんです、ちょっと人から褒められたことを才能だと信じて、面白がってやってみる。それがこれからの人生を生き抜く一番の方法だと私は思いますよ。

    ◇

湯山玲子(ゆやま・れいこ)

著述家、ディレクター。日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師。東京都生まれ。現実主義をモットーに文化全般を独特の視点で考察。20~50代まで全世代の女性誌にコラム、コメントを発表。テレビのコメンテーターとしても活躍。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する「爆クラ!」イベントを開催しているほか、自らが寿司(すし)を握る「美人寿司」を主宰し、世界を回る。著書に『女ひとり寿司』『女装する女』『四十路越え!』『渇!迷える女子の人生相談』『文化系女子という生き方』など多数。

湯山玲子 公式サイト:http://yuyamareiko.blogspot.jp/

SK-Ⅱは、「30歳」という年齢の持つ意味や女性たちが抱える不安やプレッシャーについて、さまざまな年齢・職業・バックグラウンドを持つ安藤美冬さん、荒川静香さん、大宮エリーさん、はあちゅうさん、山田優さん、湯山玲子さんの6名とともに考え、公式ツイッター( @SKII_Japan)にて随時発信しています。

>>あなたにとって、年齢の持つ意味とは? 大宮エリーさん

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