きんゆう女子。お金の学校

<10>金融庁に行ってみた(前編)

  • 鈴木万梨子
  • 2017年7月6日

撮影/山田秀隆

 今回は番外編!「きんゆう女子。学院」のお話です。

 私たちが開催する「きんゆう女子。学院」では、いつもの女子会より、少しステップアップした内容で金融の基本を勉強しています。初回は東京証券取引所に、2回目は金融庁におじゃまして授業。3回目は関東財務局さんをゲストに迎え、最終回は東証アローズで卒業式をするという4回シリーズです。特別な場所で勉強することで、金融をより身近に感じてもらえる内容にしています。約40人のメンバーが、学院の1期生として参加しました。

 今回は、2回目の金融庁を訪れたときの様子をお伝えします。

 授業は約3時間。前半は参加者同士の自己紹介と1回目の振り返りからはじまり、東証の広報・青沼さんによる金利や利子、金融商品の種類についての講義。後半は、金融庁のお仕事と、2018年からスタートする「つみたてNISA」がテーマでした。

 金融庁さんに聞いてみたいことを、参加者から事前に募集しました。
「どんなお仕事をしている機関なの?」
「名前は聞いたことがあるけれど、どんな方が働いているのか知りたい」
「国の今の動きが知りたい」
などなどの声が集まりました!

 きんゆう女子たちも、金融庁については興味津々のようです。

 いざ、霞が関の金融庁に到着してみると、そこはかなり大きな高層ビル。普段なかなか足の踏み入れることのできない場所だけに、ちょっと緊張しました。

 今回利用させていただいた会議室は、金融に関するさまざまな制度について有識者が集まって議論する際などに利用されるそうで、とても重厚な雰囲気。ぐるっと楕円形になっているテーブルには、一人ひとりの席にマイクが置かれていて、しっかりした椅子が並んでいます。窓から東京タワーが見える場所で、部屋に入ると参加したメンバーから、「わぁ~!」と声が上がりました。

 本題の授業に入る前に、金融庁の定める「金融と金融庁の方針」についてのお話が印象深かったのでご紹介します。

 金融庁の女性担当者:「難しい言葉にはなりますが、金融とは“身体をめぐる血液のようなものであり、資金が適切に供給されていくことで、経済成長や国民の生活の向上が図られる”、このように定めています」

 初回のコラムでも勉強したのですが、改めて金融の役割を教えていただきました。

 お金の動きが止まってしまうと経済が成長しない。経済が成長しないと、国の力は落ちていき、貧しくなってしまいます。

 そうならないために、交通整理のような役割を金融庁が担っているんですね。道路と同じで、整理する人がいないと事故が起きたり、車が詰まって渋滞になったりするのと一緒ですね。

 続けて、方針をお話いただきました。

 金融庁の女性担当者:
「“(1)金融システムの安定/金融仲介機能の発揮 (2)利用者保護/利用者利便 (3)市場の公正性・透明性/市場の活力を確保することにより、企業・経済の持続的成長と安定的な資産形成等による国民の厚生の増大を目指す。” これは、金融庁の仕事そのものです」
(引用元:金融庁「平成28年度金融行政方針」より)

 なかなか難しいように聞こえました。
 でも、少しひもといて考えると、こういうことではないかと私たちはとらえました。

 「お金が正しく安定的に世の中に流れるようにすることと、金融サービスを利用する人を守り、便利にすること。金融のいろいろな取引を行うときのルールが守られるようにすることで、日本にある企業が成長し、日本に生きる人々の人生を豊かにすることを目指している」

 このミッションを達成するべく、日々のお仕事をしているのですね。すごいミッションです!

  

 具体的な仕事についても聞いてみました。

 「金融の仕組みの法律やルールを決めたり改定したり、正しい業務を行っているか金融機関さんをチェックしたり、モニタリングしている」

 なるほど、幅広い分野で仕事があるのですね。

 例えば、最近では仮想通貨のルールや、銀行とIT企業の連携についてのルールなど新しい法律をたくさん作っているそうです。そのほかにも、行き過ぎた広告をしてないか、お客様目線かどうか、金融を扱う体力がある会社かどうか、などもチェックするそうです。

 一般の企業とは違った立ち位置で国を支えて、国民の生活・資産を考える金融庁。ITが発達し、次々と新しい金融サービスが提供されていて、新しいルールをたくさん作る必要があると思うので、すごく忙しいお仕事なのではないかと想像しました。

 そして、まさにその日は新しいお金の制度「つみたてNISA」を作られた女性の方から、授業を受けることができました。

 次回は、具体的な授業の内容をお伝えしていきます。

  

    ◇

 「きんゆう女子 お金の学校」は、お金のことワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」の代表・鈴木万梨子さんが、お金や経済にまつわるキーワードについて、その意味や、私たちに実際どう関係してくるのかを解説する連載です。

[PR]

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

PROFILE

鈴木万梨子(すずき・まりこ)TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長

写真

獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月に起業し、Webサイト立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。https://kinyu-joshi.jp/

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!