きんゆう女子。お金の学校

<11>金融庁に行ってみた(後編)~つみたてNISAって、なに?

  • 鈴木万梨子
  • 2017年7月20日

撮影/山田秀隆

 今回は前回に引き続き、「『きんゆう女子。学院』が金融庁に行ってみた」の後編です。

 金融庁の担当者さんから、2018年から始まる新しい制度「つみたてNISA(ニーサ)」について教えていただきました。

 「きんゆう女子。学院」の参加者への事前アンケートでも、NISAに関する質問が上がっていました。

 「NISAがそもそもワカラナイ」

 「いまのNISAとつみたてNISAは、どういう形で使っていったらいいのか」

 今回はつみたてNISAの制度を作るときに関わっていた方からお話いただけるとのことで、みんなとても興味津々でした。

「きんゆう女子。学院」の校長先生、日本取引所グループ・青沼見和さん

 簡単にまとめると、NISAはこんな制度です。

・投資をして生まれた利益や定期的にもらえる配当に対して、通常かかる20%の税金がいらない制度。2014年から始まった

・イギリス発祥の「ISA」(個人貯蓄口座)の日本版だからNISA(NはNIPPONの頭文字)

・1年に120万円分まで金融商品を買うことができ、それによって生まれた利益の税金を支払う必要がない
(注意点としては、たとえば経済的にけっこう余裕のある方で、最初に120万円分買ったとします。そのあと、数カ月たってやはり全部売って、新しい金融商品を120万円分買いたいとなった場合は、240万円分買うことになるので、NISAの制度は使えません)

・税金のかからない期間は5年間

 聞いたことはあったけど、制度の具体的な内容を改めて確認することができました。

 私もいつも、そうだった!と思い出すのですが、投資すると通常は利益が出たら20%の税金を納める必要があるんですよね。

 その上で、来年1月から新しく始まるつみたてNISAは、積立というくらいなので買うことができる商品は毎月定期的に定額で買うルールの投資信託になるそうです。

 特徴としては、お金の運用自体が初めての人でも、わかりやすい商品がセレクトされています。現在、日本国内で販売されている投資信託はなんと5400本以上!(本は投資信託の単位)その中でもつみたてNISAの対象になるのは50本くらいだそうです。

 具体的には、手数料が低くて、日経平均株価(以前、株価編で勉強しました)などの指標・指数に合わせた動きをする商品などがメインだそうです。

  

その他にも

・1年で投資できる金額は40万円まで → 月33,333円まで買うことができる

・税金がかからない期間は最大で20年 → 長い目で合計800万円までつみたてられる

・解約は、いつでもできる → 急な出費にも対応できる

・20歳以上の日本に住む人ならだれでも対象

 などの特徴があります。

 「きんゆう女子。」に参加した方のアンケートを見ると、投資を始められない理由の多くが、「損をしたくない」「難しい」「ワカラナイ」ということです。でも、値動きの大きいものや手数料がすごく高いもの、さらには運用期間が短いものは初めから対象外となっているので、投資をしたいけど、どうやって運用したらよいか迷っている人には、とてもよい制度になりそうです。

 ただし、NISAの口座は1つしか持てないので、すでにNISAの口座を開いている人は、つみたてNISAの口座かどちらかを選択する必要があります。また、60歳までの個人年金制度「iDeCo(イデコ)」も両方スタートしてよいものか、自分の作りたいお金の目的を決めるところからですね。例えば、5年後の旅行のためのプラスαなのか、セカンドライフのためなのか。

 金融庁さんでの授業のメンバーからの感想としては、

 「お金を将来のためにしっかり残したい!」

 「いろんな制度を活用しつつも、キャリアについても見直しして年収を上げることも考え始めた」

 「つみたてNISAで始めてみたい」

 「もう少し詳しく聞きたい。iDeCoを始めたけど、つみたてNISAもいいな」

 などという声が出ました。

 今回はじめて金融庁に行ってみて、遠い存在だと思っていた金融に対して親しみを感じることができました。何より、気軽に質問できる環境や雰囲気を作ってもらえたことがうれしかったです。参加者からもたくさんの反響がありました。

 つみたてNISAについては、10月から申し込みができるとのことなので、楽しみです。

 次回は、資産形成とはどういうことか、金融のプロに聞いてみたことを書きたいと思います!

   ◇

 「きんゆう女子。お金の学校」は、お金のことワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」の代表・鈴木万梨子さんが、お金や経済にまつわるキーワードについて、その意味や、私たちに実際どう関係してくるのかを解説する連載です。

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PROFILE

鈴木万梨子(すずき・まりこ)TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長

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獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月に起業し、Webサイト立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。https://kinyu-joshi.jp/

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