きんゆう女子。お金の学校

<12>資産形成ってどういうこと?

  • 鈴木万梨子
  • 2017年8月3日

  

 みなさん、こんにちは! きんゆう女子。のまりこです。今回のテーマは「資産形成」です。

 パソコンやスマホ上で、自分に合った資産運用についてアドバイスがもらえる「ロボアドバイザー」についての報道関係者向け説明会が、先日開かれました。なぜ資産運用する必要があるのか? ロボアドバイザーとはなにか? どんな特徴があるのか? そんなことを記者さんたちと一緒に学んできました。

 「20年、30年後、安心して暮らすためにはお金を増やしたいけど、何からすればいいの?」「そのまえに資産形成ってよく聞くけど一体なに?」

 こんなことを漠然と思っている方も結構いるのではないでしょうか。私も資産形成という言葉の意味を、いまだしっかりとわかっていない部分もありました。

 資産とは何?

 形成とは作ることですが、どのくらい必要?

 具体的にどのように作るの?

 作った資産はどうやって使えばいいの?

 資産形成って、お金持ちじゃないと意味がないのでは?

 など、ちょっと考えただけでたくさん疑問が浮かんできます……。

 今回の説明会の第1部では「資産運用の必要性」と題して、資産形成の基本から応用までを、フィデリティ退職・投資教育研究所長の野尻哲史さんが先生役となって教えてくださいました。生徒役を私が務めました。

  

銀行預金が増えない時代は「お金に働いてもらう」

まりこ:そもそも資産とは、どういうものがあるのでしょうか? 現金、株などはイメージできるのですが。土地も資産でしょうか?

野尻さん:そうですね、現金、株、保険、年金などは資産ですね。ざっくりまとめると、資産とは「現金に変えることができるもの」を指します。つまり、切り売りできるかどうか。難しい言葉でいうと、流動化できるかどうかということです。昔は土地も資産としていましたが、今は土地の価値が下がっているので、なんとも言えないところですね。

まりこ:なるほど。

野尻さん:あわせて、関連した言葉を整理しましょう。「資産運用」とは、自分の持っている資産を、貯蓄や投資で効率的に増やしていくこと。一方「資産形成」とは、積み立てながら運用して、60歳以降のお金を作ること。ここが大きく違います。

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お給料が入ったら、「貯金」ではなく「投資」すべき

 野尻さんによると、日本の個人資産はいま約2400兆円あるそうです。でも、25年前と比べて全然増えていないとのこと。その中で、現金・預金の割合がなんと37.5%! この割合は、25年前の約2倍になるそうです。

 その流れで、つづいて貯金の話になりました。30年くらい前は金利が高かったので、みんなとにかく貯金をしていました。貯金をしていれば自動的にお金が増えていく、今から考えると夢のような時代だったのですね。

 でも「銀行に預けておけば勝手に増える」という時代は過ぎました。だから、「貯金以外にもお金を移し、お金に働いてもらう=お金を増やす」という感覚が必要なのですね。

 野尻さんもこうおっしゃっていました。
 「『お給料が入ったら貯金をする』という発想を、まずは変える必要があります。これからは「お給料が入ったら投資をする』ことが大切になってきます。自分の生活費や娯楽費をお給料から引いて、余ったら投資するというスタイルではなく、『最初に投資分のお金をお給料から引き、余ったお金を生活費などに回す』ことが大切です」

 やっぱり、とも思いましたが、結構ショックです。よく、余裕のあるお金で投資しましょう! と聞きますが、もはや最初から投資用にお金を確保していかなければならないほど未来は明るくない、そんな現実を教えていただきました。。。

  

まりこ:では具体的に、どのくらいの金額を投資用にお給料から引いたらよいのでしょうか? 1万円、2万円など、なにか目安はありますか? 2万円でも捻出するのは結構大変な気もします。

野尻さん:お給料のだいたい8~15%を投資に回すようにするべきです。金額ではなく収入に対しての%(パーセンテージ)で決めましょう。イギリスの企業年金は、給料の8%を資産形成に回す制度になっています。こういう数値は、わたしたち個人でも参考になると思います。

まりこ:そうなんですね! イギリスってすごいですね。日本以外の国にも目を向けることで、自分たちを客観的に見ることができますね。

野尻さん:そうですね。資産形成、投資というと、とても難しいイメージがありますが、そんなことはありません。最初が肝心で、最初が一番大変。そこさえうまく乗り越えれば、後はほぼ自動で、あるいは手間を省いて、お金を資産形成に回すことができるようになってきます。

まりこ:なるほど。でも投資するとお金が減ってしまう、、、そんなイメージもあります。
 もうひとつ不安があるので、教えて下さい。将来60歳くらいになってリーマンショックみたいなことが起きたら、一体どうなってしまうのでしょうか。

野尻さん:まずは、そのときに一気に現金化しないことです。資産を作るときには長期間かけて積み立てたように、使うときも少しずつ引き出し、運用は続けていくほうがよいです。

まりこ:積み立ては資産を作るときだけの考え方だと思っていましたが、使うときも少しずつ引き出すことで、お金が長生きする感覚ですね。

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 野尻さんからお話を聞いて、資産をキープするためにも、植物を育てるようにケアが必要なんだと思いました。お肌も日々のケアが必要。人間関係だって、ケアが必要。

 お金の運用ケアは、苦手意識があったり、勉強が必要だったり、時間もかなりかかりそう。どのくらいの金額をどこに投資したらいいのか……と考えると、自分一人で試みるには心細いです。

 次のコラムではそんな心細い方に、参考になるロボアドバイザーについてお話しします。

    ◇

 「きんゆう女子。お金の学校」は、お金のことワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」の代表・鈴木万梨子さんが、お金や経済にまつわるキーワードについて、その意味や、私たちに実際どう関係してくるのかを解説する連載です。

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PROFILE

鈴木万梨子(すずき・まりこ)TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長

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獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月に起業し、Webサイト立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。https://kinyu-joshi.jp/

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