よなよなハンコ

もしも、百世という名前じゃなかったら……

  • 文と絵 百世
  • 2017年8月30日

 あっという間に8月も終わりですね。夏休みだったんだ! というのに気付いて驚くのを何度も繰り返した夏でした。フリーの仕事だと夏休みとかあまり関係ないので分からなくなってくるんですよね。

 前回、初連載が始まって、SNSなどで「楽しみにしています!」という言葉をもらえて、嬉しくなりました。そういう人が一人でもいてくれるなら頑張って書かないと! ですね。
 そしてまさかの同じ名前の方からメールを初めて頂きました。漢字も一緒の「百世」さん。同じ名前の人から届くメールってなんだか不思議な感じがするものですね。

 百世という名前、よく本名ですか? とか、何て読むんですか? なんて言われます。漢字を間違われることはよくあって、「百」が果物の「桃」になってたり、「世」が「代」になってたり。
 初めて会う人には「ももせ」とか「ひゃくせ」とか言われたりもしますね。
 ちゃんと読まれなかったり、漢字間違いで郵便が届くと、「違うよっ」とは思うんですけど、そこまで嫌な感じはしなくて、なぜか「引っかかったな!」みたいな気持ちになります。わなを仕掛けたわけじゃないんですけどね。

 実は、百世って名前になる前に、父は男の子の名前を考えていたんです。生まれる前のエコーで男と診断されたみたいなんですよね。女の子なのにひどいな~! でも二十何年前のエコーじゃきっと分からなかったんでしょう。

 しかもその名前がひどいんですよね。
 実際に山梨県にある“川”の名前なんです。ただの川の名前!
 それがまさかの「笛 吹 川」だったんです。ふえふきがわって……! 実際に付けられちゃってたらキツかったー!

 山梨にはよく行っていたので、笛吹川を知っていたし、笛吹川の橋にたっている、笛を吹いた笛吹権三郎の石像も鮮明に覚えてるので、より一層「なんで?」と不思議に思いました。
 なぜか響きが気に入っていたみたいです。こわいこわい。「笛吹川」が名前にならなくて本当によかった。人名にはできないと思いますけどね!

 そこから考えると百世ってすごくいい名前を付けてもらえたなーと!
 三つ違いの兄が「ももちゃん」がいい! と言って決まったみたいです。でも本当は「ももちゃん」まで名前が良かったみたいですが……。こちらも危なかった。
 漢字は、主に画数で決めたみたいですが、百の世界を見て豊かな人間になれるようにという理由だそうです(ホームページの名前はここから付けました)。

 好きな名前なので、作家名は名字を抜いた「百世」にしました。
 笛吹川百世にしちゃうか? なんて最初は考えたこともあったりしました。なんだかんだ笛吹川はつけられなくて良かったけど、気に入ってはいたり。

 今回はメールをもらえたことで、名前について書いたらいいんじゃないか! とひらめきました。メールとかコメントってありがたいですね。ありがとうございました!
 消しゴムハンコは、「笛吹川って名前の男の子だったら……」な絵を彫りました。ではまた来月にー。

百世

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PROFILE

百世(momoyo) 消しゴムハンコ作家

写真

消しゴムハンコ作家。東京都在住。
2013年1月より消しゴムハンコなどの創作活動を開始。
2014年4月、初の個展「一粒万倍 百世のモモ版画」を銀座のギャラリー403で開催。以後 忌野清志郎「ネズミに捧ぐ詩」の装画やファッションブランドZUCCaとの展覧会、CDジャケット、ロゴマーク、ドラマのタイトルバックやフェスのグッズなども手掛けている。
2017年9月には犬猫グッズの「わんコレ」からコラボ商品が発売予定。
https://www.momoyo-hanko.com/

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