冷水料理相談室

外国暮らしの息子夫婦へ。旬をまるごと、秋の煮物

  • 冷水希三子 写真 関めぐみ
  • 2017年10月5日

  

〈相談者プロフィール〉
高橋つや子さん 71歳 女性
東京都在住
主婦

    ◇

 海外赴任をしている息子夫婦が一時帰国します。

 アメリカのニュージャージー州に転勤になり3年目。仕事の都合で3カ月に1度、数日から1週間ほど帰国するのですが、その間は我が家か奥さんの実家に滞在することになっています。

 慣れない外国での生活ではありますが、現地社員の方のホームパーティーにお呼ばれしたり、夫婦で近場に旅行に出かけたりと充実している様子。ただ食事面に関してはやはり大変なようで、アメリカ風のボリューム満点でスタミナがつきそうなメニューがどうしても続いてしまうのだとか。

 帰国時、我が家に滞在する際は私が料理を作るのですが、メニューはハンバーグやカレー、から揚げなど、息子が結婚前に好きだったものが定番。いつも喜んで食べていたのですが、今回、10月の帰国時には「秋の旬の食材を使った料理を食べたい」と、珍しくリクエストがありました。

 親が言うのも恥ずかしいのですが、息子は周囲に気を遣う子で、きっと今まではリクエストするのを遠慮していたのでしょう。私は私で「たまに会うのだから」と張り切って、息子の好物ばかり用意していました。

 でも、息子ももう大人です。味覚も変わるでしょうし、季節や旬を感じられるような大人っぽい料理を好むようになったのだなと、そのリクエストを聞いてはたと思ったのでした。

 思い返せば私の母も季節の食材を上手に使う人で、私も自然と子供たちには旬を意識した料理を作ってきたつもりです。秋ならさんまの塩焼き、栗ご飯、ユリ根ご飯、マイタケの天ぷら…。もしかしたら息子も子供の頃に食べた秋の食卓を懐かしく思っているのかもしれません。

 10月の帰国時には、日本の秋の食材を使った料理をぜひ作ってやりたいのですが、せっかくなので食べ慣れたメニューではなく、息子が「これ、どうしたの!?︎ すごくおいしいね」と驚いてくれるようなものを振る舞いたいと思っています。

 いつもの食材でも、調理方法や味付けで新しい料理を作れるようなコツを、ぜひ冷水さんに教えていただければと思い、筆をとりました。親はいつまでたっても親なのですね。いくつになっても、子供には超えられていないというところを見せたいのです(笑)。どうぞよろしくお願いいたします。

    ◇

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PROFILE

冷水希三子(ひやみず・きみこ)料理家

冷水希三子

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

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