『ラブ・アクチュアリー』シネマ・コンサート 英国公演を皮切りに、日本でも

  • 2017年12月5日

『ラブ・アクチュアリー』から。英国首相役のヒュー・グラント(左)と公邸スタッフ役のマルティン・マカッチョン=(c)Peter Mountain

 〝クリスマスに見たい映画ナンバーワン〟〝ロマンチックコメディーの決定版〟として今も人気の『ラブ・アクチュアリー』(2003年公開)。そのご当地イギリスで現地1日夜、フルオーケストラの生演奏で全編を上映するシネマ・コンサート形式による公演ツアーがマンチェスターを皮切りに始まった。

 映画『ラブ・アクチュアリー』はクリスマスを控えたロンドンが主な舞台で、官邸スタッフに思いを寄せる英国首相や老いたロックミュージシャン、初恋に胸を痛める少年などがそれぞれの愛の物語を繰り広げ、大団円へと向かうグランドホテル形式の作品。『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ノッティングヒルの恋人』の脚本を手がけたリチャード・カーティスの初監督作で、ヒュー・グラント(首相)やコリン・ファース(売れない小説家)、アラン・リックマンとエマ・トンプソン(倦怠期の夫婦)、ビル・ナイ(ロッカー)、ローワン・アトキンソン(宝石店員)など英国を代表する実力派、曲者たちの名演・怪演が堪能できる。ハッピーエンドあり、家族や仲間との絆あり、報われない想いを抱えてなお前を向く切なさありという、盛りだくさんの内容だ。

開演直前のブリッジウォーター・ホール=英マンチェスター、現地12月1日夜

 英国北西部に位置するマンチェスター会場のブリッジウォーター・ホールには、40~50代の夫婦・カップルを中心に若い女性同士など新旧ファンが詰めかけた。セリフを覚えるほど繰り返し見ているという人も、シネマ・コンサート(映画の本編を丸ごと上映し、セリフや効果音はそのままに、劇中音楽をオーケストラが生演奏でシンクロさせる)という近年話題を呼ぶライブ感覚の上映スタイルに興味津々。

 チケットを妻にプレゼントされたというある男性は「妻がこの映画のファンで、音楽好きの私を誘ってくれた。シネマ・コンサートは初めてなので映画音楽がどう再現されるか楽しみ」、またコーンウォールから5時間半かけてやってきた若い女性2人組は「首相の場面と、少年が初恋の女の子をヒースロー空港で追いかける場面が好き。初めてのシネマ・コンサート、どんな感じかな」、母と娘2人で来た3人組は「家族みんなこの映画の大ファン。『ノッティングヒル』など、この制作陣の映画はいろんな要素が詰まっていて全部好き」と期待を語っていた。

休憩中、ワインやビールを飲みながらくつろぐ観客たち=英マンチェスター、現地12月1日夜

 オーケストラが数分間、序曲を演奏し、本編がスタート。首相が「ジャンプ」にあわせてくねくねと踊るシーンや老ロックミュージシャンが繰り出すブラックジョークなどおなじみの名場面の数々に笑い声が湧いた。BBCドラマ「シャーロック」などで今や大人気のマーティン・フリーマンや、「パーレーツ・オブ・カリビアン」でおなじみのキーラ・ナイトレイのブレイク前の姿も観客を楽しませた。

 総勢47人のオーケストラは、もともとインストゥルメンタルの音楽だった部分を演奏するだけでなく、ジョニ・ミッチェルやマライア・キャリーの楽曲に生演奏を加えたり、映画冒頭の「UNIVERSAL」のロゴにあわせて演奏したりするなど、シネマ・コンサートならではの趣向も添えて、会場の一体感を盛り上げた。

 終演後は「ファンタスティック! 何度も見た映画だけど、音楽の良さ、とくにオーケストラの素晴らしさに感動した」「妻からチケットをプレゼントされて来た。映画は十数回見ているので今日はオーケストラの演奏に注目していたのに、それでもこんなに涙が出る」「とてもビューティフルなイベント。クリスマスや結婚式のような祝祭ムードを楽しめた」と、笑顔で会場を後にしていた。

 英国ツアーはマンチェスター、ロンドン、リバプールなど7都市で12日まで。

 日本でも12月22日(金)に大阪国際会議場グランキューブ大阪・メインホール(午後7時開演)、12月25日(月)に東京国際フォーラム ホールA(午後7時開演)で、「ラブ・アクチュアリーinコンサート」と題してシネマ・コンサートが開かれる。S席9800円、A席7800円。詳細は公式サイト

『ラブ・アクチュアリー』シネマ・コンサートから。毒舌のミュージシャンを存在感たっぷりに演じるビル・ナイ=英マンチェスター、現地12月1日夜

 

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