TODAY'S MAKE-UP

<3>ポイントメイクの楽しみ

  • 草場妙子
  • 2018年5月16日

 ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんの『TODAY’S MAKE-UP —今日のメイクは?—』(アノニマ・スタジオ)から、草場さんならではのこだわりアイテムの使用感やメイクポイントの一部を5回にわたってご紹介します。

    ◇

メイクのなかでも、特に心ときめくのがポイントメイク。
リップやアイシャドウに色や光をのせるのは、ワクワクするものだ。
使ったことのない色も、つけ方次第で顔になじんだり、
自分の顔が新しい表情になったりする。
派手かな? 似合わないかな? なんて思わず、どんどんトライしてほしい。
ただし、ポイントはひとつだけに絞ることが大事。
リップもアイメイクもと欲張ると、逆に焦点がぼけてしまうし、
抜けのない頑張ったメイクになってしまう。
リップならリップだけと決めるほうが、ポイントが引き立つ。

Brown lip

(左から)ローラ・メルシエのクラッシュドピーカン、マックのタッチ、トム フォード ビューティのウィキッドウェイズ、マックのフレンチキス、ランコムのクレーム ドゥ マロン。

実はみんなに似合うブラウンリップ

 リップを1本選ぶなら、なんと言ってもブラウンリップ。ブラウンと聞くと、強い色のように感じてあまり手にとる色ではないかもしれない。厳密に言えば、ブラウンベージュというような色で、単体で見るよりも塗ってみると意外と控えめ。自分でも、愛用しているし、仕事で使うなかで、どんな人にも似合う色だと実感している。日本人の肌の色と相性がいい色なのだ。
 顔立ちや唇の色によって、自然になじむ人もいれば、きちんと見える人もいるけれど、赤リップほど肌の色や顔立ちは選ばないし、主張は強くない。でもベージュリップよりも色の存在感があり、顔色がよく見える。ハンサムな女らしさのある、シックでノーブルな表情になるので、大人の女性にとても似合う。
 きちんとした服装にマットな赤リップだと、強すぎて古い印象になってしまうところが、ブラウンリップだとうまくなじんで自然になる。赤リップに飽きたとき、ベージュリップよりポイントがほしいとき、私が勧めたいのは断然ブラウン。ベージュリップの延長線感覚で使えるので、ぜひ試してみてほしい。

Single colour

アディクションはパウダーの単色アイシャドウが99色もある。私が持っているのは、ベージュやグレー系の色みが多い。似たような色でも、微妙な差が楽しい。

アイシャドウは単色使いがいい

 アイシャドウというと、パレットタイプを思い浮かべる人が多いだろうか。ところが結局使うのは1色だけということが多いし、色が混ざりあって汚くなってしまうのもイヤ。
そもそもパレットタイプは、グラデーション使いのために作られているものが多い。でも、グラデーションってテクニックがいるし、カジュアルに楽しみにくい。
 アイシャドウはまぶたを彩るためのものだと考えると、単色でいい。塗るのも簡単だし、今っぽい顔になれる。ベージュやブロンズ、ブラウンなど、影になる色だと、目元に深みが生まれるし、アイラインなしで目元を強調することもできる。なにより色を複雑に使わない分、質感に意識がいく。特に好きなのは、まぶたに湿度や輝きを感じるようなアイシャドウ。それには、最近増えてきたクリームタイプがいい。ラメやパールにはない独特のツヤが好みだし、指で塗れるから、仕上がりが適度にラフになって抜け感が出る。伸ばしやすいし、重ねることもできるので、単色でも濃淡のグラデーションがつけられる。
 一方、従来のパウダータイプは、長時間くずれにくいという利点がある。ただし付属のチップを使うと、色がのりすぎてぼかしにくくなるので、できればブラシを使って。色によっては指を使うのもアリ。

Colours

カラーマスカラは、はっきり色が出るものや、ダブルエンドで上下の色を変えられるもの、一見黒だけど近づくと色を感じるものなど、さまざまなタイプがある。

カラーメイクはポイント使いが効果的

 色で遊ぶのは楽しい。私は強い色を使ってメイクするときは、小さな面積で使う。面積が大きくない分、トライしやすい。奇抜になって悪目立ちする心配もないし、広く使うよりも効果的だから。具体的に言うと、アイシャドウをまぶた全体にのせるのではなく、マスカラやアイラインで色をきゅっと効かせるということ。目を大きく見せる効果よりも、ファッションとしての遊び心と、どきっとさせる意外性を楽しむメイクだ。
 特に好きなのは、ネイビーやブルー、ボルドー、パープルといった深い色みのマスカラ。うつむいたとき、光に透けたとき、横から見たとき、距離が近づいたときなどに、ちらりと感じる色のニュアンスが新鮮。目のラインを引き締めて存在感を際立たせる(結果、目が大きく見える)というマスカラ本来の効果も期待できる。色が主張しすぎず、大人も使いやすいはず。夏に限定で出るようなポップな発色のマスカラは、下まつ毛だけ、または目尻のほうだけ、毛先にだけ色をつけるのも可愛い。下まつ毛につけると、より色が映える。上下のまつ毛で色を変えたりしても面白い。アイラインは、目尻だけにラインを入れると、色が効いてくる。
 いずれの場合も、ほかの部分のメイクは色を抑えることで、メリハリをつけて。

    ◇

次回の更新は5月23日(水)の予定です。ぜひ、お楽しみに!

>><2>今日のメイクは?

>><1>ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さん インタビュー

TODAY’S MAKE-UP —今日のメイクは?—

TODAY’S MAKE-UP —今日のメイクは?—

草場妙子 (著)  アノニマ・スタジオ

無類のコスメ好きで知られるヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さん初の著書。ルーティンになりがちな日々のメイクを、その日のファッションや気分に合わせて「自分で選ぶ」ためのアイディアブックです。今日の自分をもっと好きになる、自分のためのメイクを提案します。1728円(税込み)

企画・編集:藤井志織
デザイン:三上祥子(Vaa)
写真(人物):加藤新作
写真(物):加藤 望
編集担当:村上妃佐子(アノニマ・スタジオ)

草場妙子さんHP:http://kusabataeko.com
Instagram(インスタグラム):@kusabataeko

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PROFILE

草場妙子(くさば・たえこ)ヘアメイクアップアーティスト

写真

熊本出身。サロンワークに携わりながらヘアメイクを目指すように。上京後アシスタントを経て、2006年に独立。現在は、雑誌や広告、CMなどを中心に幅広く活躍する。こだわりの美容アイテムを紹介したインスタグラムも話題になっている。
https://www.instagram.com/kusabataeko/

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