キレイのヒミツ

<3>週1回の水泳と、表情筋エクササイズ 西山舞さん

  • 2016年7月21日

イラスト/大橋美由紀

写真:西山舞さん
西山舞さん

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 トレンドを意識しつつ、人それぞれの美しさを引き出す上品なメイクが人気を呼ぶ、メイクアップアーティストの西山舞さん。普段心がけていることについて、お話をうかがいました。

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とにかく丹田を意識する

――ヘア&メイクアップアーティストという仕事は、意外と重労働ではないかと思います。体力キープや美容のために気をつけていることはありますか?

 いくつか「筋力強化」につながることを意識しています。ヘア&メイクは長時間の立ち仕事。20~30代の頃は10時間立ちっぱなしでも平気だったのに、40歳を過ぎて少し経つと、「そんなに持たない」「疲れがとれない」ということが出てきました。ほかにも吹き出物が治りにくくなったり、一晩寝ればすっきりしたはずのくすみがなかなか取れなかったり、体の変化を感じるようになったんです。それで、体力のためにも美容のためにも、筋肉って大事だなと、「姿勢」「運動」「顔のエクササイズ」「食事」を通じて筋力アップを心がけるようになりました。

 中でも重視しているのは「姿勢」です。姿勢って、かなり見た目の印象を左右しますよね。人からは正面の姿だけでなく、後ろからも横からも見られていますから。そのとき背中が丸まっていると、それだけで確実に5歳は老けて見えます! だからといって胸を思い切り張って、背中をピンと反ってしまうと、肩や背中に力が入り、腰に負担がかかってしまいますよね。

 だから、体の内側の筋肉を強化するよう、丹田を意識するんです。おへそから指2本分下がったところにあるとされる丹田の奥のほう、その1カ所だけにクイッと力を入れる感じで引き締めます。すると、自然に背筋が伸びてあごが上がり、首のラインもすっきりします。

 ヘア&メイクの仕事って、中腰で斜めになってモデルさんの前に回り込むような不自然な体勢でずっとするようなことが多いんです。どうしても体が歪んでしまうんですね。整体の先生にも「ねじれていますね」と指摘されたことがあります。そこで、運動も姿勢のバランスを整えることを考えて、水泳を続けています。

 プールではレーンが区切られているから、無意識にでもまっすぐ泳ごうとして、体が補正されるんです。水の中で無理なく歪みが整えられて体が軽くなり、気分もスッキリ。週に一度のペースで、まずはウォーキング用のレーンで前進、後ろ歩き、右・左と横向きに、合わせて200メートルほどウォーキングしてから、600~700メートルをゆったり自分のペースで泳ぎます。もう20年続けています。

家の中で足首にウエイトを巻く

――ライフスタイルの中に「運動」をしっかり取り入れていらっしゃるのですね。忙しいとつい、そうした時間をつくるのも難しいと思ってしまいます。

 日常の中でも、体を動かせる機会はありますよ。最近のお気に入りは「アンクルウエイト」。ウエイト入りのバンドを足首に巻いて、歩いたりエクササイズしたりするというものです。

 「老いは足から」と言われますが、下半身をしっかり鍛えて足腰を大事にしている人は若々しいですよね。そこで私も、家で掃除機をかけたり洗濯物を干したりするときは、これを巻いて日常のちょっとした動きも運動になるようにしています。今は左右500グラムずつのものですが、ペットボトル1本ずつをつけたまま動くのと一緒ですから、案外ハードですよ。テレビを見るときも、椅子の背につかまって脚上げ運動。後ろに蹴り上げるだけでなく、横向きにゆっくり上げ下げすると、太ももの内側、内転筋にじわーっと効きます。内転筋って大切で、ここが衰えるとO脚になりやすく、歩き方のバランスも悪くなる。脚が曲がればそれだけ体も縮みますし、背骨も曲がり、やっぱり老化につながるんです。

 始めてまだ1カ月半ほどですが、500グラムが「あれ? つけていたかしら?」というくらいに軽く感じるようになってきました。そろそろ、左右1キロずつにチェンジしようと思っています。

一日の終わりに表情筋をほぐす

 そして、筋力強化で忘れてはならないのが「顔」。顔はたくさんの表情筋でできていて、放っておくとどんどん下がってしまいます。特にスマホは要注意。姿勢が悪くなるのはもちろん、二重あごになり、ぼーっと画面を見ていれば無表情になって口角も下がってきます。いいことがひとつもないですよね。だからスマホはなるべく目線の高さまで持ちあげて見るようにして、口角もキュッと引き締めるよう心がけています。「上がれ、上がれ」って唇の斜め上辺りの筋肉を意識する感じですね。

 一日の終わりには、バスタイムに湯船につかり、表情筋エクササイズでほぐしています。口をキュッとすぼめて左右に動かしたり、口の中で舌を大きく動かす、さらに「あかんべー」と前に思い切り突き出して、舌の付け根の筋肉を刺激すると、二重あごを防げます。とても人様にはお見せできない顔になりますから、お風呂でするのがちょうどいいんです(笑)。目もとも、眼球を上下左右に動かしたり、目のまわりを軽くマッサージ。そして最後にふーっと全身脱力して、「今日も一日、お疲れ様でした」。気分もほぐして終了、です。

メンタルも美しく。心を穏やかに保つには

――雑誌で拝見し、実際にお会いしても、西山さんからは相手を安心させるような穏やかな魅力を感じます。気持ちの面で心がけていらっしゃることは?

 私こそ、そうした素敵な雰囲気をまわりの方から感じることが多いですよ。でも、あえて言うなら、私はいわゆるキレやすいタイプではないかもしれないです。「バランス」を心がけているというか。これは姿勢の話もそうですし、最初に挙げた「食事」についてもですね。何か特別なことをしているわけではないんです。お肉も食べるし、糖質もとる。体のためには結局、バランスよく何でも食べることが大事だと思っています。ただ、量は少し控えめに、ごはんはお茶わん半分くらいの量に抑えています。

 メンタル面も、生きていればいいことも悪いこともあるけれど、それって当たり前なんですよね。いいことや楽しいことだけを見たり求めようとしたりするのは、偏ってしまうこと。いざ何か逆のことが起きたとき、受け止めるだけでも大変です。

 でも、「悪いこともあるものだ」と最初から想定して飲み込んでおけば、何が起きてもすべて許容範囲の内。あまり動揺しなくなりますし、小さな幸せに気づけるようになる気がします。熱いお湯やキンキンの冷たい水の振り幅があってこそ、ぬるま湯の心地よさがわかるように、いいも悪いも両方あるから、ささいなことにも「ありがたいなぁ、幸せだなぁ」って思える。中庸のよさってそういうことなのかな、なんて思います。

(文・野田まゆ)

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西山 舞(にしやま・まい)

LUGAR(ルガール)主宰。サロンワーク、メイクアップスクール講師などのキャリアを経て、33歳で事務所「LUGAR」を立ち上げ、多くの女性誌、女優のヘアメイク、広告、テレビなど活躍中。トレンド感を取り入れながらも、その人自身の美しさを引き出す上品メイクが、世代を超えて支持を集めている。

LUGAR オフィシャルサイト:http://lugar-mai.jp/

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