キレイのヒミツ

<5>「プラスαのケア」が、将来の肌の分かれ道に 永富千晴さん

  • 2016年9月21日

イラスト/大橋美由紀

写真:永富千晴さん 永富千晴さん

写真:MDNA SKIN スキンリジュビネーターセット(スキンリジュビネーター&クロームクレイマスク)62,640円(税込み) MDNA SKIN スキンリジュビネーターセット(スキンリジュビネーター&クロームクレイマスク)62,640円(税込み)

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 かつてはエステに頻繁に通っていたという美容ジャーナリストの永富千晴さん。「その頃と比べると、自分自身の美容観が変わってきたように思います」。積み重ねてきた豊富な経験をもとに、今、どのようなケアをしているのか? お話をうかがいました。

    ◇

他力に頼りすぎず、毎日コツコツ自分でケア

――美容ジャーナリストとして、幅広い知識と経験をお持ちの永富さん。どんなアイテムやメソッドを取り入れているのか、とても気になります。

 最近は、自分でコツコツとケアするスタイルです。以前に比べて、エステなどに頼る割合は減ってきました。自分の肌には自分自身で向き合い、年齢を重ねることも含めてどう楽しんでいくか、といったことにフォーカスしています。

 20~30代の頃は、違いましたよ。月々たとえば10万円を美容に使えると思えば、そのままつぎ込んでいました。私の場合は仕事柄、自分の肌や体を使って実験・検証していた面もあります。エステも質の高いものを求めれば1回3万円くらいはするし、隠れ名医のもとへと地方まで通ったり、ホテルのエステにハマったり……。

 メンタルケアのためにと、コンサルティングのようなものを受けたことも。それも美容の一環だと考えれば、随分投資してきましたね。

 広く経験してみて、今、自分の中に残るもの。それは結局、毎日のコツコツ、積み重ね。それをどのくらいじっくりやるか、そして肌だけでなく心のハリをどう持続させるかを大切に考えるようになりました。もちろん、ホップ・ステップ・ジャンプ!と勢いをつけて劇的な効果を得たいとか、即効性を求めるときは、エステやメディカルの力は多大です。でも、それなりに費用は必要で、数十万円のレベルになってきますよね。それでも効果は永遠ではなく、メンテナンスも不可欠です。果たしてそれをずっと続けていけるのか。40代にもなると、美容も経済面と切り離しては考えられなくなってきます。そして、お金さえかければキレイになれるかというと、そうではなく、やっぱり自分の努力も大切です。経済面も含めた「自分の器」というものがある中で、どんな美容観を持ち、人生に取り入れていくのか、常に意識しています。

毛穴の汚れ除去と美容成分導入が1台でできる、すぐれもの

――自力の努力として、具体的になさっていることは? エステなどの他力には頼らなくなったのですか?

 今でもエステは月に一度は通っています。でも、基本は自分に合ったコスメを使っての日常のスキンケア。ただ、そこに優秀なガジェット(美顔器)をプラスしています。

 汚れを落とす、潤いを与える、ハリを持たせて引き上げる、といった化粧品の持つせっかくの働きも、代謝など肌そのものの機能が衰えている年齢肌では、十分に発揮されないこともありますよね。そこに、機器をプラスすることによって、コスメの力をさらに引き出してくれるし、月1回のエステの効果も長続きしている実感があります。

 私が使っているのは、歌手のマドンナがプロデューしているスキンケアブランド、MDNAの「スキンリジュビネーター」。ヘッドに磁石を搭載した機器で、同ブランドの「クロームクレイマスク」というコスメとセットで使います。クレイマスクの成分にもマグネティックコーティングがされていて、機器側の磁石と引き合うことで、クレイに吸着した毛穴の奥深くの汚れを取り去ることができるんです。さらには、磁石には反応せずに肌に残った美容成分を、肌の深部まで浸透させることもできます。汚れ除去用のヘッドと美容成分導入用のヘッドの両方が1台についていて、持つ向きを変えるだけで二つのケアをまかなえる。「これひとつで済む」といった便利さは、お手入れを長続きさせる大事なポイントで、この点でも気に入っています。

 リジュビネーターでのケアは週1回のペースで、ほかにはいわゆる「コロコロ」、リフトアップ用のマッサージツールも愛用しています。こうした器具のたぐいも、たくさん持っていたんですが、本当に使うものとして残ったのが、MTGのReFa(リファ)。こちらは思い立ったらいつでもコロコロ、パソコンに向かっているときも、お風呂の中でも使います。

必ずしも超高級品じゃなくても、十分にケアできます

――コスメに関してはいかがですか。お仕事柄、相当な数を試していらっしゃると思いますが、お気に入りは。

 ちょうど最近、「結局自分は、何が好きなんだろう」と、山ほどのアイテムをブランド別に並べてみたんですよ。何にいちばん手が伸びるかな、と。そうしたら、使う頻度が高いのはSK−Ⅱのローションとオイルでした。20~30代の頃も好きでしたが、この歳になってさらに良さがわかりました。肌って、歳とともに水分・油分のバランスが調整しづらくなり、自分で思ったようには仕上がらないことも多い中、SK−Ⅱはそのバランスを整えて、ベースを作ってくれるんです。そこに「さて今日は何をプラスしようかな」。日によって肌の調子を見ながら、次に使うアイテムを決めていく。シェフが食材と話しながら料理を決めるみたいな感じです。

 トレンドの傾向で言うと、今年は美容液やクリームなどに高級品がたくさん出ています。10万円のクリームとか、確かに素晴らしいんです。でも、何かを人に薦めることも仕事にしている者として、ここでもやはり「人ぞれぞれの器」との兼ね合いを考えます。よほどクラスアップしたい方や、スペシャルケアにはあり得ても、普段の定番使いに10万円はハードルが高いですよね。もっとリーズナブルなもので「使い方」を意識することでもいいのかな、と思います。そのためにガジェットを取り入れたり。私は、クリームを刷毛状のブラシで塗ったりもしていますよ。肌がたるんでくるということは、手で上から塗っても毛穴まわりのよれたところには入らないだろうなと、くまなく行き渡るように道具の力を借りているんです。

――年齢とともに高級品やエステなどに頼らざるを得なくなり、コストは上がる一方、なんていうことはないのですね。

 費用をかけたらかけた分だけ得られるものは確かにあるでしょう。でも、それを選ぶかどうか。かけられる費用はあっても、自分でできることは自分でするという選択もあって、しかもそれを楽しみながらできるならそちらを選んでもいいですよね。

 たとえば、顔だけでなく、体も歳とともに変化して、脂肪のつき方が変わったり落ちにくくなったりしますが、ボディのケアも自分でできることってたくさんある。それこそ、コロコロはボディにもおすすめです。私もそうですが、デスクワークなどでパソコンの前に座りっぱなしの時間が長い人は、太ももが冷えているのでは?

 太ももの大きな筋肉が冷えて衰えると、全身の基礎代謝も下がってしまいます。だから、コロコロでもみ上げるように刺激してあげる。お風呂上がりの肌にも、少し赤みが増すまでしっかりと。それでも、片脚1分ずつくらいです。

 あとは、ストレッチしたり、ジムのマシンで音楽を聴きながら走ったり。続けるためにも、自分が心地いいスタイルや方法であることは大事ですよね。

 そもそも、キレイの価値観って人それぞれ。肌は白いに限ると思ってきた私は、この歳になって、ちょっとだけ日に焼けているくらいのほうが服が映えると思うようになりました。今年の夏も日差しのガードには躍起にならずに過ごしました。ただ、その分、紫外線を浴びたらすぐに冷タオルで鎮静させたり、美白のローションパックで潤いをたっぷり補給するなど、最新のコスメを上手に利用しながらアフターケアは即座に、万全にしていました。

 こうした処置をするかしないかといったことが、肌の状態がどうなっていくかの分かれ道だと思います。「肌のベースを整えたらそれで終わり」ではなくて、さらに「ハリを与えたり、肌色を明るくするには?」 と、プラスαのコスメを投入したり、道具を使ってみたり、ときにはエステなどの他力も借りてボトムラインを上げたりなど。最低限のラインでおしまいでは、「今」はよくても先々に差が出ます。今の自分の器や価値観の中で、先も見ながら引き算・足し算していくことで、明るい50代・60代を迎えられたらいいですよね。

(文・野田まゆ)

>>永富千晴さん愛用の美容アイテムはこちら

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永富千晴(ながとみ・ちはる)

コスメ研究家のアシスタントや、ファッション誌の美容担当編集者などを務めたのち、1998年、美容専門のプロダクション、有限会社J・bureau(Jビューロー)を設立。2003年、業界初の会員制ビューティコミュニティサロン「club C.」をオープン。美容ジャーナリストとして多角度から美容を追求している。

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