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春夏 パリ・コレのトレンド 普通っぽいのにチャーミング

  • 2016年12月2日

写真:[1]セリーヌ [1]セリーヌ

写真:[2]メゾン・マルジェラ [2]メゾン・マルジェラ

写真:[3]エルメス [3]エルメス

写真:[4]イッセイミヤケ [4]イッセイミヤケ

写真:[5]クロエ [5]クロエ

写真:[6]ドリス・ヴァン・ノッテン [6]ドリス・ヴァン・ノッテン

写真:[7]サカイ [7]サカイ

写真:[8]ステラ・マッカートニー=いずれも大原広和氏撮影 [8]ステラ・マッカートニー=いずれも大原広和氏撮影

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 来年春夏のファッショントレンドは、肩の力を抜いた「エフォートレス」や「スポーツ」の要素を継続しながらも、ぐっとフェミニンでチャーミングな雰囲気が加わった。このほど開かれたパリ・コレクションから、気分だけでも先取りできそうなトレンドを拾った。

ひと工夫で楽しく

 普通っぽいけれど、何かが違う……。今年秋冬でも多くのブランドが伝統的なスタンダードスタイルを手掛けたが、来年春夏でこれまでと違うのは、デザインや組み合わせにちょっとした違和感を漂わせていることだ。

 その筆頭はセリーヌ=[1]。シンプルなコートのひじになぜかフリルが飾られ、ドレスにはエプロン風のベルトを重ね着する。「通勤スタイル」と呼ぶグレーのパンツスーツのパンツの裾から、重ね着したつなぎのチュールの布が垂れ下がる。ひきずるほど大きな“デカ・バッグ”や、左右の色が違う靴もそのまま商品として発売するという。キーワードは「日常」。なんでもない日常着が工夫次第で楽しくなる。

 メゾン・マルジェラ=[2]=も、オーセンティックな服を仕掛けや組み合わせでよみがえらせた。メンズシャツにはレトロな雰囲気のレタリング。意外性のあるビニール風の透けるスカートと組み合わせる。背中の大きな学生カバンも可愛らしい。ごく一般的なトレンチコートは着方によって、キュートなドレスとしても着られる。

 エルメス=[3]=のテーマのひとつは「クラシックの再構築」。トレンチコートなどベーシックな服に袖のロールアップなどワークウェアの要素を取り込んだ。黄色やベージュ、薄いピンクの色が優しくさわやか。

夢見心地を漂わせ

 アイテムで目立ったのは、ハイウエストのパンツやスカート。また、上下そろいのセットアップも新鮮だった。蒸気や熱を用いて新しいプリーツの開発を進めるイッセイミヤケ=[4]=は、生地に表情のある着やすそうな上下そろいの服をそろえた。

 一方、フリルやリボンなどで飾った、甘くロマンチックなスタイルも注目される。クロエ=[5]=の細かいプリーツとレースの夢見心地なドレスなどが代表的。日本調とビクトリアン調を融合させたドリス・ヴァン・ノッテン=[6]=の花柄も、どこか幻想的なムードが漂う。

 春夏らしい明るさや楽しさの提案もたくさんあった。トロピカル柄やパイナップルなどの果物柄。サカイ=[7]=は虹を思わせるストライプ柄をスポーティーに。

閉塞感破る明るさ

 今シーズンは着る人も見る人も元気になるようなメッセージ入りの服も多かった。ステラ・マッカートニー=[8]=は「THANKS GIRLS」、「ALL IS LOVE」などと書かれた服を発表。フィナーレでいつになくはじけるようにモデルを踊らせた。世界中で社会に閉塞(へいそく)感が漂うなか、そんな暗さをせめてファッションで跳ね返したいという思いが感じ取れた。

 (編集委員・高橋牧子)

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