世界を舞台に技キラリ 竹形ガラスビーズ

  • 2014年2月27日

写真:MIYUKIの竹形ビーズ(手前)とアクセサリーMIYUKIの竹形ビーズ(手前)とアクセサリー

写真:勝岡正剛社長勝岡正剛社長

 1月のパリ・オートクチュールでは、大御所ジョルジオ・アルマーニのショーを彩った日本の竹形ビーズが注目された。作ったのは、広島県福山市のMIYUKI(ミユキ)だ。

 創業は戦後間もない1949年。輝きの深い均一な玉、高い耐久性、多彩な色や形の1万5千種もの品ぞろえが特長だ。中国産の製品が幅を利かせる中、その数倍の価格ながら、海外の有名ブランドなどを含む世界40カ国に輸出している。

 ガラスを溶かし、中に空気を吹き込んで管状にしてから細かく切断。着色や加工を施す。その間、高温での焼き付けや洗浄を何回も挟む。勝岡正剛社長(66)は「工程一つひとつが、機械に向かう職人の手と目の勝負」と語る。

 ビーズ玉の直径は主に1〜5ミリ。同じ材料でも、ふとした具合で色や切断面にムラや変調が起きる。それを調整するのも職人技が頼りだ。この道16年のベテランが玉と染料を調合し、サラダでも作るように料理用ボールの中に浸して色をつける。

 海外進出のきっかけは、国内需要の低迷だった。50年代末の皇太子(当時)ご成婚時のミッチーブームと、10年ほど前の手作りアクセサリー人気が全盛で、その後は落ち込む一方。しかし、82年に開発した平らな表面の「デリカビーズ」が、繊細な柄を美しく表現できると海外で評判になった。欧米の展示会参加を続けるうちに注文が徐々に増えた。今では売り上げの8割を輸出が占める。

 近年は手作りアクセサリーのブランド「FALBE(ファルビー)」も立ち上げた。勝岡社長は「いい物さえ作れば、世界唯一の会社になれるとひたすら信じてきた。そんな姿勢が再認識される傾向が出てきたと思います」と話す。(編集委員・高橋牧子)

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