戦場で育った子どもたちの宝物

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 民族間の激しい戦闘で20万人の死者と200万人を超す難民が出たボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992~95年)。停戦から20年が過ぎ、紛争中に育った世代も30代を迎えています。悲劇の記憶を風化させないために、戦場の子どもたちが大切にしてきた思い出の品を持ち寄った「子ども戦争博物館(War Childhood Museum)」がボスニアに誕生しました。展示品のいくつかをフォトギャラリーでご紹介します。
 ロイターによると、当初はサラエボ市内に常設の博物館を設立する計画でした。しかし、行政がフィットネスクラブを優遇したため予定の施設が利用できなくなり、まず巡回展としてスタートすることに。展示品は2800点以上。おもちゃ、手紙、写真、日記、国内各地の緊急支援食料のパッケージなど様々な品が並んでいます。  「そもそもの始まりは、『戦争中に子ども時代を送るというのは、どんなことですか?』というシンプルな質問をネットに掲載したことでした」と、企画を統括する経済学者ヤスミンコ・ハリロビッチさん(27)。「博物館の対象範囲を広げ、他の紛争地域の思い出の品も集めたいと考えています。新たな戦争に警鐘を鳴らすための普遍的な展示にしたいのです」。
 ハリロビッチさんの呼びかけに応えて1000人を超すボスニアの人々がショートメールにつづった戦争体験は、『ぼくたちは戦場で育った』(集英社インターナショナル)として出版されています。
  「子ども戦争博物館」の公式サイト(英語)はこちら

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