鉄砲百合の射程距離

写真

 言葉を武器に独自の表現を切り開いてきた内田美紗さんの句と、ストリートスナップの名手として数多くの作品を発表してきた写真家の森山大道さんが、共作という形で世に送り出したのが、俳句写真集『鉄砲百合の射程距離』です。
 作家でもあり写真評論家でもある大竹昭子さんが、内田美紗さんの句を見て《その破天荒ぶりに驚愕し、森山さんの写真と合わせて1冊の本にしてみたいという野望を抱いた。》という思いから実現させた、新たな試みともいえる写真集。これまでに撮られた森山大道さんのモノクロ写真数10点を選び出し、内田美紗さんの句を添えてひとつの作品を構成しています。
 写真集をめくると、ざらついた紙の質感とともに独特の印画紙の匂いが立ち上ってきます。そして、写真と言葉の融合は見るものを立ち止まらせ、引き込み、心の深部を刺激する、俳句写真集『鉄砲百合の射程距離』から作品の一部をご紹介します。

写真をクリックすると、大きな画像が表示されます。環境によっては表示に時間がかかる場合があります。

    PROFILE

    内田美紗 うちだ・みさ(句)

    1936年、兵庫県西宮市生まれ。大阪在住。坪内稔典氏の著作に触発され、作句をはじめる。その句法は「演じる俳句(…)俳句の言葉にどのように演じさせるか」(坪内稔典)と評される。 句集に『浦島草』(ふらんす堂、1993年)『誕生日』(ふらんす堂、1999年)、『魚眼石』(富士見書房、2004年)、『内田美紗句集 現代俳句文庫58』(ふらんす堂、2006年)

    森山大道 もりやま・だいどう(写真)

    1938年、大阪府池田市生まれ。最近の作品集は、10月に最新撮り下し写真集『K』(月曜社、2017年)を刊行。『絶対平面都市』(鈴木一誌との対話集、月曜社、2016年)『記録 33号』(Akio Nagasawa Publishing、2017年)など

    大竹昭子 おおたけ・あきこ(編)

    1950年、東京都生まれ。トークと朗読のイベント「カタリココ」を継続的に開催。主な著書に『彼らが写真を手にした切実さを』(写真評論、2011年、平凡社)、『図鑑少年』(小説、中公文庫、2010年)、『日和下駄とスニーカー』(エッセイ、洋泉社、2012年)『出来事と写真』(畠山直哉氏との対話集、赤々舎、2016年)

    BOOK

    鉄砲百合の射程距離

    「鉄砲百合の射程距離」(月曜社)
    内田美紗 (著) 森山大道 (写真) 大竹昭子 (編集)

    俳人と写真家のコラボレーション! 「言葉が写真に、あるいはその反対に写真が言葉に寄りかかることなく、互いが独立していながら刺激しあい、新たな地平を切り開くことは果たして可能か、本書はそれへの一つの答えである」(大竹昭子) 2916円(税込み)

    [PR]