『宿題の絵日記帳』

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 生まれながらに高度難聴である娘・麗(うらら)さんが、先生と会話の練習をする補助のために、と宿題に出され、画家の父・信吾さんが4年にわたって毎日描き続けた絵日記。今井家の本棚に何十冊と並んでいたスケッチブックが『宿題の絵日記帳』として、1冊の本にまとまりました。
 麗さんが姉・香月さんやお友達と遊ぶ姿、季節の行事、晴れの日雪の日、動物とのふれあい、はじめてのおつかい……。ページをめくるうちにどんどん引き込まれ、麗さんがどんどん言葉を得ていく姿に心震えつつ、かつて同じように小さい子どもだった日々のことがゆっくりと思い起こされてきます。
 現在は大人になって画家となり、母となった麗さんと香月さん、そして先生によるあとがきを含め、紙でしか味わえない豊かな時間の流れと重なりが感じられるこの本から、麗さんと香月さん自らが選んでくださった作品をご紹介します。

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    BOOK

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    宿題の絵日記帳(リトルモア)今井信吾

    聾話学校に通う娘のために、父が描いた日々の記録。
    生まれながら高度難聴である娘が、聾話学校で先生との会話の題材にするため、「宿題」として家族が毎日提出していた絵日記。

    画家である父が、みずみずしく写し取った、にぎやかな家族の日々。

    約30年前の1984年~1988年、娘が二歳から六歳の、子育てのとりわけ忙しい時期に、四年にわたり描かれた日記帳からは、描くことで難聴のわが子と対話しているかのような、愛情にあふれた親の眼差しが感じられます。

    娘は、たくさんのおしゃべりとやさしさにつつまれて、少しずつゆっくりと、言葉を、声を、獲得していく――。
    「うらら、おはなししようね。」
    1728円(税込み)

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