沖縄・離島の美容室撮った写真展 東京・渋谷区で

  • 2014年5月14日

 パーマをかける90歳のおばあ、ヘミングウェイ似の真っ黒な顔をした漁師のおじい、高校進学のため島を離れる中学生たち――。

 沖縄の離島、渡名喜(となき)島の美容室に集まる人びとを撮った写真が、5月14日から東京・渋谷区の「アメリカ橋ギャラリー」に並ぶ。

 撮影したのは、写真家の福岡耕造さん。今年3月、写真集『島の美容室』(ボーダーインク)を出版し、同時に沖縄で展覧会を開いて話題を呼んだ。

 人口400人あまりの渡名喜島には美容室がなく、島民は船に乗って那覇まで髪を切りに行っていたが、6年前からある美容師が島にやってきて、毎月10日間ほど美容室を開いているという。

 美容師は毎月、茨城県からやってきて、集落の民家に“島の美容室”と書かれた小さな木彫りの看板を掲げる。徐々に評判を呼ぶようになり、やがて老若男女が集まる憩いの場所になっていった。

 「島の人たちは写真を撮られることに慣れていないし、『こんな醜いおばあ撮ってどうするのさ~』と当初は顔を伏せていましたが、交流を重ねるうちに顔や名前を覚えてくれました」と福岡さん。

 米軍基地問題や隣国との領土問題など、さまざまな問題を抱える沖縄の離島。過疎化・高齢化という日本の近い将来の縮図でもある。それでも、ここでは人びとが自然とともに、日々を楽しく生きているように感じると、と福岡さんは言う。

 展示は5月26日まで。その後も、さまざまなイベントが予定されている。

  ◇

写真展「島の美容室」
5月14日~5月26日
東京・渋谷区 アメリカ橋ギャラリー

福岡耕造×立川志ぃさー(ウチなー噺家)トークセッション
5月24日
16~18時予定 アメリカ橋ギャラリー(ギャラリーHPで事前予約)

「島の暮らしフェア」
6月15日~
東京・渋谷区 代官山 蔦屋書店

福岡耕造×幅 允孝(ブックディレクター)×福田隆俊(島の美容室)トークショー
7月6日 19~20時半
代官山 蔦屋書店

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