ニッポン人名鑑

<43>ネット動画職人のパイオニア HIKAKIN

  • 2016年2月1日

  

HIKAKIN(ひかきん)
YouTuber
1989年4月21日生まれ

    ◇

 動画共有サイトYouTubeで自身が制作した動画を公開し、その広告収入で生計を立てるクリエイター「YouTuber」(ユーチューバー)の代表格。現在はコンビニの新商品や雑貨など身近な面白ネタを毎日紹介する「HikakinTV」やゲームを実況プレイする「HikakinGames」など、4つのチャンネルを運営。いずれも小中学生を中心に人気があり、総アクセス数は17億回を超える。

「ハマるとどこまでもやり込んでしまうタイプ。好きなことに関しては負けず嫌いです」

 たった一本の投稿が運命を変えた。中学時代から夢中で練習していた、人間の口だけでDJプレイ音を出すパフォーマンス、ヒューマンビートボックスの動画だ。高校を卒業し、都内のスーパーで働きながらYouTube上でビートボックスを披露していた2010年、「スーパーマリオブラザーズ」のテーマ曲を再現して投稿したところ、海外から火がつき大ブレイク。

「そのとき初めて、世界にはYouTubeの広告収入だけで生活しているクリエイターがいることを知りました。自分が好きなことを自由にできて、しかもそれが仕事になる。これこそ、僕がしたい生き方だと感じました」

 トップを目指し、人の心を引き付ける動画作りのノウハウを寝る間を惜しんで研究。試行錯誤しながらもアクセス数は着実に増え、2011年12月にはチャンネル登録者数が日本一に。2012年、会社を辞めてYouTuberとなった。

「よく『夢をかなえられない人は、かなえる前に辞めてしまったからだ』と言いますが、その通りで、たとえダメでも続けることが大事だと思います。でないと、つかめる運もつかめませんから」

 2014年はYouTubeのテレビCMに出演し、YouTuberという言葉が世に広まるきっかけともなった。「だからこそ、これからが大切。世間からもっと認められて、若手のYouTuberたちのお手本にもなれるような、魅力的な活動をしていきたい」と熱を込める。ただ、将来像はあえて定めていない。

「あと5年弱で30代になりますが、そのころ果たして僕もYouTubeもどうなっているか。まったく読めません。ただ、この先もインターネット動画のメディアとしてのパワーは増していくでしょうし、僕も自分が好きなことを続けていくことに変わりはないと思います」

「AERA」2015年4月20日号より

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今のニッポン、これからのニッポンを支えるキーパーソンを紹介する『21世紀をつくるニッポン人名鑑』から転載します。

(次回は2016年2月8日に配信予定です)

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