「美しく、でもトゲは刺さるように」 キヨサク(1)

  • 2013年4月22日
キヨサクさん(撮影 垂見健吾)

  • キヨサクさん(撮影 垂見健吾)

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 6枚目のオリジナルアルバム「GOOD MORNING OKINAWA」を発表したモンゴル800。「モンパチ」の愛称で世代を超えて支持される3人組はバンド結成15年を迎えた。新譜は久々に「沖縄」を真っ正面から歌うメッセージソングも多く、衝撃的だ。メディアにはめったに露出しない「幻のバンド」と言われる一方で、その言動が注目を集めてきたヴォーカルのキヨサクさん(32)。なぜ沈黙を守ってきたのか、どんな思いをアルバムに込めたのか。自然体のまま、自分の言葉で語った120分のインタビューを2回にわたってお届けする。

    ◇

――「GOOD MORNING OKINAWA」というアルバムのタイトルにはどんな思いを込めたのですか。

 去年、米軍の統治下にあった沖縄が本土に復帰して40年という節目を迎えたこともあって、あちこちで沖縄の知識人とかと話す機会があったんです。そこで自分のなかに否が応でも蓄積されていったものがあって、そこからの流れで出てきたのが「GOOD MORNING OKINAWA」っていう言葉でしたね。このタイトルが先に決まって、そこから曲づくりを進めていって。「おはよう、沖縄」っていうよりは、「沖縄の夜明け」とか、もうちょっと前向きなメッセージっていうほうが大きいのかな。

――このタイトルは、ベトナム戦争を描いたアメリカ映画「GOOD MORNING VIETNAM」を連想させますね。泥沼の戦局のなか、米軍ラジオ放送の破天荒なDJが「グーッドモーニング、ベェートナーム!」と叫ぶ。あのころ、北ベトナムを爆撃する米軍機は沖縄にある基地から飛び立っていった。そんなことも思い起こさせられました。

 たしかに、「VIETNAM」が「OKINAWA」に変わっただけとも言える。でも、それは後付けの理屈で。もちろん、米軍とか基地とかを連想する人がいてもいい。
 本来、「GOOD MORNING OKINAWA」って言葉は明るいイメージじゃないですか。なのに、なんでか、人によっては負のイメージを抱く。そこは余白っていうか、聞いた側が考えられる「のりしろ」っていうか。それをきっかけに、これって沖縄ってなんだろうって思う人もいればいいと思うし。

――CDジャケットの表に明るい太陽、裏には有刺鉄線のフェンス。沖縄の明暗のイメージを感じますが。

 たしかにフェンスですけど、もしこれを見て不快な思いをする人がいたら、それ自体が不思議じゃないですか。私有地のフェンスかもしれないし。だれも何も言ってないのに、「基地」だと思っているっていうこと自体が、沖縄を象徴しているんじゃないかな。

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