タカラヅカファイル

霧矢大夢と真飛聖、女子トーク

  • 2013年4月30日

写真:霧矢大夢(左)と真飛聖=撮影・岩村美佳霧矢大夢(左)と真飛聖=撮影・岩村美佳

 5月に東京・日生劇場で上演予定の名作ミュージカル「マイ・フェア・レディ」には、ヒロインのイライザ役として、宝塚出身の霧矢大夢と真飛聖がWキャストで登場する。宝塚卒業後、ミュージカルの舞台初挑戦となる2人に話を聞いた。

 制作発表記者会見では「イライザよりヒギンズ教授に思わず目が行ってしまう」と話して会場を沸かせた霧矢だが、立ち稽古が始まったばかりの現段階でも「まだそこまで、自分とイライザが歩み寄っている実感はございません」と、きっぱり。だが、Wキャストの真飛は「霧矢さんイライザが変わっていくシンデレラストーリーが、はっきりと見える」という。宝塚を卒業して1年目の霧矢が「ひたむきに女役に取り組んでいる姿が、イライザと重なってみえて、魅力的だなと感じる」のだそうだ。

 霧矢自身も、イライザという役には共感を覚えている。「今はまだ『女優』という感じでもないし、かといってもう男役にも戻れないし…というどっちつかずな感じが、すごくリンクしているなと思う」と、下町の女の子から貴婦人に成長する過程で悩むイライザは、霧矢自身に近いものがあると話す。

 いっぽう、霧矢より1年前に宝塚を退団し、「女子」としては先輩である真飛イライザに関して、霧矢は「すでに女優さんとしてテレビドラマでも活躍されているので、すごくナチュラルだなーと思って見ている。彼女はきっと自然なイライザになると思う」。その真飛はお稽古場で霧矢に「スカートはいたらいいですよ」と勧めたりすることもあるそうだ。

 このようにミュージカルの初ヒロインということで奮闘中の2人だが、宝塚の男役として培った「威勢の良さや覇気、勢いのある部分は生かしていきたい」(真飛)、「これまでも宝塚出身の方がイライザをされてきた意味も、そういうところにあると思う」(霧矢)とも。かつては那智わたるや上月晃、そして大地真央と、宝塚のトップスター経験者が演じて来たイライザという役を今回の2人がどう見せてくれるのかも期待されるところだ。

 「女子」としては真飛が1年先輩だが、宝塚時代は霧矢が1年先輩にあたる。音楽学校時代から成績トップだった霧矢は、真飛にとってもファンレターを出すほどの「憧れの先輩」だったそう。逆に、受験会場での真飛について霧矢が「彼女のことはすごく覚えている。きっと受かるだろうなと思ってた」と明かし、「そんな話、初めて聞きました」と真飛をびっくりさせる一幕もあった。

 今後の女優としてのキャリアについては、まだまだ模索中の霧矢に対して真飛が「霧矢さんって、中身はとても可愛らしい方。だから、これから可愛らしい役もやって『あれ? 何だか楽しんでいる自分がいる』と気づく日がきっと来ると思う」とアドバイスした。

 あくまでナチュラルに、でも、地に足のついた生活感も大切にしつつ、「女子」への転身を楽しんでいる2人。きっとイライザという役を通して、イライザの如く、2人もまた女優としてそれぞれに脱皮していくのだろう…そんなことを予感させるインタビューとなった。(フリージャーナリスト・中本千晶)

◆「マイ・フェア・レディ」

《東京公演》2013年5月5日(日)〜28日(火) 日生劇場

《金沢公演》2013年6月7日(金) 金沢歌劇座

《福岡公演》2013年6月11日(火)〜12日(水) キャナルシティ劇場

《名古屋公演》2013年6月15日(土)〜16日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

《大阪公演》2013年6月21日(金)〜23日(日) オリックス劇場

タカラヅカ・ファイル


このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

Shopping

  • ダイバーシティープロジェクト